思い出の場所はみんなコイン・パーキングになっていくね〜映画『転々』とムーンライダーズ

このまえ和田博己さんとお会いしたことは夢のような体験
でした。旧友のOさんが和田珈琲店時代からの付き合いで
「じゃあ、ぜひ!」ということでセッティングして頂きま
した。オイラにとってはちみつぱいはまさに品川〜京浜地
区の匂いが立ち込める音楽でした。一番有名な「塀の上」
にも羽田から飛び立つ飛行機を町から見上げる主人公の姿
が映し出されているし、続く「土手の向こうに」は大森の
それ(旧競馬場とは逆側)をイメージさせるのでした。

はちみつぱい解散後に鈴木慶一さんが「ソロ・アルバムの
つもりで」作った『火の玉ボーイ』(76年)が、実質的に
ムーンライダーズの誕生物語だったことは広く知られてい
ますが、オイラにとってははちみつぱい『センチメンタル
通り』と『火の玉ボーイ』は地続きのアルバムです。この
頃までの慶一さんはアメリカン・ロックへの愛情を、屈折
した日本語の歌詞とうまく重ね合わせていたと思う。リト
ル・フィート風にシンコペイトする「あの娘のラヴレター」
や、ザ・バンド的な「スカンピン」は、そんなナイーブな
青年の自己告白かもしれません。

「思い出の場所はみんなコイン・パーキングになっていく
ね」そんなセリフが呟かれる映画『転々』(2007年・三木
聡監督)には『火の玉ボーイ』から「スカンピン」と「髭
と口紅とバルコニー」が挿入されています。その映画をた
またま観た時、まるで不意打ちのようにそれらの曲が流れ
出しました。

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by obinborn | 2017-04-15 18:16 | one day i walk | Comments(0)  

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