チャーリー・ワッツがスウィングする

「チャーリー・ワッツが生まれた1941年の夏にはスウィンギン
・ジャズが鼓動し始めていた。彼が10代のときにはウェスト・
コーストのクール・ジャズが潮流にあった。まだロックンロー
ルという知性が伝播する以前の話で、ワン・ノートを奏でるピ
アニストが君臨していたんだよ」ステレオ・レビュー誌のクリ
ス・アルバートソンは、チャーリー86年のライブ・アルバムの
ライナーノーツにそう記している。

アルバートソンの記述にあるように、ロック音楽が勃発する以
前はジャズのビートが最もヒップで若者の心を捉えていたこと
は覚えておいていいだろう。以前からブギウギ・ピアノに特化
したロケット88をイアン”スチュ”スチュワートらと立ち上げる
など、ストーンズでの活動とは別にしっかりと自分のルーツを
温めてきたチャーリー。そんな彼がフル・オーケストラととも
に演奏したのは、ライオネル・ハンプトンの「フライング・ホ
ーム」レスター・ヤングの「レスター・リープス・イン」チャ
ーリー・パーカーの「スクラップル・フロム・ジ・アップル」
といったスウィング・ジャズの古典で、あの有名な「サヴォイ
でストンプ」まで取り上げている。いずれにしてもチャーリー
がしっかりと4ビートを叩き上げながら、バンドと協調してい
く様は感動的。セロを奏でるのはかのジャック・ブルースだ。

チャック・ベリーが「メイビリーン」で産声を上げたのは55年
8月のことだった。そこからストーンズの原型が生まれ、彼らは
ベリーの「カム・オン」をデビュー・シングルに選んだほどだ
った。しかしそれ以前に、チャーリーの心にはスウィング・ジ
ャズがしっかりと宿っていたのだった。

e0199046_0484051.jpg

[PR]

by obinborn | 2016-03-31 00:53 | one day i walk | Comments(0)  

<< Rolling Stones ... 3月27日の佐野元春&コヨーテ... >>