9月15日のサーディンヘッド

15日はサーディンヘッドのライブを下北沢のrpmにて。ワン
マンとしては5月26日以来だったが、たっぷり2時間彼らの
自由奔放な音世界を堪能した。とくにこの日はファンからあ
らかじめリクエストを募るというレアな趣向を凝らし、結成
してから16年めとなるサーディンの歩みを凝縮する内容にな
った。フロントの斎藤丈二も珍しくMCを多めに入れるなど、
オーディエンスへの感謝の気持が溢れ出す。

一言で長尺のジャム演奏といっても何も彼らはのんべんだら
りと時間を費やすのではなく、曲の骨格をがっつり束ねる部
分と、インプロヴィゼーションを広げていくパートとのメリ
ハリがとても鮮やか。キング・クリムゾンのような変拍子の
嵐で圧倒するかと思えば、ジェリー・ガルシアのように優し
くメロディックなラインを奏でていく展開もある。そんな緩
急自在に進んでいく時間に大いに酔った。メンバーたちの音
楽遍歴の一端なのだろう。第二部のFUSIONではラリー・カ
ールトンやジャコ・パストリアスのフレーズが飛び出すとい
う茶目っ気も。

言葉の不自由さに囚われることなく、オール・インストゥル
メンタルでサーディンはまるで抽象絵画のように世界を描い
ていく。そう、一人の青年が荒野に立ち尽くしながら、雨風
を凌ぎ、道の脇にある名もない花に心を寄せ、いつか来るだ
ろう暖かな季節を待ちわびているような。しかも彼らの演奏
は、聞き手それぞれが気楽に、自分だけの絵の具で白いキャ
ンバスを描いていけばいいんだよ、とでも言いたげな想像の
余地を残している。そうした自由に対して彼らは極めて寛大
だ。特定の誰かを英雄視したり、解りやすい敵を定めて糾弾
するようなことをサーディンの人達は一切しない。その尊さ
を思わずにいられない。終盤に演奏されたメロウなBLOW RI
PPLEの静謐さが心を捉えて離さなかった。

e0199046_119294.jpg

[PR]

by obinborn | 2016-09-16 01:20 | one day i walk | Comments(0)  

<< 9月17日の青山陽一the B... 誰もが満たされない心を持ってい... >>