カープの世界

広島カープ快進撃記念!というわけで、米カープ唯一のアルバム
(Epic 70年)を3枚揃えてみました。オクラホマ州立大学に通う
学生たちによって66年に結成された旨が裏ジャケットに書かれて
いますので、巷で言われるところのザ・バンドのフォロワーとい
うよりも、ルーラルなロックを演奏してたら、たまたまザ・バン
ドに似てしまったというのが本当のところかもしれません。そう
した意味では西海岸のクローヴァーやエッグス・オーヴァー・イ
ージーと同じ匂いがプンプンします。あるいはもっと後進のブル
ー・ジャグとか。

70年当時日本盤としてリリースされたかどうかは寡聞にして知り
ません。そんなマイナーなバンドが今もこうして語り継がれてい
るのは、渋谷のロック喫茶ブラックホークが選ぶ99選というミニ
コミに紹介されたことが大きいでしょう。その誌面で今は亡き同
店のオーナー松平維秋さんは「埃っぽく、ハーモニーは汚れ、サ
ウンドは土臭く、洒落たところの一片もない粗野な演奏で、彼ら
の育ったテキサスの大地の歌を聞かせてくれます。ザ・バンドの
やんちゃな弟で、現在彼らがどうしているか知るよしもありませ
んが、この7年間ブラックホークでコンスタントに支持されてき
ました」と書かれています。実際21世紀になってからもスワンプ
好きから愛されているのは、ひとえにこの冊子の影響力ゆえでし
ょう。

筆者は当時から必ずしもブラックホーク的な物差しに同意してい
た訳ではありませんが、やはり無形有形に同店から影響されてき
たのでしょう(若者は仮想敵を作りがちだ)それを一言で言えば
「世間の流行がどうであれ、自分は自分の好きな音楽を聞くのだ」
という一点だったと思います。今と違って情報が少なかった70年
代に書かれた松平さんの評文を腐すことはしたくありません(カ
ープはテキサス出身ではないにしても、です)松平さんや、中村
とうようさんのような頑固オヤジが亡くなってしまって寂しい。
そんなことを思いながら、夏の夕暮れ時に一杯引っ掛けながら、
ぼくはカープの土の匂いのするアルバムを聞いています。

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by obinborn | 2016-08-03 17:18 | one day i walk | Comments(0)  

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