『リック・ダンコ』にまつわる幾つかのメモ

マザーアースのI WANT TO LAY DOWN BESIDE YOU(ティム・
ドラモンド作)があまりにリック・ダンコSHIP THE WINEにク
リソツだったので調べてみたら、こちらは立派にダンコ作のクレ
ジットが…..。因果関係と言ってもちょっと見当が付かないと思
っていたところ『リック・ダンコ』でドラモンドは2曲ベースを
弾いていた!I WANT TO LAY DOWN〜では立派にSHIP THE W
INEというリフレインも出てくることを考え合わせると、もはや
完全に同じ曲と言えそうである。想像出来る光景としてはドラモ
ンドがたまたまスタジオで仮歌を歌ったのをダンコが模したとか、
マザーアースが積極的にダンコと仲が良いボビー・チャールズの
曲を取り上げていたことから、ボビー経由でI WANT TO LAY DO
WN〜がダンコに伝わったとか、およそそんなところだろうか。

むろんダンコを貶めているわけではない。こういうこともあるん
だなあ〜という感じであるし、むしろダンコ版SHIP THE WINEの
ほうが遥かに出来が良いくらい。その一因はダグ・サームのサス
ティンを効かせたギターなど演奏やアレンジメントにもあるだろ
う。『ダンコ』からはジッピー・メイヨー期のドクター・フィー
ルグッドがJAVA BLUESを、ザ・ルーモアがTIRED OF WAITING
をカバーするなど英パブ・ロックとの接点もあるし、ことアメリ
カ人に限ってもデヴィッド・ブロムバーグがWHAT A TOWNを歌
っている。

そんなことからもいかに『リック・ダンコ』(77年アリスタ)が
愛されたアルバムであるかが解ろうというものだ。個人的な再発
見はケン・ローバーが3曲ピアノを弾いていたこと。ジョー・ラ
ラが1曲パーカッションを叩いていたこと。ダンコ自身が2曲で
ギター・ソロ(当たり前だが上手い!)を取っていたことだろう
か。なお余談だが、当時リリースされた日本盤(確か東芝とフォ
ノグラム2社で出た)では省略されていたインナースリーヴが味
わい深い。ダグ・サームの勇姿が確認出来るだけでも、ここはや
はり時価800円クラスのARISTA AB4141を購入しておきたい。

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by obinborn | 2015-01-30 18:09 | one day i walk | Comments(2)  

Commented by 大塚 at 2015-01-31 11:33 x
リック・ダンコのメモリアル・エディション(YDCD 0071/2)には
Sip The Wineの再録音ヴァージョンが収録されていますが
クレジットはティム・ドラモンドになっています
増淵さんのライナーにもSip The WineはマザーアースのI Want〜が原題であると書かれています

それにしてもよくぞマザーアースCD化してくれました
こちらの解説も増淵さんですがこの件については触れられていませんね
前作Bring Me Homeも再度リリースしてもらいたいです
Commented by obinborn at 2015-01-31 13:31
やはりそうでしたか。これで裏が取れました。ありがとう
ございます。

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