追悼:ヘンリー・マッカロック

悲しいことに大好きなヘンリー・マッカロックさんが6月14日、
北アイルランドの自宅で息を引き取りました。近年は心臓発作
を起こし倒れるなど体調に不安を抱えていましたが、残念なが
らその日が訪れてしまいました。享年72歳。長年に亘るパート
ナーだったジョシー夫人に看取られ、最後の朝を迎えられたこ
とがせめてもの救いです。

地元アイルランドでスウィニーズ・メンというフォーク・グル
ープを組みキャリアをスタートさせたマッカロックは、60年代
半ばにジョー・コッカーのバンドに加入。69年の夏にはコッカ
ーとともにウッドストック・フェスティヴァルに出演しました。
いつしかコッカーの元から離れ、他のメンバー(ニール・ハ
バード、アラン・スペナー、ブルース・ロウランド)とともに
独立したマッカロックは、遂にグリース・バンドを結成。彼
らのファースト・アルバム『Grease Band』(71年)は、英国
スワンプの記念碑的な作品として今なお愛されています。グリ
ース・バンドが解散してからのマッカロックは、ポール・マッ
カートニー&ザ・ウィングスに参加。名曲「My Love」で聞か
せたギター・ソロは語り草になりました。何でもポールによれ
ば「オーケストラとのリハで、彼はすぐさまあの素晴しいソロ
を編み出したんだよ!」とか。75年にはソロ・アーティストと
して独立し、これまた名作『Mind Your Own Business』を生み
出す一方、フランキー・ミラー・バンドやロニー・レインの
ロケット69に合流し多くの信頼を勝ち得ました。以降ソロ・ア
ルバムを順調にリリースし、遺作となってしまった『Poor M
an's Moon』(09年)など、彼らしい朴訥としたヴォーカルと
ギターが年齢とともにますます味わい深くなってきた大傑作
でした。

05年の10月には待望の来日。ごくプライヴェイトな観光目的
の旅行だったみたいですが、池袋のレコード店で行われた弾
き語りのライブ&サイン会は熱心なファンたちが多数詰めかけ
る、忘れられないものとなりました。その時もしっかり「間」
があり、タメの効いたオブリガートを弾いてくれたへンリー
さん。今まで本当にありがとうございました。あなたは永遠
の一番星です。心からご冥福をお祈りします。

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by obinborn | 2016-06-15 04:16 | one day i walk | Comments(2)  

Commented by sousuke at 2016-06-15 09:30 x
以前ヘンリーの危篤時にコメントさせていただいた者です。

あの濃厚なギターや素朴な歌が聞けないのは残念です。
先日のデイヴスウォーブリックの訃報に続き、驚きと悲しみしかありません。

素晴らしい音楽に出会わせてくれたことに感謝ですね…
Commented by obinborn at 2016-06-15 18:09
ただただ悲しいです。

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