アラン・トゥーサンが初めて見た雪

タイムラインを追っていたら思わぬ訃報が...。ソングライター
/ピアニスト/プロデューサー/パフォーマーとしてニューオーリ
ンズのR&B〜ファンク・シーンを牽引してきたアラン・トゥー
サンが、11月9日ツアー先であるスペインのマドリードで亡く
なりました。心臓麻痺による突然死でした。享年77歳。リー・
ドーシーやミーターズと連携し合った数々の作品が今も特に印
象に残っています。ドーシーの『イエス・ウィ・キャン』アル
バムに惚れ込んだロビー・ロバートソンが、アラン・トゥーサ
ンをウッドストックまで呼び寄せ、ザ・バンドの『カフーツ』
と『ロック・オブ・エイジズ』を完成させるなど、ロックのサ
ークルからも注目を浴びた人でした。昨年暮れにもここで紹介
させて頂きましたが、リヴォン・ヘルムはトゥーサンのことを
こんな風に回想していました。

「背が高く威厳があり、ぼくたちと同じくらい引き蘢った生活
をしているアランは、アルバート・グロスマンのゲスト・ハウ
スに行った。そうすると雪が降り始めた。それは彼が生まれて
から初めて見る雪だった。アランはハーブ・ティーとテープ・
レコーダーと五線紙が欲しいと言い、部屋の暖房をもっと上げ
るように言った。彼が書いたホーン・アレンジのための楽譜は、
ぼくたちの音楽に金色の王冠をかぶせて輝かせた。まるで遠い
国から偉大な魔法使いがやって来て、叡智を授けてくれたみた
いだったよ」

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by obinborn | 2015-11-11 00:51 | one day i walk | Comments(0)  

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