ルーラルな音楽の祭典、SQUEEZEBOX NIGHTを堪能した!

22日は目黒のリトル・テキサスにて、年に一度の恒例行事と
なるSQUEEZEBOX NIGHTを堪能した。しかも第9回の今回
はロス・ペリキートス、ザディコキックス、コンフントJとい
う超強力な3組が揃い踏みする、まさにスペシャルな一夜!
ペリキートスとコンフントJはチカーノ、ザディコキックスは
クレオールと、本場アメリカではけっして混ざり合うことがな
い文化に根ざした音楽だが、それらを一望出来るのは日本なら
ではの光景だろうか。キーワードはボタン式アコーディオン。
テックス・メックスとザディコとではその奏法もスタイルも異
なるのだが、3組ともアコを雰囲気的に取り入れるのではなく、
あくまで蛇腹をバンドの起爆剤に据えるリード楽器として扱う
姿がどこまでも清々しい。

筆者と同じように今夜の3組もまた、ライ・クーダーの『チキ
ン・スキン・ミュージック』を手掛かりにフラーコ・ヒメネス
を知ったり、ザ・バンドが描いた音楽地図のなかからルイジア
ナ地方のクリフトン・シェニエに辿り着いた世代に違いない。
そんな彼らがよりディープに本場のシーンと触れ合い、音楽的
な熱量を加速させていく様は、今晩のステージの端々から感じ
られたと思う。レコードやCDを通して聴く場合、どうしても
頭でっかちで研究的になってしまう部分を、実際の生演奏はと
ことん柔らかくダンサンブルに解きほぐしていく。ぼくより若
い人たちであれば、ライ・クーダーやザ・バンドという介在役
なしで、すっと飛び込んでいける世界なのかもしれない。

そんなことを思いつつ、筆者もまたキックスが提供してくれた
ラブボードを奏でつつ踊り、生ビールを5本飲んでしまった。
最高のルーラル音楽であり、気の置けないバー・ミュージック
であり、それらは常に人々の阿鼻叫喚に寄り添っている。たと
え記憶が日々とともに濾過されていくとしても、ぼくはこの夜
のことをいつか振り返るだろう。

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by obinborn | 2015-11-23 01:21 | one day i walk | Comments(0)  

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