ホンク、再び

若い頃は自分と同じ価値観の仲間を求める気持ちが強かったで
す。大なり小なり誰にでもそんな傾向はあったと思います。で
も今はそうでもないです。実際社会に出て世間の荒波に揉まれ
てみれば”自分”なんていかにちっぽけな存在かを思い知らされ
ます。そのような体験を再び噛み締めることになるのはネット
社会にアクセスするようになった10数年前からでしょうか。良
くも悪くも本当にいろいろな考え方や感じ方をする人たちがい
るんだなあ〜ということをぼくはそこで強く意識させられたので           した。いわばネットは満員電車と同じく社会の縮図なのだと思っ
ています。

それでも拙稿を通して東京ローカル・ホンクのライヴに接し、
良かったです!と伝えてくれる方々がいらっしゃったりするの
は大変心強いです。実際ホンクの音楽が「俺たちを見ろ!」と
か「俺たちはこんなにも努力しているんだぜ!」とかいう気持
ちを現すものではまったくありません。むしろそういう態度を
野暮だなと思ったり恥じたりする気持ちが彼らにはあって、ぼ
くはそんな部分に余計惹かれたのかもしれません。あからさま
にJ.ポップの現状を嘆いたりすることより、ホンクのライヴに
接することのほうが余程健康的でもありますし、こればかりは
感じ方の範疇なのかもしれませんけれど。

精緻に描かれた絵画よりも余白のあるスケッチのほうが遥かに
イマジネイションを与えること。その後の物語を聞き手に委ね
る部分が多いこと。ぼくはホンクの音楽をそんな風に感じてい
ます。

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by obinborn | 2014-04-26 01:31 | 東京ローカル・ホンク | Comments(0)  

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