追悼:リック・ホール〜フェイム・サウンドの創始者に捧ぐ

新年早々にリック・ホールの訃報が飛び込んできた。85歳という
から大立者とまでは行かなくとも、十分な生涯を過ごしたことだ
ろう。彼がアラバマ州の小さな町にフェイム・スタジオを作らな
ければサザン・ソウルの隆盛や、ロック音楽家のマスル・ショー
ルズ詣もなかったはず。それを思うとあまりの偉大さに溜息しか
出てこない。近年では映画『黄金のメロディ〜マスル・ショール
ズ物語』が公開されたり、英ACEによる丁寧な音源発掘作業が進
むなど、再びアラバマ・サウンドが見直されたことはホールにと
って幸せな晩年だったろう。ちなみにFAMEスタジオの語源だが、
これは「名声」の意味ではなく、フローレンス・アラバマ・ミュ
ージック・エンタープライズを略した愛称だ。アメリカの深南部
にメンフィス・サウンド(スタックス、アメリカン、ハイ)があ
り、もう一方にアラバマのフェイムがあった。それらを体験出来
たことを誇りに思う。リック・ホールが制作した膨大なレコーデ
ィング記録のなかから一曲選ぶなんて至難の技だが、今夜はクラ
レンス・カーターの代表的な名唱SLIP AWAYに浸っていたい。
鍵盤奏者ドニー・フリッツはこう回想している「町のドラッグ・
ストアの二階を改造してFAMEスタジオが生まれたんだよ。最初
はオンボロだったけど、そこから誰もがリスペクトする音楽が生
まれたのさ」ミスター・リック・ホール。あなたのすべての業績
に感謝しています。

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by obinborn | 2018-01-03 17:37 | one day i walk | Comments(0)  

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