1975年のニック・ロウ

「75年の3月。ぼくたちブリンズリー・シュウォーツは解散
寸前だった。あるメンバーには子供が生まれ、ツアーよりも
家族と過ごす時間を欲しがった。あの懐かしい長髪のヒッピ
ー世代は過去のものとなりつつあった。ニューウェイブの波
がそこまで押し寄せていたからね。そこでぼくは自分を老人
に見立ててPeace、Love And Understandingを書いてみたん
だ。幾つかはジュディ・シルのリックを、イントロはザ・フ
ーのBaba 0' Rileyから借用した。まるでたった一人ぽっちの
ような気持でぼくは歌ってみたのさ。平和と愛と理解のどこ
がそんなにもおかしなことなのかい?って」

ニック・ロウの回想を読むと、Peace,Love and Understandi
ngがちょっとした思い付きから生まれてきたことがよく解る。
だからこの歌をあまり大上段に構えてカバーする人たちには
ちょっと違うんじゃない?と思ってしまう。お題目としての
平和や愛を歌うのではなく、やや斜に構えたシャイな目線か
ら発せられた言葉とメロディたち。そのユーモアを湛えた響
き。それらがあるからこそ、ぼくはニック・ロウという人を
聞いてきた。たぶんこれからもずっと。

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by obinborn | 2016-04-11 21:40 | one day i walk | Comments(0)  

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