カテゴリ:rock'n roll( 395 )

 

ガーランド・ジェフリーズ、再び

明後日ガーランド・ジェフリーズに会えると思うと、今から
ドキドキである。ぼくは得るものが少なかった80年代に『
エスケイプ・アーティスト』で彼を知り、その後遡るように
ジェフリーズのアルバムを中古盤で集めていった。たぶん90
年代の『俺を黒ん坊と呼ぶな〜DON'T CALL ME BUCKWHE
AT』までは全て聞いてきたんじゃないかな。その後CDの時代
になってからはやや遠のいてしまったが、先日彼の新譜から
リード・トラックを試聴して、過日と少しも変わらぬ姿勢(
弱い者への労わり、厳しい暮らし、ハイブリットな音楽性)
に心底打ちのめされた。そんな彼が今から44年前にリリース
したファースト・ソロが『GARLAND JEFFREYS』(Atlanti
c 73年)である。ジェフリーズはそれ以前にグラインダーズ・
スウィッチというバンドを組み、ヴァンガードから一枚のア
ルバムをリリースしているが、ようやく一人立ちした記念碑
としてこのアトランティック盤を忘れるわけにはいくまい。
彼の地元であるニューヨークのレコード・プラントでマイケ
ル・カスケーナ(ボニー・レイット、エリック・カズ、クリ
ス・スミザーなど)のプロデュースによって進められたレコ
ーディングには、ハック・ブラウン(g)ポール・グリフィン
(p)ドクター・ジョン(p、ogn)ラルフ・マクドナルド(
per)チャック・レイニー(b)、パティ・オースティン(cho)
パースエイジョンズ(cho)らが揃い踏みし、このシンガー・
ソングライターの門出を祝福している。裏ジャケットに書か
れた彼の言葉を引用してみる「ぼくは怖いよ/全ての友達とや
ら/未だ知り得ない人生のミステリーや/掌の中の人生が怖い
んだよ/蠍やモウジョや通りを歩く女王たちや屋上のまやかし
が怖いんだ(Ballad Of Meより)また後年の作品になって
しまうが、シスターローザのバス・ボイコット事件に触発され
たと思しきHail Hail Rock N Rollでは、こんな歌詞が飛び込ん
でくる「タクシーを待っていた俺は手を挙げた/ところが運転
手は俺を無視して走り去り/次の角で客を拾った/その客は白人
だったんだよ」

『エスケープ・アーティスト(表現者の隠れ場所)でぼくを
ノックアウトしたジェフリーズが新宿にやってくる。こんな
に嬉しいことはない。みんなでこの混血のロック詩人を暖か
く迎えよう。多くの歳月をコマーシャリズムと妥協せずに歩
んできた彼は、まさに賞賛に値する孤高のロッカーであり、
その価値はきっとあなた自身が感じているはずだ。


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by obinborn | 2017-10-04 17:13 | rock'n roll | Comments(0)  

ガーランド・ジェフリーズ、再び

明後日ガーランド・ジェフリーズに会えると思うと、今から
ドキドキである。ぼくは得るものが少なかった80年代に『
エスケイプ・アーティスト』で彼を知り、その後遡るように
ジェフリーズのアルバムを中古盤で集めていった。たぶん90
年代の『俺を黒ん坊と呼ぶな〜DON'T CALL ME BUCKWHE
AT』までは全て聞いてきたんじゃないかな。その後CDの時代
になってからはやや遠のいてしまったが、先日彼の新譜から
リード・トラックを試聴して、過日と少しも変わらぬ姿勢(
弱い者への労わり、厳しい暮らし、ハイブリットな音楽性)
に心底打ちのめされた。そんな彼が今から44年前にリリース
したファースト・ソロが『GARLAND JEFFREYS』(Atlanti
c 73年)である。ジェフリーズはそれ以前にグラインダーズ・
スウィッチというバンドを組み、ヴァンガードから一枚のア
ルバムをリリースしているが、ようやく一人立ちした記念碑
としてこのアトランティック盤を忘れるわけにはいくまい。
彼の地元であるニューヨークのレコード・プラントでマイケ
ル・カスケーナ(ボニー・レイット、エリック・カズ、クリ
ス・スミザーなど)のプロデュースによって進められたレコ
ーディングには、ハック・ブラウン(g)ポール・グリフィン
(p)ドクター・ジョン(p、ogn)ラルフ・マクドナルド(
per)チャック・レイニー(b)、パティ・オースティン(cho)
パースエイジョンズ(cho)らが揃い踏みし、このシンガー・
ソングライターの門出を祝福している。裏ジャケットに書か
れた彼の言葉を引用してみる「ぼくは怖いよ/全ての友達とや
ら/未だ知り得ない人生のミステリーや/掌の中の人生が怖い
んだよ/蠍やモウジョや通りを歩く女王たちや屋上のまやかし
が怖いんだ(Ballad Of Meより)また後年の作品になって
しまうが、シスターローザのバス・ボイコット事件に触発され
たと思しきHail Hail Rock N Rollでは、こんな歌詞が飛び込ん
でくる「タクシーを待っていた俺は手を挙げた/ところが運転
手は俺を無視して走り去り/次の角で客を拾った/その客は白人
だったんだよ」

『エスケープ・アーティスト(表現者の隠れ場所)でぼくを
ノックアウトしたジェフリーズが新宿にやってくる。こんな
に嬉しいことはない。みんなでこの混血のロック詩人を暖か
く迎えよう。多くの歳月をコマーシャリズムと妥協せずに歩
んできた彼は、まさに賞賛に値する孤高のロッカーであり、
その価値はきっとあなた自身が感じているはずだ。


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by obinborn | 2017-10-04 17:13 | rock'n roll | Comments(0)  

きみの保守、あなたのリベラル

TWにあまり興味を持てなくなったのは、単純に飽きたからと
いうより、不毛な論議にうんざりさせられることが多くなった
からです。たまに一日じゅうツイをしながら執拗なまでに自分
の政治的信条を主張しまくる方を見受けますが、自分の正しさ
を言い募るだけでなく、自分の意に沿わない者や真逆の意見を
持つ人たちを攻撃し排除するようになると、もう私の手には負
えませんね。そういう人たちは結果的に当事者や閲覧者たちを
傷付け疲れさせていることを、ぜひとも自覚して欲しいです。

これはTWのみならずFBにも共通する問題点ですが、とかく人
は自分に近い、もしくは自分の信じる見解のみを集め(リツイ
やシェア)がちです。でも自分が頷けるイシューだけが世の中
を動かせているわけではありません。私が気を付けているのは
そんな見方の落とし穴。それ故に自分はときに朝日と産経、毎
日と読売、あるいは夕刊フジと日刊ゲンダイなど違う立場のメ
ディアからのソースを引っぱり出し、読み比べるようにしてい
ます。

こういう言い方をするとまた”どっち付かず”と私の中庸性を嗤
う人たちが出てくるのでしょうが(苦笑)、極端な物言いでは
一時的なカタルシスは得られても普通の人々の共感は得られま
せん。何もそんな連中と同じ土俵に上がり、相手にする必要は
まったくないと私は思っています。つまらないこと書いてごめ
んなさい。保守であれリベラルであれ、あまりに極端な意見は
かえって人々の関心を遠ざけてしまう。そんなことを言いたか
ったのです。さあ、そろそろビールを飲みに出掛けようかな。


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by obinborn | 2017-07-30 19:15 | rock'n roll | Comments(0)  

佐野元春&ザ・コヨーテ・バンドの新作『Maniju』に寄せて

綺麗な花束を携えた彼女。でもよく見てみると目には涙を
浮かべている。いわば華美な外見と孤独な内面。それは今
という時代に生きるぼくやきみ、彼や彼女の肖像ではない
だろうか?そんなことを思いながら、佐野元春&ザ・コヨ
ーテ・バンドの新作『Maniju』を聞いた。胸を撃ち抜くメ
ロディが幾つかの起伏を伴いながら、言葉たちを丁寧に運
んでいく。言葉にならないもの、さっき交わしたばかりの
会話から零れ落ちてしまったものさえも、佐野は目線を下
げながら、そっと掬い上げていく。

『COYOTE』『ZOOEY』『BLOOD MOON』と続いた”コ
ヨーテ三部作”は、大震災以前と以降を束ねるようなシリア
スな内容だった。そんな観念を前提にしつつも、本作『M
aniju』が開示するのはもう少し能動的な世界観だ。ビート
ルズからトラフィックもしくはXTCへと連なっていく色彩
感溢れるサウンド・デザインがあり、それらの音と言葉た
ちは、まるで10代の日々のように瑞々しく戯れ合っている。

世界は今日も悪意に満ち、きみを傷付け貶める。根拠のな
いSNSでの噂はどうだろう?そこに蠢く暗闇に突き落とさ
れるな。自分自身の目と手で感じてごらん。佐野元春が今
日も訴えるのはそういうことだ。『Maniju』の彼方にはな
だらかな丘が広がっている。朝露のような生命の息吹きが
ある。そして夕暮れ時にはいつも詩人たちが祈りを捧げて
いる。


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by obinborn | 2017-07-20 18:38 | rock'n roll | Comments(2)  

世界のすべての7月〜july,July

噂のサントリー「頂」を近所のスーパーで購入してきました。
別に可も不可もない単なる発泡酒でしたね(笑)にもかかわ
らずあれだけ巨額の広告費(賛否あれど)を投じる大企業さ
んには敵わないなあ〜と思いました。うちらは原稿用紙一枚
(400字)書いて2000円ですからな。住んでいる世界がもう
始めから違いますがな(笑)それでもオイラにはプライドが
ある。この自由な生活環境を守るための条件(バイトという
副収入やカミさんの理解w〜)を心得ているのでした。

オイラはただ自分らしく生きたいだけなんじゃ。嫌いな音楽
を褒めそやすことは出来ないし、招待券を貰った客席でぐっ
すり眠るような芸当も出来ましぇん。そうビルボード東京な
ど年に一度行けるかどうか(笑)でも、その分自分が好きな
音楽には全力を投じて書きたい、紹介したいという気持は誰
にも負けないと思っています。たまに政治や社会の問題に触
れることもありますが、それとて自分の感じたことを正直に
申告しているだけですからね。

マザーズの音楽には圧倒的な”自由”を感じてなりません。そ
こに加えれば、ユーモアの感覚、自虐的にならざるを得ない
自身の心映えでしょうか。何しろALL YOU NEED IS LOVE
(愛こそはすべて)が叫ばれた1967年に「俺たちに必要なの
は金だ!」とザッパは宣言したのですから。その透徹した
批評精神からぼくは多くのものを学びました。

ちなみに『本当の戦争の話をしよう』の著者、ティム・オ
ブライエンは『世界のすべての七月』で、主人公にこう語
らせます「一体何だって言うの?愛とか平和とか言う前に
あなたがまずしなくちゃいけないのは、良質な外科医の教
えを受けること。しっかりとした処方䇳を貰い適切な治療
を受けることなの」


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by obinborn | 2017-07-10 18:08 | rock'n roll | Comments(2)  

音楽から友情が聞こえてくる

夕焼け楽団とオレンジ・カウンティ・ブラザーズは私にとって
聖域です。オレンジの谷口さんとの付き合いから何となく深い
ところまでお伺いすることが出来ました。かつてグリール・マ
ーカスはザ・バンドの『カフーツ』に関して「音楽から友情が
失われてしまった」と辛辣な見解を述べましたが、私が『ディ
キシー・フィーヴァー』なり『ソープ・クリーク・サルーン』
に関して思うのは「音楽から友情が聞こえてくる」です。ロニ
ー・バロンが全面参加というのも凄い!またいつかヨーマさん
と奥さんに会いに中央林間のパラダイス本舗に行きたいです!

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by obinborn | 2017-07-09 19:10 | rock'n roll | Comments(0)  

ロッド・スチュワートの光と影

最初はアメリカ盤の”マンホール・ジャケ”で親しみました。
あれも路上という意味では悪くはありませんでしたが、サ
ニー・ボーイ・ウィリアムソンの『ダウン・アンド・アウ
ト』に似せたこちらに、より下町エレジーを感じたもので
す。ロッドのソロ第二作。フェイシズとの絡みでいえば彼
らが『ファースト・ステップ』を70年の3月にリリースし
たおよそ半年後の9月、この『ガソリン・アレイ』が発売さ
れました。フェイセズの一員としてワーナー・ブラザーズ
と契約を交わしつつも、一方ソロ・アーティストという立
場でマーキュリー・レコーズとライセンスしていたロッド
に二枚舌を感じるのは構いませんが、それだけ才能のある
シンガー/ソングライターだったことの証明では?とも思う
のでした。

事実この『ガソリン』でもバックを務めるのは、ロン・ウ
ッドg、ロニー・レインb、イアン・マクレガンkbd、ケニ
ー・ジョーンズdsといったフェイセズのメンバーばかりで
あり、彼らが契約に縛られず仲間とともに音楽活動をして
いた様子が計らずも明かされていきます。タイトル・トラ
ックの「ガソリン・アレイ」はスチュワート=ウッド作の
新しいトラッドでしたし、続くヴァレンチノズの「イッツ
・オール・オーバー・ナウ」には、R&B好きのロッドしか
もサム・クックの弟子であったボビー・ウーマックへの愛
がひしひしと伝わってきます。変化球として「ガソリン」
のフレーズを混ぜる茶目っ気もロッドならではのユーモア
でしょう。

アルバムはさらにボブ・ディランの「オンリー・ア・ホー
ボー」スモール・フェイセズのマリオット=レイン曲「マ
イ・ウェイ・オブ・ギビング」トーピン=ジョンの名曲「
カントリー・コンフォート」エディ・コクランの「カット
・アクロス・ザ・ショーティ」へと飛躍していきます。ま
たロッドが手掛けた「レディ・デイ」「ジョーの悲劇」の
哀愁はたまらないものがあります。とくに後者はのちにロ
ッドが自作する「キリング・オブ・ジョージー」に通じる
フォーキーな味わいとストーリーを言い伝える確かさを感
じずにはいられません。スワンプ・ロッカーのアラン・ガ
ーバーが在籍していたライノセルズの「アイ・ドント・ウォ
ント・ディスカス・イット」もすごくいい仕上がりですね。
これはデラニー&ボニー&フレンズも『オン・ツアー』で
演奏していました。

こうして『ガソリン・アレイ』を土曜日の夕方に聞いてい
ると、何ともたまらない気持になってきます。放埒な若者
の感情吐露というよりは、もっと実感を伴った何かを感じ
てならないのです。それは自分のガソリン・アレイから、
ちっぽけで寂しい町のなかから、しっかり世界のありかを
探していったロッド・スチュワートの影絵に他なりません
でした。陽気を気取るほど、町一番のロックンローラーを
着飾るほど、むしろ逆にロッドの孤独が見えてくる。華や
かなステージとは裏腹なバックステージでの悲しみが染み
亘ってくる。

ぼくにとってロッド・スチュワートとはまさにそんな肖像
でした。


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by obinborn | 2017-07-01 18:26 | rock'n roll | Comments(0)  

ポップ・チャートをかすりもしなかったチャック・ベリーの重要な2曲

音楽雑誌のチャック・ベリー追悼特集が一通り出そろった
みたいだ。『ギター・マガジン』『レコード・コレクター
ズ』そして『ブルース&ソウル・レコーズ』どれも執筆者
の熱が込められた素晴しい内容だと思う。自分が知ってい
ることもあれば、知らなかったこともあった。そのなかで
とくに印象深かったのは、『ブルース&ソウル』誌に於け
る日向一輝氏の考察である。

56年9月にリリースされたToo Much Monkey Business c/w
Brown Eyed Handsome Manのシングルは、R&Bチャート
でそれぞれ4位/5位と輝かしい業績を誇ったものの、ポップ
チャートではランクインさえしていない。ベリーにしては
珍しいことだ。方や「インチキ・ビジネスにはもううんざり」
とのボヤキ節(元祖ラップ)で若者たちの鬱憤を代弁した。
もう一方は直接的な表現は避けているものの、暗に茶褐色の
チカーノ(ラティーノ)が生き辛い世の中を、公民権運動の
時代に重ね合わせている。

その2曲がポップ・チャートにかすりもしなかったこと。そ
の”含み”に50年代後半のアメリカの現実が映し出される。音
楽の文章を読んでいて刺激を受けるのは、いつもそんな時だ。


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by obinborn | 2017-06-28 19:51 | rock'n roll | Comments(0)  

1975年のイーグルス

たまには原点に戻ってイーグルスを。昨年『文藝別冊』の
イーグルス特集に寄稿させて頂いたことはすごく嬉しかっ
たです。あれは確か75年の夏だったと思います。同じ高校
の友人と所沢から西武新宿線に乗り、新宿に出来たばかり
のブールヴァード通りを確かめに出掛けたのです。まだ『
スター・ウォーズ』や『未知との遭遇』が公開される遥か
以前のことです。それから馴れていない喫茶店でコーヒー
を飲み、今ではもう内容を忘れてしまった会話をしました。
何しろ鉛筆一本転がるだけで楽しかった頃でした。その帰
り道に偶然、イーグルスのTAKE IT TO THE LIMITが街角か
ら流れてきたのです。その歌はランディ・マイズナーによっ
てこう歌われていきます「もし明日すべてのパーツが粉々
に砕けてしまっても、きみはまだぼくの側にいてくれるか
い?ぼくをハイウェイの彼方に連れていって。何かの標識
が見えたらいいな」と。

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by obinborn | 2017-06-18 17:58 | rock'n roll | Comments(0)  

ブリンズリー・シュウォーツ、幻のラスト・アルバムが発売された!

やっと届きました〜!ブリンズリーズ幻のラスト・アルバム!
簡単に曲をメモしておきましょう。WE CAN MESS AROUND
は作者ニック・ロウのヴァージョンが『ショウマンの悲劇』
で聞ける他、ザ・ルーモアがファーストで取り上げています。
ロウ=イアン・ゴムの名曲CRUEL TO BE KINDは初期の貴重
なもの。AS LOVERS DOはデイヴ・エドモンズがシングルの
B面に採用したロウ=エドモンズ曲。EVERYBODYはトミー・
ロウの歌でおなじみのオールディーズです。R&Bの曲として
はヴァレンチノズのチェス吹き込みIT'S ALL OVER NOW、
ウィリアム・ベル&ジュディ・クレイのスタックス録音PRI
VATE NUMBERがとくに光っています。またガーネット・シ
ムズの持ち歌として知られるI'LL TAKE A GOOD CARE OF
YOUも良いですね。これは近年のゴムがジェブ・ロイ・ニコ
ルズとの共演盤で歌っていました。

ロウ=ゴムの隠れた名曲GOD BLESS (WHOEVER MADE YO
U)などを聞いていると、長年に亘ってイアン・ゴムが本作の
アルバム化にこだわってきた理由が解るような気がします。
これは推測に過ぎませんが、CRUEL〜(恋する二人)が共作
にもかかわらず、ロウが先にソロ・アルバムで発表してし
まった悔しさもあったのではないでしょうか。ソングライタ
ーとしてゴムはロウ同様にブリンズリーズの音楽へと貢献し
てきました。そんな思いを汲み取りたいものです。

ブリンズリー・シュウォーツは『すべては終わった』を未発
表のまま、75年3月ロンドンのマーキー・クラブでのギグを
最後に解散しました。ニックはこう回想しています「もう
長髪のヒッピー・ロックの時代は終わりつつあったんだ。ぼ
くたちのバンドにしても、子供が生まれてツアーに出るのを
嫌がるメンバーも出てきた。あれが潮時だったのさ。ぼくは
まるで一人ぽっちで大地に立っている老人のような気持だっ
たんだよ」


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by obinborn | 2017-06-18 13:31 | rock'n roll | Comments(0)