ホンクの新年会

当たり前のように思える毎日の声や会話にしても、もしそれが
ある日突然失われてしまったらどうだろう。普段の語らいや笑
みが断ち切られてしまったらどうだろう。東京ローカル・ホンク           の歌や演奏を聞いていると、いつもそんな思いに捉われる。
彼らホンクの今年初のライブを31日は渋谷のB.Y.Gにて。何で
も新年会を兼ねての催しらしく、ときにラフに流れる演奏も憎
めない。少なくとも彼らはそれを隠そうとはしないし、美辞麗
句でまとめようともしない。その代わりに音楽が無言のうちに
物語る。ノンマイクで2声なり3声のコーラスがさらに際立つ。

大袈裟な歌詞は一切ない。誰かを糾弾したり世界のすべてを味
方に付けたり敵に回したりするような語りもない。むしろホン            クにいつもあるのはほっこりとした情感であったり、柔らかい
音の木霊だったりする。そのことの愛おしさを感じていたい。
誰がどう言おうがちっとも構わないではないか。時代が音を立
てながら激しい風や残酷過ぎる嵐を運んできてもいいではないか。          その代わりにホンクは陽だまりの縁側を描き出す。雨の日
にはそっと傘を差し出す。そのことの価値をぼくはずっと信じ
ていたい。

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by obinborn | 2014-02-01 01:48 | 東京ローカル・ホンク | Comments(0)  

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