ハル宮沢のこと

彼と出会ったのは確か01年の冬の頃だったと思う。荻窪の小さ
なライブハウスでのことだった。それから彼の音楽体験をぼく
は追っていった。彼が率いるバンドのライヴにもなるべく通う
ようにした。かつてパンク・ロックの熱に突き動かされながら            上京し、80年代や90年代のアンダーグラウンドを駆け巡った
男だった。ぼくはその頃の彼は知らなかったけれども、彼には
少なくとも知りたいと思わせる何かがあった。

そんな男が今現在やっている音楽は、ときにハンク・ウィリア
ムズの翻訳カントリーであり、別の日はフリーフォームなエレ
クトリックの奔流だった。その両方をいいなあ〜と思ってきた
ぼくは彼に一歩だけ近くなった。その男には自分がやっている
音楽に思わず照れてしまう謙虚さがあり、そんなこと一つ一つ
に好感を抱いた。誰もがけっして評価するわけではないルー・
リード『Metal Machine Music』への大いなる共感もその一
つだった。あの美しいヘヴィー・メタル・サンダー!!

ハル宮沢とはいつもそんなあれこれを話す。ポーグスについ
て。ヘンドリクスが成し遂げたこと、成されなかったことに
ついて。ぼくは時々彼を通して自分の音楽遍歴を辿っていく
ような気持ちになる。彼とともにガーランンド・ジェフリー
ズのことを語り合ったことも忘れられるものではない。


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by obinborn | 2014-04-12 03:01 | rock'n roll | Comments(0)  

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