誰もオレを否定することは出来ない
告知とはいえ、こうした単純に二者択一を迫るデフォルメに拒否
反応を示す方々も少なくないのではないだろうか?オレは今度も
また自公が過半数を取り長期安定政権の間にやりたい放題やると
いう最悪のシナリオに反対する者の一人であるが、かといってこ
んなポスターを認めるわけにはいかない。っていうかこういうの
を嬉々としてシェアしているエセ左翼にうんざりなんだ。異論は
あるだろうが、日米安保条約が戦後の日本に平和をもたらした側
面は絶対に否定出来ない。そういう意味では条約をより時代に沿
ってカスタマイズするための日米交渉は、隣国の脅威とともに再
構築していかなければならない。そういう観点抜きにただ戦争は
嫌だと感情的にたれ流すエセ左翼どもに辟易しているのだ。ある
意味こういう連中の存在がリベラル本来の知性を曇らせてしまっ
ているとさえ今では強く思っている。先日オレは『永遠のゼロ』
を批判した高校生の読書感想文に抗議を促したが、あれなんかも
普通の高校生が素直に書いたものとは思えない。というか偏見な
くあの作品を読めばあの小説が戦争を賛美するものでも特攻を英
雄視するものでもなく、戦争を知らない「ぼく」が歴史を学んで
いく謙虚さに満たされていることをすぐに理解出来るはず。とこ
ろがエセ左翼はムードだけで何も学ばないから、その高校生を誉
めちゃうんだな。今オレたちに求められているのは、日々変わっ
ていく時代に対応したクールな現実主義であろう。最後にひとつ
だけメタファーを。オレが青年期を過ごした70年代で強烈に印象
に残っているのは、沖縄国体で日の丸が焼かれるというシーンだ
った。沖縄決戦に関して「神とともに」参加し裏切られた沖縄の
人達の心情をその行為はよく現していたからだ。また当時の学校
教育は日教組からの影響もあって、オレにも日の丸は良くないん
だという刷り込みがされていった。しかし国威発揚とは別の意味
で今では単純に国旗もいいもんだなあ〜とふと思うことがある。
地球市民なんてほざいている連中より、国民の祝日に国旗を上げ
て平和を祈る人々の気持ちがリアルだと感じるのだ。いずれにせ
よ、そうしたアンヴィヴァラントな揺れとともに日本の戦後があ
ったことは間違いない。オレはイデオロギーの奴隷にはならない。
オレは徒党を組まない。誰もオレを否定することは出来ない。
by obinborn | 2014-11-24 13:07 | rock'n roll | Comments(2)
「ムードだけで何も学ばない」で、発言したり行動したりという風潮は、特にエセ左翼にかぎらず、全体的にそうなってきているように思います。
小泉首相のころからでしょうか。
自分で考えて自分で判断するという力がどんどん衰退しているのではないかと。
自分の子どもたちには、口を酸っぱくして、色んな情報に翻弄されることなく、あくまで参考にする程度にして、自分の頭で考えろと言っていますが…そのためにはきちんと学ばないといけませんものね。
日の丸について、私も親が社会党寄りだったので、小尾さんと同じような刷り込みがありました。
でも、今の時代に生きて、印象はだんだん変わってきました。君が代についても同じです。
人の心の中の問題だ、と小尾さんの文章を読んで改めて思います。
オレはくたばりはしない。
といっても実際には一人一人微妙に違っていて当然だとぼくは
思っています。日の丸に引き裂かれる感情というのはやはり国民的な課題。負のイメージ〜血に塗られた歴史は学ばなければ
いけませんが、国旗を上げてはいけないという極端な意見には
抵抗を覚えます。THE SUNのインレイにある日の丸についても考えさせられます。