1月11日のロンサム・ストリングスとパイレーツ・カヌー

百戦錬磨のロンサム・ストリングスと、まだ初々しさが残るパイ
レーツ・カヌーのツーマン・ライブを11日は十条のシネ・ソトに
て。そんな好対照とも言える二組の演奏をたっぷり味わい尽くし
た。まずは久し振りに接したロンサムの緻密でイマジネィティヴ
な音世界に胆を抜かれた。キャロル・キングのSNOW QUEENと
デヴィッド・クロスビーのDEJA VUをインストゥルメンタルで束
ねていく演奏の、まるで一篇の映画を観ているような喚起力から
いきなり気持ちを持っていかれたが、さらに田村玄一と桜井芳樹
の共作となる「南の噂」や、ブロックヘッズのIN-BETWEENSへ
と広がっていく世界はまさに無国籍そのもの。田村のけっしてカ
ントリー臭くないスティール・ギターや、エフェクターを駆使し
ながら音響の広がりを明確に意識した桜井のエレクトリック・ギ
ター、ハーモニクスを丁寧に拾い上げる原さとしのバンジョー、
そして千ヶ崎学のときにボウまで駆使しながらボトムを支えるコ
ントラ・バスの響きに、すっかりやられてしまった。

ロンサムのそんな静謐なサウンドスケープに酔った後は、昨日も
観たばかりのカヌーの演奏を。若葉のようなGUITAR BLUEがあ
れば、しっとり聞かせるRAINMAKERがあるといった具合の起伏
は昨夜とさほど変わりないものの、この日は代表曲のひとつであ
るSPIDER TATOOをバンド・ヴァージョンではなく、アカペラで
聞かせるという趣向があり、日々一カ所に留まってはいないカヌ
ーの底力に触れた思いがする。そして特筆すべきは吉岡孝による
曲の表情をしっかり汲み取りつつ、丁寧に音色を変えていくドラ
ムス&パーカッションの心が籠ったプレイだ。昨夜の対バンだっ
た東京ローカル・ホンクのドラマー、田中クニオの言葉を借りよ
う。「あんな風に叩ける奴はそうはいないぜ!」

アンコールではロンサムとカヌーのジョイントは勿論、この日は
単に遊びに来ていただけの中村まりをコーラスに迎えてケルト音
楽を合奏したと思えば、最後のレディ・ガガ曲!では中井大介と
桜井芳樹のギター・バトルに加え、原さとしがバンジョーで大暴
れするなど展開予測不可能なジャム・セッションも(笑)!!

終演後それぞれのメンバーたちと会話することも出来たし、桜井
さんにはボビー・チャールズの7'sをプレゼントすることも出来た。
ぼくは今、家に帰ってきてロンサムとカヌーのCDを交互に聞きな
がら今日最後のワインを飲んでいます。


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by obinborn | 2015-01-12 01:17 | one day i walk | Comments(0)  

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