エリック・カズ/私が死ぬ時

身内に不幸があり二日間ほど家を留守にしていた。享年92歳
であれば大往生と言っていいだろう。晩年は施設での暮らし
が続いたものの、大正生まれの彼はこれまで一度も怪我や病
気で入院したことがなかった。性格的にも豪傑な人物で、分
け隔てなく人と接し杯を交わすのが大好きな人だった。そん
な人生の大先輩のために今日はエリック・カズの『IF YOU'R
E LONELY』(72年)を聞いている。今まで何百回も繰り返
し聞いてきたアルバムだが、こうした状況で聞くとTIME HA
S COMEがまるでご臨終のように、WHEN I'M GONEが故人
からの声のように聴こえてくる。そのWHEN' I'M GONEには
こんな歌詞がある。

「冷たい風に晒された私/隠れる場所もないくらいだよ/私を
呼び覚ます声が聴こえた/楽しい日々はもう失われてしまった
と風が叫ぶ/でもよく覚えておくがいい/たとえ死んだとしても
私はお前のことを忘れない/たとえあの世に行ったとしても、
私はお前の姿を覚えているよ/止むに止まれぬ気持で最終列車
に飛び乗った/あの朝陽の輝きを追いかけたいんだ/それはきっ
とお前にもよく解っているだろ?」

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by obinborn | 2016-02-05 10:04 | one day i walk | Comments(0)  

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