2017年 02月 01日 ( 3 )

 

キング・クリムゾン『アースバウンド』

ジョン・ウェットンの追悼(皆さんのいいね!に感謝)から
は少し離れますが、さっき一番好きなクリムゾン・アルバム
『EARTHBOUND』を取り出し今聞いています。72年に行な
われたアメリカ・ツアーから2~3月のフロリダやデラウェア
での公演を収録したこのライブ盤。もう完全にぶっちぎれま
くり!以前はブートレグのみで流通し、やがてアイランド系
列の廉価レーベルHELPからやっとこさオフィシャル化された
作品ですが、この元祖メタルの衝撃といったら!

メンバーはフリップ以下、コリンズ=バレル=ウォーレスと
いう布陣。貴公子グレッグ・レイクの代りにやけくその変態
ブルーズを歌うボズ・バレル、以降イアン・マシューズのA
OR名盤『スティーリン・ホーム』まで触手を伸ばしていく
メル・コリンズ(ホワイト・ソウルのココモのメンバーでも
あった)のアルト、テナー、バリトン・サックスの呻き声、
そして馬力に任せたイアン・ウォーレスはドタバタしまくり
でバスドラをキックします。それらがフリップの細~いギタ
ーと混然一体となり、いつの間にか巨大なカオスとなってい
く様が感動的。とくにB面2曲めGROONでのウォーレスの
ドラムス・ソロは圧巻の一言です。

とても健全なる男子女子、つまり「きみのことを一生守るよ」
とか「愛がすべてさ」(古っ~)とか薄~いリリックを口ず
さむような方々にはお薦め出来ませんが、人生の深遠や薄幸
そして明日なき21世紀という荒野を駆け巡る者たちにとって
は、またとないスターレス&バイブル・ブラック(星なき夜
と黒い聖書の物語)になるでしょう。

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by obinborn | 2017-02-01 19:21 | one day i walk | Comments(0)  

犬と道

俺は犬と一緒に歩いた/俺は犬と一緒に歩いた/ある日のこと道端で杖付き老人と会った/老人は俺の犬を殺めてしまった/次の日から俺は一人で歩いた/風が吹き雲は鉛色になった/俺は初めて寂しさを知った

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by obinborn | 2017-02-01 17:33 | one day i walk | Comments(0)  

追悼:ジョン・ウェットン

ジョン・ウェットンを追悼しながら『太陽と戦慄』(73年)
を聞き始めました。恐らく多くのプログレ・ファンが彼の名
前を知ったのはこのアルバムが最初のことだったと思います。
ウェットンはBook of SaturdayにExilesという2つの叙情曲
及びメタル・ヌーヴォー的なEasy Moneyの計3曲で男臭いヴ
ォーカルを取り、他の即興的なインプロヴィゼーション曲群
との見事な均衡を保ちました。また演奏面で言えば、硬質な
音色で広いレンジを駆け抜ける彼のエレクトリック・ベース
は、オカズを狂おしいまでに叩きまくるビル・ブルフォード
のドラムスと抜群の相性を示しました。そこにフリップの神
経症ギター、デヴィッド・クロスのヴァイオリンとヴィオラ、
ジェイミー・ムーアのパーカッションがせめぎ合い、音とい
う絵の具を使いながら抽象画を描いていきます。そこには静
と動の鮮やかな対比があり、同時代のマイルズ・ディヴィズ
のようなエレクトリックな混乱があり、使用する楽器が違え
ばフォーク・エリアのペンタングルの方向性に行っていたか
な?とも夢想します。

いずれにせよ、私にとってはまさに”10代の名盤”のひとつ。
以前ブログの個人史欄My Profile欄に記しましたが、高校生
の時この『太陽と戦慄』を買い爆音で聞いていたのですが、
息子の将来を案じたのか父親から激しく叱責されました。そ
んなことも懐かしい思い出です。なお、父はこの1月に没後
8年を迎えました。早いものです。クリムゾンとオールマン
を遂に理解し得なかった彼ですが、遺品を整理しているうち
に机からは何とボブ・ディランのベストCDが出てきました。

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by obinborn | 2017-02-01 13:12 | one day i walk | Comments(0)