たかがアナログ盤、されど愛しい

まあ、ブームとしてのアナログ盤の流行を危惧する意見は
解るような気がします。同じマスターテープ起こしであれ
ばCDとLPで音質がそう変わるわけがないという理屈もご
もっともでしょう。それは100歩譲ったとしても、まだア
ナログしかなかった時代に作られた盤の音の良さ、膨らみ、
ダイナミズムには抗し難い魅力を感じています。いわゆる
オーディオ的なハイファイ感とは異なりますよ。でもクリ
ア過ぎる音質に疲れてしまう自分には、ファジーな部分を
残したアナログの音がちょうどいいんです。個人的にはと
くに近年外盤シングルの迫力にハマってしまい、今や7's
が集める中心になっているほどです。僕はこの10年でスト
ーンズの英米(時にカナダの)シングルをかなり収集して
きましたが、やはりその音圧は太くシビれています(笑)

こんなこと書いたのも、さる同業者?がアナログ盤のブー
ムを危惧するようなテキストを書いていたからで、まあ彼
の言わんとすることは理解出来るのですが、昔も今もアナ
ログを中心にリスニング・ライフを送ってきた者の実感と
しては譲れない部分を感じました。確かに安易なアナログ
復刻(それも高価!)には「何だかなあ〜」と感じますし、
それをメディアが表面的に持ち上げる姿勢にも納得しては
いません。ただそうした上っ面とは別のところで、うちら
アナログ・ファンというのはしっかり根付いているんです
よ。もっと平たく言えば中古盤探しは日々欠かせない楽し
みであるし、ひとつひとつ演奏家のパーソネルを確認する
ことで自然と得られた知識も結構あるのです。あたかも
現代のスピードに合わせるように音楽が”使い捨て"される
ダウンローディングの時代だからこそ、自分はジャケット
を眺め、「ギターは誰々、ドラムは彼だった!」と確認し
ながら、アナログ盤というフィジカル(肉感的な)体験を
これからも大事にしていきたい。僕はそんな風に思ってい
ます。


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by obinborn | 2018-01-02 23:37 | one day i walk | Comments(0)  

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