5月14日の東京ローカル・ホンク

14日は渋谷のB.Y.Gにて東京ローカル・ホンクのワンマン・ライブ
を。日本語の綺麗な響きを精緻なカルテット編成で実現する彼らの
世界に3時間たっぷり浸った。明晰な歌唱と弾力ある演奏との合致。
言葉にするのは簡単だが、当意即妙なバンド・サウンドにこの道20
年以上のキャリアを感じずにはいられない。本人たちは謙遜するば
かりだが、その昔はっぴいえんどやはちみつぱいが切り拓いた”日本
のロック”をホンクメンはどんどん更新しつつある。先人たちとの違
いは伝説になっているか否かだけ。それならば今という時代をしっか
り呼吸しているホンクにエールを送りたいと思うのは、けっしてぼく
だけではないだろう。

バンドのソングライターである木下弦二が生まれ育ったのは品川区
の戸越銀座だという。その町から見えるものを彼は歌にしていく。
飾られた言葉もなければ余計な修辞もないが、スケッチされた世界
のひとつひとつが聞く者の胸に染み渡り、じっくりと反芻を促す。
とくにこの日は生まれたての「dark matter」がバンド・ヴァージョ
ンで初披露されるというレアな機会になった。無邪気なままに音楽
を始めた青年たちが、いつしか社会の裂け目に出喰わす。そんな新
曲の行方を見守っていきたい。

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by obinborn | 2016-05-15 06:19 | 東京ローカル・ホンク | Comments(0)  

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