喫茶『なみま』の閉店に寄せて

江古田の喫茶店「なみま」が閉店した。先日そんな話を
S君から聞いたばかりだった。だから気になって今日の
仕事帰りに店へと寄ってみたところ、まったく偶然にも
残務処理中だったマスターと会話することが出来た。何
でも97年に開店されてから20年と2週間頑張ってきたけ
れど、近年食道癌を患い、立ち仕事もままならなくなっ
てしまった。綺麗好きで食器も人一倍洗浄しなければ気
が済まない性格なので余計に...とのお話を伺った。

思えばこの「なみま」でよく編集者たちと打ち合わせし
たっけ。味気ないチェーン店には求められない秘めやか
さがこの店にはあって、そんな空気が細かく作業を詰め
ていく時間に寄り沿ってくれた。互いにいいアイディア
をひねり出すための助走役となってくれた。元『ニュー
ミュージック・マガジン』のYさん、『ストレンジ・デイ
ズ』誌のMさん、『スタジオ・セロ』のKさん...などなど
こうして書いているうちにも様々な思い出が甦ってくる。

「なみま」のマスターは現在75歳とか。カメラと写真が
とにかくお好きな方で、店内には江古田の風景や草花を
撮られた綺麗な写真が額に収められていたっけ。ぼくの
江古田暮らしはもうすぐ36年めになるけれど、「なみま」
を失った喪失感は、きっとある日突然訪れることだろう。

マスター、今までありがとうございました。


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by obinborn | 2017-07-01 12:17 | one day i walk | Comments(0)  

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