粋な趣味人、大滝詠一さんを偲ぶ

故人の業績は一般紙などに任せるとして、ぼくにとって大滝さん
は何より音楽の良き紹介者であり、またユーモアと諧謔精神溢れ
る粋な趣味人でした。エルヴィス体験から始まる音楽の旅を自分
なりに翻訳していく語法と生きた知識。「それはぼくじゃないよ
」などで見せたナイーヴな表情やベストセラー・アルバム『ロ
ング・ヴァケーション』で全開となったクルーナー歌手として
の魅力。近年は隠居めいた発言も多かったけど、それもまた彼な
らではの照れのポーズだと思っていました。

いい耳を持つ音響の達人でもありました。佐野元春が傑作『Th
e Sun』を作り上げた時、大滝氏が手放しでその録音技術を誉め
称えたことも忘れられません。それはデジタルへと移行してい
く時代に於ける後輩の見事な達成に対する素直な喜びだったこ
とでしょう。

ラジオ番組『ゴー!ゴー!ナイアガラ』を聞いていた中学〜高
校時代がまるで昨日のことのようです。大滝詠一さん、今まで
ありがとうございました。どうか安らかにお眠りください。

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by obinborn | 2014-01-01 12:20 | one day i walk | Comments(3)  

Commented by 240_8 at 2014-01-01 22:21
明けましておめでとうございます。
粋な趣味人とは言い得て妙ですね。それにしても突然過ぎました。ミュージシャンズ・ミュージシャンな方でしたので、特に業界人の方々に衝撃をもたらしたことでしょう。
偶然新人で入った当時の職場の食堂のおばちゃんが、大滝さんのおばさんに当たる方で、「あの子は変わった子だからね」と言っていたのが印象的でした。でも私にとっては「粋な趣味人」の大滝さん、「変わった子」の大滝さんが大好きでした。
謹んでお悔やみ申し上げます。
Commented by りーな at 2014-01-02 02:50 x
ニュースを知った時には、しばらく頭がぼーっとしてしまい、我に返ってからは涙が止まらず・・・

多くの人が追悼の意を込めて、大滝師匠のレコードを聴いたりオンエアしたりしていますが、私はまだまともに聴くことができないでいます。

喪失感が大きすぎる・・・辛いです。
Commented by obinborn at 2014-01-02 15:04
240-8さん、りーなさん
コメントありがとうございます。ぼくは大晦日紅白直前のテレビニュースで訃報を知りました。何だかんだ言ってもぼくにとっては日本のロック第一世代の恩人です。唐突なお別れであり、同時にあまりに大き過ぎる損失ですが、謹んで大滝さんのご冥福をお祈り致します。

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