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冬の午後とリッキー・リー・ジョーンズ

町はすっかりクリスマス・モード。まあオイラには関係ないので
イブにはガラガラの日本料理屋か鰻屋にでも行こうかと自虐的な
ことを考えてみる。今年は会社を辞めてから10年目となる節目の
イヤーだった。その間に自分は書籍を4冊出したので他人にはう
まくやっているように映るのだろう。しかし印税なんて微々たる
ものであり、実際の私はそれこそ苦労の連続だった。まるで社会
から落ちこぼれ取り残されたような焦燥は、きっと職を失いハロ
ーワークに通い、毎日のように求人広告に目を通し、履歴書を書
きまくった経験のない者には解るまい。それでも今日も健康でこ
うして夕方のワインなぞ飲んでいるのだからシアワセなのかもし
れない。冬の午後はまるで追い立てられるように慌ただしい。こ
んな時にリッキー・リー・ジョーンズの『浪漫』を聞いていると
細胞が隅々まで温まってくる。若さ故に放埓だった頃をデビュー
・アルバムで振り返るという視点が良かったし、その日々はもう
戻らないという告白が名曲「カンパニー」で為されていたことに
も深く感動した。先日町で偶然にも会社時代の先輩に会い、せっ

かくだからと飲みに行った。彼の個人史も大変だったことが想像

出来た。私たちはいつもそんな風に暮らしている。                                      

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by obinborn | 2017-12-04 17:29 | one day i walk | Comments(0)  

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