ニック・ロウ&ロス・ストレイトジャケッツ

大阪Phoe~beの佐藤さんに刺激されて筆者も早速ニック・ロウ
&ロス・ストレイトジャケッツのライブ盤を入手!『THE QUAL
ITY HOLIDAY REVUE』と題されたように、ロウのクリスマス
・アルバム『QUALITY STREET』に併せて行われた昨年秋の
U.Sツアーから抜粋されたものらしい。近年ずっとロウの作品
に関わっているニール・ブロックバンクのプロデュース/エンジ
ニアリング以外はメンバー全員が無名であり、近作でロウを支
えてきたゲラント・ワトキンスや先頃惜しくも亡くなってしま
ったロバート・トレハーンといった腕利きたちとは異なるのだ
が、まったく遜色ないゴキゲンな演奏を繰り広げている。とい
うのも鍵盤とサックス奏者がおらず、ロウ以外のギタリストが
二人左右を固めた編成故、自然にギター・バンドとしての側面
が強まり、とかく枯淡の境地になりがちだったロウに若々しい
息吹きを与えているのだ。トレモロ・アームを駆使した大胆な
フレーズとともにHALF A BOY AND HALF A MANやBREAKIN
G GLASSといったロウのソロ初期に於ける弾けるようなナンバ
ーが飛び込んでくる辺りが最高!またけっして朽ちることのな
いメロディメイカーぶりを見せつけた近年のCHRISTMAS AT T
HE AIRPORTにしても、スタジオ・ヴァージョンよりも快活な
仕上がりが何よりもライブの臨場感を伝えている(この曲でも
トレモロ掛けまくりじゃ~笑)むろん80年代のキッチュな感覚
とは違い、年齢相応の包み込むような歌心があくまで中心に座
っているのだが、バンドの選択だけでこれだけ演奏のニュアン
スが激変するのだから、やはり音楽は生き物だと思わざるを得
ない。ロウ抜きでピストルジャケッツの連中が好き放題やって
いるインストLINUS AND LUCYのスカ・ビートなど、エル・レ
イオー・Xを率いていた頃のデヴィッド・リンドリーを彷彿さ
せる勢いだ。ダグ・サームも以前テキサス・マーヴェリックと
いう覆面バンドでやり放題やったことがあったけど、ここにま
た気楽な名盤が誕生したという感じかな。チカーノ・ロック的
なニュアンスをふんだんに活かしたRAGING EYESの選曲も含
めて、こんなにキラキラしたニック・ロウの姿に立ち会うのは
久し振りのこと。なお本作はレコード・ストア・デイ限定のア
ナログ盤なのでファンの方は急いで欲しい。本来はこのツアー
に同行するはずだったイアン・マクレガンの急逝を思うと今も
胸が一杯になってしまう。

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by obinborn | 2015-12-07 15:09 | rock'n roll | Comments(0)  

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