1月10日のカヌーとホンク

半年ぶりのパイレーツ・カヌーと一ヶ月ぶりの東京ローカル・ホ
ンクのジョイント・ライブを10日は横浜のサムズアップにて。二
組とも活動エリアは京都に東京と異なるものの、昔から仲が良い
バンド同士だけに3時間たっぷり気持ちいい音の渦に包まれた。
アリソン・クラウス以降活況を示す昨今のブルーグラス〜カント
リー・シーンをがっつりと受け止めたようなカヌーには音楽する
心映えのようなものがしっかり感じられたし、ホンクに関しては
たったフォー・ピース編成のバンドがこれほど湧き出る泉のよう
な音の絵を描き出せることに改めて驚愕せずにはいられなかった。

どちらもけっして新しい音楽をやっているわけではない。最新の
外部アレンジャーに自分たちを売り渡しているわけでもない。慌
ただしい毎日のなかではつい見過ごしてしまうような音楽だ。し
かしながらカヌーもホンクもそんな日常を心から慈しんでいるよ
うな言葉と音を奏でていく。何もなかった日にはとくに何も語ら
なくていい。その代り何か心臓をバクバクさせることがあったら
そのままスケッチしてみよう。音によるそんな絵画がこの夜には
満ち溢れていた。

そしてホンクの木下弦二は震災以降、ますます真摯なソングライ
ターになりつつある。彼の最新曲である「身も蓋もない」は本人
によれば「ジョン・レノンのGODへのアンサーです」とのこと。
その歌詞はぼくたちを射る。ぼくたちがごまかしてもいいと思っ
ていることに否応なく飛び込んでくる。「ブルーズなんて借り物
さ。ロックンロールなんて習いごとさ」本編の最後に歌われたこ
の「身も蓋もない」がこうして突き刺さってくる。

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by obinborn | 2015-01-11 02:50 | 東京ローカル・ホンク | Comments(0)  

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