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マギーの農場で働くのはもう嫌だ

ディランのノーベル・アワード。少なくともぼく個人にとって
はど〜でもいいお話しです(笑)賞を取ったからともて囃すメ
ディアはどうかしているし、第一ディラン自身そういう権威付
けをきっと嫌っていると思います。受賞後の煮え切らない、も
やもやとした彼の態度からもそれは十分感じ取れるのではない
でしょうか。っていうかぼくのディラン像は賞を取ろうが取る
まいが、以前と少しも変わらないわけでして。

彼の魅力をあえて箇条書きにしてみましょう。

1 書かれた歌詞ではなく、ビートに乗った”動く言葉たち”
2 幾多のペルソナを生かした歌の物語性・イメージの飛躍
3 広範なアメリカ音楽への理解と実践

以上です。それらの評価をノーベル受賞後に”上塗り”してもま
ったく意味はありません。特番を観たいとも思わないです。こ
の機会に仕事が回ってきた音楽評論家たちには「あ〜、良かっ
たですねえ」という程度の感想しか持ちえません。「今頃にな
ってから俺を評価しやがって」そんなボブ・ディランの呟きが
今にも聴こえてきそうです。「ちぇ、くだらん。チャーリー、
アンプをフルテンにしてくれ。さあ『マギーの農場』でも演奏
しようぜ!」という声が聴こえてくるようです。

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by obinborn | 2016-12-11 12:32 | rock'n roll | Comments(0)  

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