10月6日のサディーン・ヘッドとブギ奉行

奔放な音の塊が弾け飛んでいった夜だった。その自由度に関し
て大きく通じ合うサディーン・ヘッドとブギ奉行のツーマンを
6日は荻窪のルースター・ノースサイドにて。ともにフリー・
インプロヴィゼイジョンの嵐のようなバンドで、言葉に頼らず
音そのもので訴えかけてくる求心力が圧倒的。久し振りに観た
サディーンはキング・クリムゾンの『太陽と戦慄』を彷彿させ
るハードコアな部分があるかと思えば、メロディックなリフを
ふと浮かび上がらせながら視界を広げていくところもあり、そ
うした硬軟入り乱れた優しい演奏に気持を持っていかれた。そ
れに対するブギ奉行の音量はよりデカく激しい。しかしながら
細かく聞いていくと、そこにはハウンド・ドッグ・テイラーや
ジョン・リー・フッカーのようなブギの断片があり、そうした
局面から急旋回してフリーへ突入していく場面に息を吞まずに
はいられなかった。ギターに関してはシングル・トーンだけに
頼らず、カッティングで思い切り凹凸を生み出していく姿にブ
ラック・ミュージックの痕跡を感じた。そう、あのジェイムズ
・ブラッド・ウルマーのような。清々しいまでの両者の長尺ジ
ャムを聞いていると、まだまだ開拓されてない音の領域のこと
を考えさせられる。ブギ奉行のハル宮沢(ex:渋さ知らズ)が
序盤に「センチメンタル・ジャーニー」のフレーズを混ぜた辺
りなどは彼らしいユーモアの感覚。宮沢は叫ぶ「この世に足り
ないのはブギなんだ。まだまだ全然足りないよ!」その奥底に
彼の音楽心がしっかり宿っていた。

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by obinborn | 2015-10-07 01:46 | one day i walk | Comments(0)  

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