カテゴリ:one day i walk( 890 )

 

鷹の台のレコード店「ビュグラー」に行ってきました

今日は仕事が終わった後、鷹の台のレコード店「ビュグラー」
に行ってきました。昨年6月に開店したこのお店、以前から噂
だけはよく耳にしていたのですが、今回ようやく伺うことが
出来ました。武蔵野の面影が残り、近くに玉川上水がある小平
市は私の実家がある所沢にも隣接しているため、思わず親しみ
が湧いてきますが、そんなローカルな町に中古レコ・CD屋が
出来たなんて素晴らしいことです。しかも特に70年代のSSW
/スワンプ/トラッドの品揃えには力を入れているとのこと。こ
りゃ行かなきゃ罰が当たりますよね。

明るく広々とした店内にはよく整理されたLPやCDが並んでい
ますが、一枚一枚のプライスカードに的を得たコメントや盤質
が細かく記され、店主の愛情が滲み出ていました。少しだけお
話させて頂いたのですが、若い時分は何でも渋谷のブラックホ
ークに通われていたらしく、相当な音楽通だとお見受けしまし
た。ちなみに店名はラリー・マレイが書き、ザ・バーズ在籍時
のクラレンス・ホワイトが歌ったヴァージョンで一躍有名にな
ったBUGLER(アルバム『FARTHER ALONG』所収)から命
名されたとか。ぼくが真っ先にそのことを切り出すと、店主は
穏やかそうに笑ってくださいました。

あまりに安価だったので重複を知りつつジョン・ヘラルド、バ
リーマン、グリース・バンドを思わず購入したほか、収穫だっ
たのは今日生まれてから初めて現物を見たカナダのSSW、ウィ
リー・P・ベネットのセカンド・アルバムでした。以上4枚で
〆て6,600円!このリーズナブルなお値段もビュグラーの魅力
の一つでしょう。最後に「また来ます!」とご挨拶して、冬の
武蔵野を後にしました


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by obinborn | 2018-01-15 16:50 | one day i walk | Comments(0)  

日高屋のラーメンにはもう飽きた

さすがに日高屋のラーメンには飽きてきた。あんなケミカルな
もん毎日食べていたら明らかに早死しますぜ。私は少々味覚オ
ンチで、親父が死ぬ前に家族で記念で入った鮨屋が外れだった
時も結構美味そうに食べていて、妹に思いっきり馬鹿にされた
ことがあるのだが、そんな私でも日高屋の麺が不味いことくら
い解る。かといっていわゆる美食家(グルメ)と呼ばれる連中
はもう生理的に鼻持ちならなく感じてしまうのだけれど。

ファッションと食べ物にうるさい男は大成できないとよく言わ
れる。ジェリー・ガルシアはあんな美しいギターを奏でながら
普段食べるものはジャンクフードばかりで、それが死期を早め
と言われる。ヴェートーベンもチャック・ベリーも私生活では
相当苦労し、試練の日々を過ごしたと言われる。そんな彼らか
ら素晴らしい、歴史に残る音楽が生まれた。その価値を考えて
みたい。


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by obinborn | 2018-01-09 17:30 | one day i walk | Comments(0)  

追悼:リック・ホール、第二回〜ひとつの時代しか生き抜けなかった男

リック・ホールの訃報を受けて、アラバマ・サウンドが今再び
話題になっていますが、追悼記事の一部にやや誤認が散見され
ますので、ごく大雑把に整理しておきますね。フェイム・スタ
ジオをフローレンスに設立したホールが、プロデューサーとし
てR&Bやソウル音楽に関わったのはおよそ61年くらいからで、
彼はここでアーサー・アレキサンダーやジミー・ビューズとい
ったシンガーを育てます。そんなフェイムに注目したのがアト
ランティック・レコーズのジェリー・ウェクスラーです。それ
まで自社のあるニューヨークのスタジオでのセッションに甘ん
じていたアリーサ・フランクリンやウィルソン・ピケットにア
ラバマ録音を提案し実行したのはジェリーの功績で、アラバマ
・サウンドが全国区へと羽ばたいていく契機となりました。ち
なみにこの頃のフェイムに集まっていたスタジオ・メンはジョ
シ・ボイスb、フリーマン・ブラウンds、ジュニア・ロウg、
クィントン・アイヴィkbdらで、彼らはフェイム・ギャングと
いう愛称で親しまれました。またオールマン・ブラザーズを結
成する以前のデュエイン・オールマンが腕を買われ、フェイム
のスタジオ・ミュージシャンとして頭角を現していくのは68〜
69年頃のことでした。

ところが69年前後からフェイムに枝分かれが起きました。デヴ
ィッド・ フッドb、ロジャー・ホーキンスds、バリー・バケッ
トkbd、ジミー・ジョンソンgといった同地の白人チームが独立
し、新たにマスル・ショールズ・サウンド・スタジオ(MSS)
を拠点に独自の活動を始めたのです。これにはリック・ホール
のワンマンぶりに嫌気が差したとか、ギャランティに不満があ
ったとか諸説語られていますが、マーティン・ルーサー・キ
ング牧師の暗殺やオーティス・レディングの事故死などを経て
サザン・ソウルが一つの節目を迎えていた背景を考えてみたい
ですね。そう、ぶっちゃけもう黒人音楽だけでは喰っていけな
くなった事情もありましたが、いよいよ本格的にロック音楽の
ルーツ探しという気運が高まったのがまさにこの時期だったの
です。

その動向に目を向けたのが、またもやジェリー・ウェクスラー
でした。フッド、ホウキンス、バケット、ジョンソンは通称ス
ワンパーズと呼ばれていますが、彼らを気に入ったジェリーは
トロイ・シールズ、バリー・ゴールドバーグ、マイク・フィニ
ガン、ドニー・フリッツといった音楽家を積極的にスワンパー
ズと組ませ、MSSでのレコーディングを精力的にこなしました。
またアメリカだけでなく、ローリング・ストーンズ、トラフィッ
ク、ルル、ロッド・スチュワート、マイク・ハリソンといった
英国のミュージシャンも同地を訪れるようになり、ロック音楽
とマスル・ショールズとの蜜月時代が始まりました。MSSのス
タジオはその住所から俗に『3614ジャクソン・ハイウェイ』と
も呼ばれますが、そのタイトルを冠したシェール69年のアルバ
ムは、ジャケットに主役のシェールだけでなく、スワンパーズ

の面々を登場させるなど、かなり意識的にMSSをアピールした

ものでした。そうしてジェリーはアトランティック傘下の姉妹レ

ーベル、アトコに関してもロック部門のカタログを強化しながら

スワンプ・ロックの時代を牽引していったのです。

さらなる枝分かれも時代の変化とともに訪れました。70年代も
後半になると、同じアラバマのマスル・ショールズ地区ながら、
新しくブロードウェイやウィッシュボーンといったスタジオが
開設され、より洗練されたAOR路線の音楽を作り上げました。
レニー・ルブランの76年盤とルブラン&カーの77年盤はそれぞ
れがブロードウェイ録音とウィッシュボーン・レコーディング
になります。この2枚をプロデュースしたピート・カーもマス
ルに新しい息吹きを持ち込んだ優れたギタリストでした。そし
てビッグ・トゥリー・レーベルから発売されたこれらのアルバ
ムの配給網もまたアトランティックだったところに、マスルと
の深い因縁を感じずにはいられません。

こうして改めて時代を俯瞰していくと、リック・ホールが充実
したプロデュース業に打ち込んでいたのは主に60年代であり、
以降はアトランティックやジェリー・ウェクスラーの思惑に
翻弄されていった様子が伺えます。個人的にはフェイム・ギャ
ングが活躍したソウルの時代も、スワンパーズによるロック・
・サークルとの実りある出会いの季節も、AORの時代に備えた
ブロードウェイ/ウィッシュボーン・サウンドも好きですが、
リックの輝かしい業績が凝縮された60年代のフェイム・サウン
ドがあったからこそ、アメリカ深南部のアラバマ音楽がこれだ
け注目され広く深く愛されたのだと思います。なお最後に参考
文献としてピーター・ギュラニックの名著『スウィート・ソウ
ル・ミュージック』(シンコーミュージック)を挙げておきま
しょう。サザン・ソウルの隆盛、リック・ホールの野心と失意、
白人と黒人との葛藤、その書物にはそれらすべてが書き留めら
れています。

(写真はデュエイン・オールマンと打ち合わせするリック・ホ
ール)


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by obinborn | 2018-01-04 17:27 | one day i walk | Comments(0)  

追悼:リック・ホール〜フェイム・サウンドの創始者に捧ぐ

新年早々にリック・ホールの訃報が飛び込んできた。85歳という
から大立者とまでは行かなくとも、十分な生涯を過ごしたことだ
ろう。彼がアラバマ州の小さな町にフェイム・スタジオを作らな
ければサザン・ソウルの隆盛や、ロック音楽家のマスル・ショー
ルズ詣もなかったはず。それを思うとあまりの偉大さに溜息しか
出てこない。近年では映画『黄金のメロディ〜マスル・ショール
ズ物語』が公開されたり、英ACEによる丁寧な音源発掘作業が進
むなど、再びアラバマ・サウンドが見直されたことはホールにと
って幸せな晩年だったろう。ちなみにFAMEスタジオの語源だが、
これは「名声」の意味ではなく、フローレンス・アラバマ・ミュ
ージック・エンタープライズを略した愛称だ。アメリカの深南部
にメンフィス・サウンド(スタックス、アメリカン、ハイ)があ
り、もう一方にアラバマのフェイムがあった。それらを体験出来
たことを誇りに思う。リック・ホールが制作した膨大なレコーデ
ィング記録のなかから一曲選ぶなんて至難の技だが、今夜はクラ
レンス・カーターの代表的な名唱SLIP AWAYに浸っていたい。
鍵盤奏者ドニー・フリッツはこう回想している「町のドラッグ・
ストアの二階を改造してFAMEスタジオが生まれたんだよ。最初
はオンボロだったけど、そこから誰もがリスペクトする音楽が生
まれたのさ」ミスター・リック・ホール。あなたのすべての業績
に感謝しています。

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by obinborn | 2018-01-03 17:37 | one day i walk | Comments(0)  

たかがアナログ盤、されど愛しい

まあ、ブームとしてのアナログ盤の流行を危惧する意見は
解るような気がします。同じマスターテープ起こしであれ
ばCDとLPで音質がそう変わるわけがないという理屈もご
もっともでしょう。それは100歩譲ったとしても、まだア
ナログしかなかった時代に作られた盤の音の良さ、膨らみ、
ダイナミズムには抗し難い魅力を感じています。いわゆる
オーディオ的なハイファイ感とは異なりますよ。でもクリ
ア過ぎる音質に疲れてしまう自分には、ファジーな部分を
残したアナログの音がちょうどいいんです。個人的にはと
くに近年外盤シングルの迫力にハマってしまい、今や7's
が集める中心になっているほどです。僕はこの10年でスト
ーンズの英米(時にカナダの)シングルをかなり収集して
きましたが、やはりその音圧は太くシビれています(笑)

こんなこと書いたのも、さる同業者?がアナログ盤のブー
ムを危惧するようなテキストを書いていたからで、まあ彼
の言わんとすることは理解出来るのですが、昔も今もアナ
ログを中心にリスニング・ライフを送ってきた者の実感と
しては譲れない部分を感じました。確かに安易なアナログ
復刻(それも高価!)には「何だかなあ〜」と感じますし、
それをメディアが表面的に持ち上げる姿勢にも納得しては
いません。ただそうした上っ面とは別のところで、うちら
アナログ・ファンというのはしっかり根付いているんです
よ。もっと平たく言えば中古盤探しは日々欠かせない楽し
みであるし、ひとつひとつ演奏家のパーソネルを確認する
ことで自然と得られた知識も結構あるのです。あたかも
現代のスピードに合わせるように音楽が”使い捨て"される
ダウンローディングの時代だからこそ、自分はジャケット
を眺め、「ギターは誰々、ドラムは彼だった!」と確認し
ながら、アナログ盤というフィジカル(肉感的な)体験を
これからも大事にしていきたい。僕はそんな風に思ってい
ます。


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by obinborn | 2018-01-02 23:37 | one day i walk | Comments(0)  

2017年の良かったアルバム、ライブ、本など

◎2017年印象に残ったアルバム

1VAN MORRISON/VERSATILE(exile)
2 VAN MORRISON/ROLL WITH THE PUNCHES(exile)
3 NEIL YOUNG/HITCHHIKER(reprise)
4 BRINSLEY SCHWARZ/IT'S ALL OVER NOW(megadodo)
5SUNNY&THE SUNLINERS/Mr.BROWN EYED SOUL(barrio)
6GARLAND JEFFREYS/14 STEPS TO HARLEM(luna park)
7 JAMES HUNTER SIX/ HOLD ON ! (daptone)

◎2017年心に残ったライブ

1ラリー・パパ&カーネギー・ママ(2/11青山月見ル)
2 佐野元春〜In Motion:スポークンワーズ(4/4渋谷0-East)
3 東京ローカル・ホンク(4/12高円寺JIROKICHI)
4 木下弦二(6/25 高円寺ペリカン時代)
5 サーディンヘッド(7/6 国立地球屋)
6 サザンライツ(9/30 池袋フリーフロウ・ランチ)
7ザディコキックスVSロイヤル・フレイムズ(11/4 江古田倶楽部)
8 東京ローカル・ホンクVS双六亭(11/21 池袋 鈴ん小屋)
9イトウサチ&ブンケンバレエ団(12/6 高円寺JIROKICHI)
10サーディンヘッド(12/30渋谷 クロコダイル)

◎良かった本

1恩田陸『蜜蜂と遠雷』(幻冬舎)
2 大鹿靖明『東芝の悲劇』(幻冬舎)
3三浦しをん『光』(集英社文庫)
4服部高好『アンシーン&アンノウン〜アンサング・ヒーロー
達から聴こえる米国ルーツ音楽』(私家版)
5デヴィッド・クレイトン&トッド・スミス『フリー・ザ・コ
ンプリート〜伝説のブリティッシュ・ブルース・バンド、栄光
と苦悩』(DU Books)

◎良かった映画

1 『約束の地〜メンフィス』

*     *     *

チャック・ベリーとJ.ガイルズが亡くなってしまった寂しさを
267枚買った中古盤LPと7'sで埋め合わせたような2017年でし
たが、長年探していたボビー・ハットフィールド『Messin' In
Muscle Shoals』(MGM)を偶然にもゲット出来たのはこの
うえない喜びでした。今年も「すみませんね、私アホですから」
を合言葉に楽しみたいと思いマス!😃

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by obinborn | 2018-01-02 17:48 | one day i walk | Comments(0)  

素晴らしかった12月30日のサーディンヘッド

「鰯釣りに行く」サーディンヘッドのライブに出掛けることは
よくそんな風に喩えられる。うまい表現だと思う。音楽を聞く
という体験をその日のトータルな記憶とするならば、まさに今
日は大収穫の一日として長らく思い起こされることだろう。目
覚めた朝に鰯を思い仕事を済ませ、待ち遠しい気持ちで会場に
向かう。実際に演奏を聞く以前から音楽は始まっている。グレ
イトフル・デッドを観に行く時、あなたの旅は家を出ることか
らスタートする。そんな風に喩えた人は誰だっただろうか。

リフで固め打ちする部分と、少しずつフリーフォームなジャム
演奏へと逸脱していくパートとの連携が見事としか言いようが
ない。30日は渋谷のクロコダイルでそんな「鰯釣り」を大い
に楽しんだ。90年代の"フィッシュ現象”以来、数多くのジャム
・バンドが現れ消えていったが、サーディンヘッドはしっかり
と生き残った。それもメンバー四人が常に腕を磨き、切磋琢磨
していった故だろう。全員が卓越した技量の持ち主だが、テク
ニックに溺れることなく、音楽そのものを動かしていく推進力
が素晴らしい。

この日は普段のオリジナル曲に加え、グレッグ・オールマンと
ウォルター・ベッカーを追悼し、オールマンズのJESSICAに
WHIPPING POST、そしてスティーリー・ダンのあの懐かし
いシャッフル曲REELIN' IN THE YEARSまでが飛び出すなど、
サーヴィスもたっぷりの濃密な2時間半だった。

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by obinborn | 2018-01-01 15:09 | one day i walk | Comments(0)  

ローリング・ストーンズ「Moonlight Mile」

私が所沢のホース工場でアルバイトをしていたのは確か20才の
夏だったと思う。朝9時前に出勤し午後5時のチャイムが鳴る
まで、ただひたすらホースの部品をマニュアルに従いながら組
み立てていった。細かい溶接作業に関してはしっかりした職人
のおやじさんがいて、まるで若造なぞ寄せ付けない威厳を漂わ
せていたのだが、その年輩の彼が100円の缶コーヒーを奢って
くれたのは予期せぬ驚きだった。どうやら不思議とこういう体
験は末長く記憶に残るらしい。

その当時自宅に帰ると欠かさず聞いていたのが『スティッキー・
フィンガーズ』と『ワーキングマンズ・デッド』の2枚だった。
他に聞けるものがなかったわけではないが、恐らく当時新しく
購入した”新譜”だったのだろう。とにかくこの2枚を交互に針
を落としたお陰で?私は今も『スティッキー』や『ワーキング』
のシークエンスを頭から最後まで暗記しているくらいだ。そう、
Brown SugarからMoonlight Mileまで。Uncle Johns Bandか
らCasey Jonesまで。

それらの日々と現在のどちらが幸せだったのだろうか?無知で
あるが故に守られたことはあっただろう。逆に経験を積み重ね
たがために失ったものもきっとあるだろう。そんな気持ちにな
った時、私は無性にMoonlight Mileを聴きたくなる。忘れもし
ないBサイド5曲め、アルバム最後のトラックだ。先日亡くなっ
たばかりのポール・バックマスターの弦アレンジが、そっと頬
を撫でてくる。


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by obinborn | 2017-12-21 19:15 | one day i walk | Comments(0)  

さらば、音楽業界

僕はわりと日本のインディー系のバンド/アーティストを
観ているほうだが、僕よりずっと著名な音楽評論家の皆
さんをそれらのライブ会場で見かけたことは殆どない。
無論僕にも嗜好があるから、僕が知らない他のライブに
行っているのかもしれないけれど、大抵の場合彼らはビ
ートルズ、ボブ・ディラン、ストーンズ他...といったビッ
グネイムの評価を上塗りする仕事ばかりしている。いつも
言っていることだが、既に各方面からの評価が定まった
ものに追随するより、原石のダイヤモンドとも言うべき無
名の音楽家を発掘し、広く紹介するのが音楽メディアや
ジャーナリスト本来の役割ではないだろうか? およそ30
年間音楽業界を眺めてきて一番痛感するのが彼らの鈍さだ
った。だから僕は彼らとは殆ど付き合わない。その代りに
知り合いのミュージシャンは結構いるしレコード屋の方々
とは仲がいい。以前にも書いたようにもう業界の悪弊には
うんざりしているので、いずれこの世界から足を洗って、
一介の音楽ファンに戻りたいと考えている。


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by obinborn | 2017-12-15 14:20 | one day i walk | Comments(0)  

12月6日のイトウサチ&ブンケンバレエ団

清々しい夜だった。6日はイトウサチ&ブンケンバレエ団の
ワンマン・ライブを高円寺のJIROKICHIにて。ウッド・ベー
スとギターそして時折パーカッションを加えるだけの簡素な
バックが、かえってイトウの歌を際立たせる。一番いい時期
のリンダ・ルイスのような自由奔放な歌とフォーキーな演奏
には聞き手が自由に想像出来る余白の部分がたっぷり。音を
塗り込め過ぎない抑制感がハマりにハマった。歌われる言葉
にしても日々の暮らしを淡い色彩でスケッチしながら、自然
と風景が浮かび上がってくる。いずれもイトウが暖かい日も
寒い日も、いい時でも悪い時でも温めてきただろう歌の数々
だ。「CDを出すのは17年ぶりになります」そんな彼女のM
Cの彼方に長い歳月が横たわっていた。来年1月にはいよいよ
イトウサチの新作『きぼうのうた』が発売される。人の心を
動かすのは一体どんな歌なのだろう?そんなことを考えなが
ら帰り道の自転車を漕いだ。空には満月が昇っていた。


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by obinborn | 2017-12-06 23:44 | one day i walk | Comments(0)