2016年 06月 23日 ( 1 )

 

新しい世代の歌

昨日はせっかく頂いたライナーノーツ原稿の依頼を断って
しまった。当該アーティストのそのアルバムは大好きで思
い入れもあるけれど、彼が生前に残したアルバムすべてを
持っているわけではない自分には、ちょっと荷が重いなと
感じたから。やはりこういう判断は直感で決めるしかない。
ぼくを推薦してくださった業界の重鎮やレコ会社のディレ
クターには、ホント申し訳ないと思っている。

そんなモヤモヤとか薄暗い心を見透かすように中井大介は
こう歌っている「耳触りの良い言葉を並べては/これが歌だ
とすかして笑う/何処かで見かけた気はしていても/諦めた思
いで背を向ける」(雲の向こうの星)と。むろん彼がこの
ヴァースに込めた気持とぼくのそれとでは、置かれた状況
は違うことだろう。それでも、誤解を含め聞く者それぞれ
の事情に思わず当てはまっていくのが歌の素晴しさだ。

2013年に発売された中井のファースト・アルバム『nowhe
re』にその曲は収録されている。ぼくよりずっと新しい世
代の人が、きちんと自分の目で物事を見つめ、自分の言葉
と旋律で歌を携えていく。暗い夜道を照らし出す月のよう
に。故郷の町を吹き抜ける風のように。

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by obinborn | 2016-06-23 00:24 | one day i walk | Comments(0)