2017年 02月 02日 ( 2 )

 

バードソング・カフェ14周年おめでとうございます!

バードソング・カフェの開店14周年おめでとうございます!

私が初めてお伺いしたのはまだお店が自由が丘に移転される
以前、中目黒にあった04年でした。記憶が正しければ、ある
ライブの帰りの電車で山本シラス君から「こんな店が出来ま
した。今度一緒に行きませんか」と教えてもらったのがきっ
かけでした。あれから既に13年も経ってしまったとは…。時
間の流れとは本当に早いものですね。

音楽バーの使用法は人によって様々でしょう。家ではなかな
か聞けないからとか、仕事帰りの息抜きとか、あるいは新譜
の情報入手が目的とか。どれもよく解ります。私の場合は家
にあるコレクションとバードのそれが重なる部分が多いので、
どちらかと言えば店主である梅澤くんをはじめ、お客さんと
の「会話」を楽しみたいからです。実際故中村とうよう氏が
おっしゃっていたように、一人音楽と向き合う時間は孤独その
ものです。それが音楽ライターの場合、下調べ、聞き比べ、
実際の原稿書きの仕事と重なってきますから、余計他人の声
が恋しくなるのかもしれません。

しかも梅澤くんの場合は音楽以外でも、文学から政治まで、
あるいは馬鹿っ話から人生に対する態度まで、しっかり自分
の言葉で語れる人でした。と同時に人の話に耳を傾ける聞き
上手でもありました。必ずしも互いの意見が全て一致してき
た(そんな人いるのかな?)わけではありませんが、何より
大事なのは生きた言葉の往来では? そんな気持は年月とと
もに強くなってくるばかり。これは人生の半分をとっくにや
り過ごし、残された時間のことを意識するようになったこと
と関連するのかもしれませんね。

いずれにせよ、私たちは戦後10数年経ってから生まれ、多感
な時期にロック音楽と接し、啓発されながらここまで生き伸
びてきました。何人かの友人を対岸に見送ってきました。だ
からこそある「今、この時」に感謝したいと思っています。

あっ、とうようさんも大好きだったリンダ・ルイスの名作『
ラーク』を写真に選んだのは、勿論バードつながり!可愛い
猫のシェリーちゃんが店内を駆け巡っていたのが、つい昨日
のことのように思えます。

e0199046_17401825.jpg

[PR]

by obinborn | 2017-02-02 17:42 | one day i walk | Comments(0)  

デヴィッド・リンドレー『WIN THIS RECORD!』

リンドレーの『WIN THIS RECORD!』(82年 アサイラム)
にサインをして貰ったのは、彼がエル・レイオー・Xを率い
て来日した89年のこと。キーボードがイアン・マクレガン
だったこともあり、東京公演のすべてに駆け付けたものだ。
カミさんの名前も併記されているから、もし別れた時はど
うしようかな(笑)

それはともかく思い出深いLPだ。エタ・ジェイムズのSO
METHINGS GOT A HOLD ON ME、タイロン・ディヴィス
のTURNING POINTといったR&B、ワイルド・チュピトラ
ス〜ネヴィル・ブラザーズでおなじみのBROTHER JOHN、
トゥーツ&ザ・メイタルズのレゲエPREMATUREといった
カバーからリンドレーのオリジナルまで、まさに大衆音楽
の五目飯といった塩梅。演奏をサポートするのはヒスパニ
ックのホルヘ・カルデロン(ソロ『シティ・ミュージック』
あり)、マザーロード出身のウィリアム・スミッティ・ス
ミス(アラン・トゥーサン制作のソロあり)、キング・クリ
ムゾンを脱退して渡米したイアン・ウォーレスなど。また
ゲストとしてブッカー・T・ジョーンズが、TURNING POIN
Tでシンコペイト効きまくりのオルガンを弾いている!

前作『化け物』同様に一番感じるのは、リンドレーがかなり
のレゲエ好きだということ。ROCK IT WITH Iの途中ではダブ
にまで挑戦している。これは当時の非黒人系としては、クラ
ッシュの『サンデニスタ!』佐野元春の「クリスマス・タイ
ム・イン・ブルー」同様、かなり先駆だったんじゃないかな。
「渡英してテリー・リードと活動していた頃、レゲエに出会
ったんだ。それはぼくにとってかなり衝撃的な体験だった。
イギリスではプリンス・バスターやデズモンド・デッカーな
どスカも大好きになったよ!」06年の取材時にそう語ってく
れたことは今でもよく覚えている。

いち早く中近東音楽を取り上げていたサイケ・ポップ・バン
ドのカレイドスコープでプロ・デビューし、英国で試行錯誤
を繰り返し、その後はジャクソン・ブラウンとの共演で一躍
有名になっていくリンドレー。この『WIN THIS RECORD』
は以降ワールド・ミュージックに食指を伸ばしていく彼の原
点なのかな?そして重要なのは常に陽性のスライド・ギター
とお茶目なヴォーカルで聞き手の心をほぐしてくれること。
出会えて良かったと思えるアーティストの一人だ。

e0199046_1426353.jpg

[PR]

by obinborn | 2017-02-02 14:28 | one day i walk | Comments(0)