北山昌樹『ヴァン・コートランド/手紙(仮)』に寄せて
った。『ヴァン・コートランド/手紙(仮)』がそれだ。ぼく
は北山さんのことをroppenのドラマーや喫茶スマイルの店主
として知り、幾つかのとりとめない会話を交わした間柄に過
ぎないけれども、そんな彼がぼくのことを覚えていてくれた
ことがまず嬉しかった(こんなちっぽけなぼくなのに)
思った以上に力感のある北山さんのヴォーカルに驚いた。2
曲とも彼と交流が深い江村健さん(江村健バンド)と西池タ
カシさん(タマコウォルズ~双六亭)が書かれた曲であるこ
とからも、北山さんが尊敬するお二人にリスペクトを込めな
がら、歌ったことがしっかりと伝わってくる。
やや余談になるけれども、「手紙(仮)」の作者である西池
さんとぼくは政治的見解のことで数年前に大喧嘩をした。そ
れは「ちゃんと話し合おうぜ!」という彼の提案や、その後
ぼくのほうが双六亭のライブに出向くことで次第に解消され
ていったと思っているけれど、肝心のニシイケタカシは今、
ぼくのことをどう思っているのだろう? ぼくはニシイケの
ぶっきらぼうな歌とロックなギターがどうしようもなく好き
だったけれど。
友人たちの音楽は嬉しさとともに、そんな古傷を否応なく運
び込んでくる。
by obinborn | 2016-12-11 16:28 | rock'n roll | Comments(0)