音楽ビジネスの変遷と自分

輸入盤店の老舗である新宿レコードが代替わりするニュース
を今朝聞きました。ぼくが最初にお店を訪ねたのは大学生の
時で、確か高田馬場での会合の後ブルース・コバーンのLPを
買ったと記憶しています。けっして閉店ではなくあくまで世
代交代とはいえ、ひとつの時代が終わったことを実感させら
れます。レコード店だけではありません。レコード会社、音
楽雑誌、そして肝心の音楽家などあらゆるミュージック・ビ
ジネスに関わる人たちが、今変革の時代に晒されています。

個人的なことで恐縮ですが、音楽の文章を書き始めてから今
年の2月で27年めを迎えます。まあぼくの場合は有名な音楽
評論家の方々と違って、好きな音楽自体がマイナーな分野(
SSW、スワンプ、パブ・ロック、ルーツもの)に偏っていた
せいか、今でもほとんど零細企業のようなものですが、その
間に出会った友人たちは何よりもぼくの宝だと思っています。

そもそもぼくはサラリーマン出身なので、いわゆる音楽業界
の慣習(夕方におはようございますなど)に未だ馴染めない
部分があります。またミニコミ誌を作っていたこともあり、
いつでもそっちに戻っていけるという感覚があります。譬え
が適切かどうか判りませんが、ロス・ロボスが「オレたちは
クラブで演奏することから始まった。売れなくなったらまた
いつでもバー・バンドに戻っていくよ!」(セサース・ロサス)
と発言したことに頷くのです。

ぼくが現役で頑張れるのは正味あと10年前後かな。お陰様で
幾つかの成果を書籍という形で残してこれました。レコード
会社も音楽出版社もかつての栄華を懐かしむのではなく、適
正規模に戻り、もっとマイナーな音楽を開拓していければど
んなに素晴しいことでしょう。

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by obinborn | 2017-01-16 09:52 | one day i walk | Comments(0)  

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