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テリーとピーターの「対話」から

二者択一の論理から零れ落ちてしまうもの。そのことに関して
最初に考えるきっかけを与えてくれたのが、私の場合シカゴの
「Dialogue(対話)」という72年の歌でした。以下に対訳を。

*        *       *


テリー:この醜い現実については楽観的なのかい?

ピーター:そうは思わないけどさ。

テリー:すべてが崩壊しつつあるんだよ、それでもかい?

ピーター:ぼくにはぼくの生活がある。

テリー:闘争しなければいけない時期にきみは文学士の
    称号を取ろうとしている。恥ずかしくないのかい?

ピーター:もう少し勉強したいんだ。物事のいろいろな側面
     について。それに人にいい気持ちを与えたい。

テリー:革命は実行しなければ意味はない。あんたの思想を
    行動に移せ!

ピーター:きみの言う革命って一体何だい?

テリー:あんたは包囲され、圧力をかけられている。それが
    なんで解らないのか!

ピーター:このキャンパスはこんなに自由じゃないか。

テリー:戦地では多くの人々が殺戮されているんだぜ!

ピーター:大統領だって自分が何をやっているかくらい
     解っていると思うよ。

テリー:あんたはまったく解っていない!この餓えや問題
    のことをまったく解っていないんだ!

ピーター:そんなことはないよ!

テリー:ありがとう。きみと話せて少しは楽になった。
    やがて来るものに怯えてしょうがなかったんだ。

ピーター:テリーさんはぼくを見て呆然とするかもしれませ
     ん。でも心にもっと寛容があってもいいと思うの
     です。

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by obinborn | 2013-06-09 13:50 | rock'n roll | Comments(0)  

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