13日のキックスとホンク

13日はザディコキックスと東京ローカル・ホンクのツーマン・
ライブを高円寺のJIROKICHIにて。この会場でもすっかりお馴
みになったホンクは、毎回彼らのお気に入りのバンドを招きな
がら楽しませてくれるが、今回は南ルイジアナ地方のクレオー
ル音楽に特化したキックスを迎えてのスペシャル・ナイトであ
り、満員のお客さんとともに約2時間半があっという間に過ぎ
ていった。まずはホンクが「サンダル鳴らしの名人」をアカペ
ラで披露してからキックスの面々を迎えるという演出が何とも
心憎い。

双方のバンドともずっと書きまくってきただけにそれぞれの美
点や音楽性については省略したいが、今回この夢のような組み
合わせが実現したことをまずは喜びたい! キックスはこの夜
BAD BAD WOMANでアコーディオンにエフェクターを施すなど
新生面が気持ち良く届く。バンドの要であろう中林由武による
まるでスティーヴ・ジョーダンばりのアプローチに度肝を抜か
れた。ホンクに関しては「拡声器」で繰り出していく井上文貴
の綺麗なトーンのスライド・ギターが息を呑むほど鮮烈だった。

両バンドともドラマーの力量が際立っている点も、ずっと飽き
ずに聞いていられる大きな要因であろう。キックスの諸星聖臣
といい、ホンクの田中クニオといい、けっして派手さはないも
のの、楽曲の中味を理解した強靭かつ柔らかいビートを叩き出
していく。その連続したグルーヴこそがまさに時間を忘れさせ
る妙薬なのだった。アンコール時での両者の共演はスタンダー
ド曲「テネシー・ワルツ」とホンクの持ち歌である「すんだこ
と」の2曲。それでも鳴り止まない歓声はやがて、ホンク永遠
のロード・ソング「車のうた」へと引き継がれていく。「ハイ
ウェイ・ソング」から始まったホンクのセットの起承転結とし
ても完璧なものだろう。

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by obinborn | 2015-06-14 01:15 | 東京ローカル・ホンク | Comments(0)  

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