さようなら、アンディ

元フリーのベーシスト、アンディ・フレイザーが亡くなって
しまった。死因などはニュースを検索して頂くとして、何だ
か悲しい。またニュー・ロック期のリスペクタブルな人物が
逝ってしまったというやり切れなさだ。今でも模擬試験の帰
り道にお茶の水の楽器屋から聞こえてきたALL RIGHT NOW
や池袋のディスクポートで買った『FREE LIVE!』など、高校
〜予備校時代の断片をふと思い出す。

ビートルズの200曲ちょっとを全部覚えてしまったぼくが次
に好きになったのがフリーだった。ブリティッシュ・ロック
特有のダークな情感も当時の自分の不安定な状況にぴったり
だった。まだザ・バンドなどアメリカン・ロックに出会う前
の話だが、間合いを生かしたミディアム・ビートや黒っぽい
ポール・ロジャーズのヴォーカル(ウッ!やハッ!を入れる
合いの手も最高だ)に無意識のうち、好みの音楽を見つけて
いたのかもしれない。そしてコゾフの泣きのギターにフレイ
ザーのリード・ベースのようなウネリが味わい深かった。と
くに『FREE LIVE!』でのMR.BIGをもう一度聞き直してみて
欲しい。後半部分に於けるコゾフとフレイザーとの丁々発止
はこのライブ作の大きな聞き所だと思う。そのMR.BIGが終
わるとアルバート・キングのTHE HUNTERでコゾフが思い
のたけを絞り出し、アルバム・ラストが何故かスタジオ録音
のアクースティック曲GET WHERE I BELONGで締められる
といった構成にも何とも言えない余韻があった。

直接フレイザーには関係ないものの、ぼくたち日本人にとっ
ては第二期のフリーに山内テツが加入したのも大きな喜びだ
った。テツとアメリカ人のラビットが参加したこの第二期フ
リーも忘れ難いものだ。話が飛んでしまったが、英国のロッ
ク・カルテットとして第一期のフリーは最高の存在だった。
アルバム『HIGHWAY』やシングルMY BROTHER JAKE辺り
から見せ始めた、薄明かりのようなアメリカ南部指向も含め
て、それらにワクワクした日々がまるで昨日のようだ。

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by obinborn | 2015-03-18 17:02 | one day i walk | Comments(0)  

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