ジョン・クリアリーのジャパン・ツアーが始まった

ハナシは前後してしまったが、28日に浅草HUBで行われたジョ
ン・クリアリーのライブも良かった。今年5月にコーネル・ウ
ィリアムズにテレンス・ヒギンズという辣腕リズム・セクショ
ンを伴って来日したばかりのクリアリーだが、早くもまた日本
公演が実現したことは彼の好調と人気ぶりを裏付ける。とくに
今回はソロ・ライヴということでクリアリーのピアノをじっく
り堪能するいい機会になった。5月のトリオ公演が現在進行形
のニューオーリンズ・ファンクの活況を伝えるものだとしたら、
この秋のソロ・ライブはさしずめクリアリーの素の部分を照ら
し出すものだと言えるだろう。その両軸をしっかり持っている
のが彼の圧倒的な強みだ。

筆者自身もニューオーリンズ・ピアノの弾き語りを観るのは、
80年代のドクター・ジョン以来随分久し振りのこと。オリジナ
ル曲にこだわらず、ニューオーリンズゆかりの古典曲をジェリ
ーロール・モートンからファッツ・ウォーラー、ジェイムズ・
ウェインからジェイムズ・ブッカーその他へと繋いでいく。ド
クター・ジョンのようなアクの強さは求められないかもしれな
いが、確かな技量のピアノに酔った。ブギウギから3連バラー
ドまでその音色自体も美しく思わず引き込まれる。ニューオー
リンズの音楽は管楽器もさることながら、ピアノという楽器と
ともに成長してきただけあって、いわばクリアリーによる土地
の再探訪といったところ。彼が英国人であることを思い起こせ            ば、なおさらそんな感慨は強くなる。

この日私が観たのはファースト・ショウ(約70分)だったが、
セカンド・ステージでは恐らく違う曲もどんどん取り入れられ
たはず。ファーストでは聞かれなかったプロフェッサー・ロン
グヘア、ヒューイ”ピアノ”スミス、ファッツ・ドミノらのピア
ノ・グレイツのナンバーが選曲されたのだとしたらちょっと悔
しい(笑)。いずれにしてもこのオータム・ツアーは始まった
ばかり。まだ体験されていない方はぜひ会場に足を運んで頂け
ればと思わずにはいられない。私ももう一度観たいくらいです。

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by obinborn | 2013-09-29 13:35 | one day i walk | Comments(0)  

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