歌とギターの連携にヘンリー・マカロックのことを思う

「歌とギター。そんな二つでひとつのようなアートに私は惹か
れるのかもしれません」以前そう語ってくれたのはシンガー・
ソングライターの中村まりさんだった。それとまったく同じ感
想を抱かせるのがヘンリー・マカラックの08年作だ。『Poor Ma            n's Moon』と冠されたそのアルバムを久し振りに聞いている。

実際に歌とギターとが対の関係となり、仲睦まじく語り合って
いるような感じだ。加えてウッド・ベースならではの一拍のタ
メやペダル・スティールの鷹揚な響きが、そんな気持ちを後押
ししていく。仕事で慌ただしかった一日を締めくくるべく、一
杯やりながら聞くに相応しい作品だとも思う。ときにJ.J.ケイル
を思わせる朴訥とした語り口が素晴らしい。

ジョー・コッカーとともにウッドストックのステージに立ち、
その後もグリース・バンドやウィングス、あるいはフランキー
・ミラーやロニー・レインのもとで風のざわめきのようなギタ
ーを弾いたヘンリー。その静けさや慎ましさのようなものにぼ
くは惹かれる。この人のタメを伴ったヴィブラートを耳にする
たびに、そんなことを思わずにはいられない。

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by obinborn | 2014-02-26 00:05 | one day i walk | Comments(0)  

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