カテゴリ:one day i walk( 815 )

 

ロバート・プラント〜しなやかに音楽と共振する心

ロバートプラントの新作”Band Of Joy"が素晴らしい出来映えです

元々レッドゼッペリン自体 サンディデニーを迎えた「The Battle Of
Evermore」やロイハーパーに捧げた「Hats Off To Roy Horper」
などでフォークへの関心を示し また「Black Mountain Side」や「
Kasimmier」でアラブ音楽へとアプローチするなど多彩な音楽性を
内包した知的なグループでしたが 今回のフォーク〜アメリカーナ色
へと思い切り針が振れたプラントのソロに 感慨深いものを覚える
方も少なくはないでしょう

影の主役はアメリカーナのシーンを牽引するバディ ミラーです
録音はナッシュヴィルで行われていますが ブルーグラスやカントリー
をそのまま取り上げるのではなくヒネリを加えるあたりに プラントも
恐らく共振したと思われます  

実際の音像もバリトンギターやマンドギターあるいはオクターブ マ
ンドリンなどドローン効果が出やすい楽器を織り交ぜることで低音域
を重視し ダニエルラノワのそれにも似た夢幻的な世界に誘います
プラントの声もかつてに比べると落ち着いた味わい深いものに変化し
てきただけに バディも共同制作者として現在のプラントに見合う音を
熟考したといったところでしょうか

またまたゼップ時代の話で恐縮ですが「Going To California」や
「Thats' The Way」辺りでのアコースティック ギターの開放的な響きに
魅せられた者の一人としては 今回のプラントの作品は まさに”ホー
ム アルバム”と呼びたくなるような種類のもの ことさら声高に
英米の邂逅とかルーツ回帰とか騒がなくとも  ある音楽が雑多な
背景によって成り立っていることに思いを馳せれば 実に自然な流れ
に位置する作品です そういえばかつての名曲「Rain Song」も曲の
構造自体はマウンテン チューンを思わせます(この曲をアレンジした
バディの成果も聞いてみたかったですね リハ段階で案外楽しんだ
姿は容易に想像出来ます)

そして重要なのはかつてハニードリッパーズで見せたロックンロール
やR&Bへの偏愛と今回のフォークとの両軸を プラントがしっかり持っ
ていることではないでしょうか 優れた表現者はオーディエンスとして
も開かれているといった佳きお手本(平たく言えば偏見なく様々な音
楽に触れ合っているということ)です かつて「Rock N Roll」でアール
パーマー〜リトル リチャード フリークぶりをハードロックの名演へと
昇華させたゼップですが タウンズヴァンザントからリチャードトンプ
ソン、ロス ロボスあるいは伝承歌までを取り上げた今回のマニアック
な選曲にも プラントの音楽心が満ち溢れています

間違っても”ロバート プラント、フォークの名曲を歌う”のような安易
な企画ではありませんので どうかご安心を(笑) ボブ ディランも歌っ
た伝承歌「死にかけて」は ゼップも取り上げていましたが
あの少しミステリアスな世界が 21世紀へと鮮やかな結び目を作って
いったのです

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by obinborn | 2010-09-26 17:39 | one day i walk | Comments(2)  

旋回のなかで音楽を考える人〜フレッド・ニール

変則チューニングによる12弦ギターのモーダルな響き
ドローン効果もあってルートから逸脱していくような進行
アシッド フォークの定義があるとすれば およそそのような
ものだと思う

いわば曲をメロディライン主体になぞるというよりは
モード(旋回)という大きな流れのなかで捉えるという発想
つまりブルーズの語法やジャズ イディオムの大胆な引用は
60年代のフォークシーンに大きな刺激を与えたのでは? 

そんな革新者といえばやはりフレッド ニールだろう
彼からの影響下にカーレン ダルトン、ジョニ ミチェル
ティム バックリー、デヴィッド クロスビーといった才人が育って
いった

フレッドのアルバムはどれも素晴らしいが 生々しさが際立つのが
67年10月のスタジオセッションを収録したその名も”Sessions"
(capitol)だ

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とくに8分以上に及ぶ終曲「Roll On Rosie」のワンコードで押しながら
酩酊感を誘っていく展開は まさにアシッド フォークの鑑と言うべきもの
やはり8分の「Look Over Younder」では夜の闇に落ちていくかのよう
なブルーズがじっくりと奏でられている
パーシー メイフィールド作のバラード「Send Me Somebody
To Love」のメロウさも味わい深い

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65年の5月に発売された『Breecker And Macdougal』(Elektra)
も 言わずと知れたバイブル的な古典作だ
カレン ダルトンがカヴァーした「Blues On The Ceiling」と
「Little Bit Of Rain」の2曲の作者版に加え 伝承曲「The Water
Is Wide」でも フレッドならではの解釈を示した
むろんアルバム表題曲「Breecker~」や「Sugar Mama」での
風を切るような男っぽさも
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by obinborn | 2010-09-24 16:31 | one day i walk | Comments(2)  

まるで語り部のように〜マイケル・ハーレーの原点がここに

近年でもカルト的な人気を博すマイケル ハーレーのファーストアルバム
” First Songs"(Folkways 1964年)が遂にリイシューされた!

70年代に諧謔的なフォークやグッドタイム音楽で存在を知らしめた人だが
この64年作では弾き語りによるobuscureでdarkな世界を展開している
フレッド ニールやジョン フェイヒーなどのアシッド フォーク好きにはまさに
聖典のようなアルバムになり得るだろう

当時まだ20代前半だったハーレーのオリジナルが全12曲
オープニングの「Blue Mountain」から寂漠感溢れる世界が立ち現れる

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by obinborn | 2010-09-23 17:26 | one day i walk | Comments(0)  

カートリッジを換えてみた〜配線ごっこは俺の趣味

レコード針を交換するついでに思い切ってカートリッジを新調しました
今まではオルトフォンのNight Clubシリーズを使用していてその繊細
な音も捨て難かったのですが もう少し腰があり派手に鳴ってくれる
シュアのDJ定番M44に変更して気分転換をしてみたのです

まだ残暑が残るなかさっそく配線〜組み立てをしました CD世代いや
i-pod世代にとっては 暑い中ドライバーを手にしながらこんな作業に
没頭するオジサンの姿はたぶん理解出来ないことでしょう(笑) 
何でも最近の若者は レコード針とカートリッジとシェルの違いも知らない
とか(仕方ないか、、、)

ただコロンブスの卵的にクラブDJたちがデジタルとアナログの立ち位置
を逆転してくれたお陰で オーディオメーカーが延命出来たという側面は
見逃せません テクニクスSL1200といったDJ世代を代表するターンテー
ブルはロングセラー商品としてその位置を不動のものにしていますし
針やカートリッジもスクラッチプレイに対応出来る屈強な商品が主流に
なっていて こんなところにもDJ文化の定着を感じることが出来ます

さて組み立てが終わり アームとシェルを繋ぎます 何年経っても針や
カートリッジを交換して最初に音を出す瞬間にはわくわくさせられますが
予想通り元気一杯のシェア サウンドが飛び出してきました! う〜ん、
新鮮だなあ(笑) 針自体が新しく十全に音を拾っているという面もあると
思いますが やはりリズム隊が際立つようなサウンドは実にオビン好みです
お上品なクラシックやスタンダードジャズがお好きなお嬢さんには間違って
もお薦め出来ないような獰猛な音が荒れ狂いウネリまくります(笑)

自分はオーディオマニアではなく あくまで音楽ソフトを聞く事を主眼と
してきました そういう人は私以外にもきっと多いことでしょう でも少しの
工夫で より良い音の環境は案外整ったりするのです もっとも私は針を換え
たのが実に2年半ぶりというていたらくなのですが、、、

自分はレコード(シングル盤とLP)で育ってきたど真ん中の世代です
今後も”いい音”をめぐる論議は絶えないでしょうが アナログの音が
今も体に染み付いていますから  音楽配信の痩せた音などまったく興味が
持てません また音や音楽に限らず世間の流行とは無縁のおっさんなので
晴耕雨読のような もしくはつげ義春「無能の人」のような生き方に
果てしなく憧れます  

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上が今回購入したシェアM44 真ん中がモノラル再生専用のオルトフォン針を
テクニクスのシェルに装着してみたオリジナル商品(笑)下がオルトフォン/コンコー
ドのナイトクラブシリーズ それぞれが個性豊かな”音の入り口”を務めます

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ローラ ニーロも憧れたオリジナルズ
ノーザン ソウルの香気を伝える69年の名作がこれ
ローラがカヴァーした「The Bells」は同盤には
未収録だが 以前シングル盤を見つけたときは感動したなあ

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フィラデルフィアのシグマスタジオで録音されたローラ73年の
アルバムは彼女が親しんできたドゥーワップやR&Bをカヴァーした
愛すべき作品集  マーサ&ザ ヴァンデラズ、スモーキーロビンソン&
ミラクルズ、ロイヤレッツなどに混ざって オリジナルズの名曲「the
Bells」も吹き込まれた 
なおサインは94年2月の再来日時に渋谷で
花は先日miu-miuさんから頂いたもの
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by obinborn | 2010-09-22 17:04 | one day i walk | Comments(0)  

9月20日

今日は夜からイベントなので朝のうちに歩きました
本日は90分で13,087歩
馴れてくるとこのくらいは難なくこなせます
目標の体重まではあともう少し(笑)

では本日のDJイベントよろしくお願いします
飛び入りのDJも歓迎致します
なおお店の松尾さんのご厚意により
先着10名さまに”おみやげ”があるそうです
楽しみですね^0^

 

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英チャーリーが86年にコンパイルしたダニーアドラー76~78年の記録集
アドラーをお好きなら あなたのパブロック度は保証書付き
ああ、愛すべきB級ロックがここに(笑)
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by obinborn | 2010-09-20 11:23 | one day i walk | Comments(0)