2月20日のやぎたこ

20日はブルーグラスの男女デュオやぎたこのライブを池袋
のポルカドッツにて。およそ3年ぶりに観る彼らだったが、
お二人とも元気そうで良かった。アイルランドからアメリカ
に入植してきた音楽が様々なミクスチャーを経ながら発展し
ていった過程を、楽器を替えつつMCでさらりと解説しつつ
繰り広げていく充実した2時間だった。セイクレッド・ソン
グやアパラチアン・チューンからカーター・ファミリーやジ
ジョン・ハートフォードのブルーグラス曲までをテンポ良く
奏でていく様は、アメリカ音楽の成り立ちを秘めやかに溯っ
ていくような趣。しかも彼らは原曲の再現に終わらず、ウデ
ィ・ガスリー「我が祖国」のイントロとアウトロに新たなギ
ター・フレーズを挿入するなど、独自のアプローチを示した。
映画『オー・ブラザー!』や『歌追い人』の影響力もあって、
古いアメリカ音楽に取り組む人たちが増えてきた。そんなな
かでも器楽演奏の技術という罠に溺れることなく、どこまで
もソング・オリエンテッドな姿勢に特化したやぎたこの存在
は頼もしい。フォスターの「ハード・タイムス」がまるでグ
ラム・パーソンズとエミルー・ハリスのクロース・ハーモニ
ーの如く響き渡り、筆者の心をひたひたと満たしていった。

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by obinborn | 2016-02-20 23:29 | one day i walk | Comments(0)  

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