11月11日のスーマーwith桜井芳樹

レーナード・コーエンが亡くなった夜に一体どうしよう?そ
んなことを思いながら、11日はスーマーwith桜井芳樹のライ
ブを阿佐ヶ谷のSOUL玉TOKYOにて。折しもスーマーは第二
作『泥水は揺れる』がリリースしたばかり。そのプロデュー
を担った桜井(eg)とのデュオをたっぷり堪能した。

一曲め「あさき夢みし」に始まり、ステージは「風の女たち」
「もうない船」「烽火」そしてアルバム表題曲と、新作『泥
水』の収録曲を約半数交える。方やパイレーツ・カヌーのエ
リザベスがものにした名曲「グッドバイ・ジャックリーン」、
スーマーのロード・ソングとして実感がこもる「道路」、あ
るいは暮らしをそのままスケッチした「雨がひらひら」など、
前作『ミンストレル』で馴染みになった歌もある。そのいず
れもが彼の落ち着いた深みのあるテナー・ヴォイスと、桜井
が奏でる音色にまで気を配ったギターによって彩られる。ス
ーマーがアクースティック・ギターを置いて、四弦バンジョ
ーで繰り出すピッキング。桜井の繊細なトレモロ・アーミン
グ。細かく耳を傾けていけばいくほどハッとさせられるサウ
ンド・スケープだ。アンコールではお客さんのリクエストに
応えてボビー・チャールズのI Must Be In A Good Place Now
を歌うサーヴィスも。きっと来月になれば、ザ・バンドのCh
ristmas Must Be Tonightをやってくれるだろう。

朴訥とした語り口。気負いのない歌世界。日本全国を毎日の
ように旅して歌うスーマーの目には一体何が映っているのだ
ろう。彼の愛車〜水色のボディと白いバンパーのワンボック
ス・カー〜は走行距離が二十万キロを超えたらしい。スーマ
ーは気ままな旅の愉しさを、暮れなずむ町の寂しさを、夜明
けの孤独を、焼べる薪の暖かさを、よく知っている人だ。

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by obinborn | 2016-11-12 12:55 | one day i walk | Comments(0)  

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