4月12日のホンク

2日は赤い夕陽と東京ローカル・ホンクのツーマン・ライブ
を高円寺のJIROKICHIにて。赤い夕陽は初めて接するバンド
だったが、まるで三波春夫の演歌をオケではなく、あくまで
ロック・カルテット編成で解釈したような大胆さに度肝を抜
かれた。演奏面での要となるテリー島村のギターも縦横無尽
に駆け巡り、果てはクィーンの「ボヘミアン・ラプソディ」
やザ・フーの「無法の世界」と「ババオ・ライリィ」のフレ
ーズまで飛び出すなど、ミクスチュア・ロックの際たる姿を
示した。現在のスタイルに至るまでには多分様々な屈折があ
ったのだろうな、と伺わせる四人の底力を感じた。

対する東京ローカル・ホンクは普段通り、安定した懐の深い
演奏を展開。盆踊りとリトル・フィートを合体させたような
「お手手つないで」をオープニングに用意するなど、赤い夕
陽の音楽から自然に連なるような心憎い滑り出しを見せた。
そこから「お手紙」や「拡声器」といったお馴染みのナンバ
ーを次々と畳み掛けていく。彼らが育った品川〜大田区辺り
の工場街を遠近法でスケッチした「昼休み」の詩情はとくに
秀逸だった。また最近のホンクに欠かせない「身も蓋もない」
のメッセージ(神の不在に気が付くことなど)も心に届いた。
作者の木下弦二曰く「自分の身を切るような歌だから、ある
意味怖いです。でも歌わなくてはいけないと思いました」ま
るでジョン・レノンのGODと対になるような真摯さが溢れる
この曲のスタジオ・レコーディングが待ち遠しい。

アンコールでは赤い夕陽とホンクが合体してWHEN I WAS A
COWBOYを演奏するなど、ルーツ色もたっぷり。また最後の
ホンク曲「サンダル鳴らしの名人」では総勢8人によるアカペ
ラ・コーラスの広がりが素晴しく、この夜を忘れ難いものにし
た。各楽器の音ひとつひとつが明瞭に聞こえ、かつ程よいバラ
ンスで混ざり溶け合っていく。そんな音響面を支えたエンジニ
アのHALKにも感謝せずにはいられなかった。

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by obinborn | 2015-04-13 11:13 | 東京ローカル・ホンク | Comments(0)  

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