あなたの名前をファーストネイムで呼ばせてください、スティーヴィー。

ウィンウッドのレイテスト・アルバム『NINE LIVES』から
もう7年経ってしまったことに驚いています。はっきり言っ
て子供の頃の一日や一年は今よりずっと長く感じられたもの
ですが、大人になってからの歳月は本当に早いですね。話の
行きがかりで言っておくと、私が好きなタイプの音楽家とは
ひと言でいえば音楽馬鹿のような人たちなんです。バカとい
う言葉には語弊が伴うから言い直すと、まるで陶芸職人のよ
うに日々自らの演奏を磨くべく修練している人が好き。あえ
て補足するなら音楽以外の話題(募金活動や政治的発言など)
でエクスキューズをしない人に俄然肩入れしたくなるんだな
あ。ウィンウッドはそんなタイプの筆頭格で、かつて「音楽
には音楽にしか出来ないことがある。最近のパンク・ロック
は気持は解るけど、ぼくにはやり過ぎのように感じるよ」な
んてインタヴューに答えていたっけ。

とかく”言った者勝ち”みたいな昨今の風潮のなかで、こうし
た彼の抑制的な発言に物足りなさを感じる方もいらっしゃる
だろう。しかし私は丁寧に丁寧に音を束ねながら、まるで光
の粒子のように変えていくウィンウッドの創作活動のほうに
賭ける。日本でも私がライブに通っているのは、そんな人た
ちだったりする。実際音楽家の人たちはゼロの地点から音を
積み上げていくのだから、それはある意味大工や建築士の仕
事にも似ている。私はそんな彼や彼女らを心から尊敬してい
ます。

かつてPAPER SUNやCOLOURED RAINで言葉以上の色彩を
語り掛けてきたウィンウッド。あなたの名前をファースト・
ネイムで呼ばせてください、スティーヴィー。

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by obinborn | 2015-07-05 17:33 | one day i walk | Comments(0)  

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