2016年 06月 12日 ( 1 )

 

6月11日の青山陽一the BM's

11日は十条のシネ・ソトにて青山陽一the BM'sを。個人的
には約一年ぶりの再会となったが、精緻な密度を保ちつつ
どこまでも奔放に弾け飛んでいくリズムの波に包まれた。
カルテット編成による研ぎ澄まされたその音群は、ロック
やファンクが切り開いてきた道のりに多くを負いつつつも、
自分たちのイディオムとして生かしていこう!という気概
に満ちたものであり、ちょっと目頭がじ〜んと潤んでしま
ったほど。

第一部をMG’s、トラフィック、ボビー・ウーマック、ロン
・ウッド、ハウリン・ウルフ、ザ・バンドそしてリトル・
フィートと、これまで青山が触発されてきた偉人たちの楽
曲で連ねる一方、第二部をオリジナル曲で堂々と固め打ち
していく構成は、青山陽一がこれまで辿ってきた長い道の
りを聞き手たちに想像させるものだった。洋楽ファンにと
っては第一部だけでも満足だったろう。それでもパート2
のほうが俄然生き生きしているところに今現在のthe BM's
の逞しさを思わずにいられない。とくに近作『ブルーズ・
フォー・トマト』前後から新たに加入した千ヶ崎学のエレ
クトリック・ベースは、その音域の豊かさといい、歌心の
確かさといい、新生KIRINJIの一員として抜擢されたことに
頷かれる方々も多いはず。凹凸に溢れた彼のベースライン
の数々。それらをファンたちはしっかり聞き取った。

昨年シングル盤がリリースされたFreezer Bag、ファスト
なテンポで甦ったFreedom、あの懐かしいTragic Magic、
リフの応報がやがて視界を広げていくBycicle、そしてこ
の日初出となった新曲You Know What I Meanに、アンコ
ールの壮大な幻想曲「難破船のセイラー」。それらは今日
もなお、音楽という抽象画として結晶する。聞き手たちに
想像の翼を与えていく。ステージ終盤には青山が喉を痛め、
会場を埋め尽くしたすべてのファンを心配させたが、その
アクシデントを補うかのように、彼はシグネチャーとなる
テレキャスターで、虹のように鮮やかなシングルノートと
カッティングを、どこまでもどこまでも織り成していった。

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by obinborn | 2016-06-12 01:12 | 青山陽一theBM's | Comments(0)