6月9日に聞く『ファースト・ステップ』

9日は久し振りの友だち2名と宴を囲み、飲みまくりました。
ぼくは生ビー×4、ハイボール×3、ジントニック×1といった
塩梅。いやあ〜楽しかったなあ!話題は煙草文化の許容から音
楽のもたらすイマジネーション、行き過ぎたポリコレまで飛び
まくりでした(笑)また少々マジメな話をするならば、誰かの
頭数になるだけのデモ行進より、個人の思考を鍛えましょうよ
ということまで、4時間があっという間に過ぎていきました。

家に帰って取り出すのはフェイシズの『ファースト・ステップ』
(70年)です。これがまた染みまくるのです。ジェフ・ベック
・グループのメンバーだったロッド・スチュワートとロン・ウ
ッドが、スモール・フェイセズの残党だったケニー・ジョーン
ズ、イアン・マクレガンそしてロニー・レインの三人と合体し
てフェイシズは産声を上げたのです。当時はスモール・フェイ
シズがあまりに有名でしたから、彼らのアメリカ盤(写真)で
は、せっかくの新たな門出にもかかわらず、Small Facesの表記
が為されてしまう混乱ぶりでした。

きっと心細いデビューだったと想像します。まだ何者でもな
い。何も持っていない。そんな20代前半の若者たちの音楽
地図として、これ以上のものはないと思います。この『ファ
ースト・ステップ』には、英国ならではのブルーズ・ロック
の湿り気と憂鬱があります。のちに”世界一陽気で大酒飲み”
のロックンロール・バンドとして世間に知られる以前のナイ
ーブな揺らめき。葛藤。自信のなさ。それらが今なお胸に迫
ってくるのです。例えばレイン=ウッド作のNobody Knows
はどうでしょう。

 ここでずっと待っているけど/無駄に終わるのかもしれな
 いね/ぼくに会ってくれるかい?/きみに触れてもいいかい
 ?/誰も来ないし誰一人去らない/このいらだちをどうにか
 しておくれ/幸せとか悲しみとかがどっち付かずのまま/
きっと善良なる神様がいるんだろうね/でも混乱と幻想が
 混ざり/そして歳月だけが流れていく/多くの名声とかそう
 いうくだらないものが部屋を満たす/そんな時こそぼくは
 キーを変えて歌いたいのさ(Nobody Knows)


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by obinborn | 2017-06-09 22:40 | one day i walk | Comments(0)  

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