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EC&Winwood の妄想的セット・リスト

1Had To Cry Today
2 Sea Of Joy
3 Glad ~Freedom Rider
4 Pearley Queen
5 Let It Rain
6 Blues Power
7 (Livin' On The) Tulsa Time
8 Promises
9 Easy Now
10 Slow Down, Sun Down
11 Midland Maniac

12 Key To The Highway
13 Have You Ever Loved Woman?
14 Crossroad
15 Can't Find A Way Home
16 Presence Of The Load
17 Voodoo Chile
18 Dear Mr.Fantasy
* *
e 1 Little Wing
e 2 Low Spark Of Hi- Heeled Boys

(メモ)
かなりワガママを言っています(笑)。一応実際の選曲を参考にしつつ、
音楽的テーマをずばりブルーズと長尺のインプロヴィゼイション演奏の
二つに絞ってみました。冒頭に2曲ブラインド・フェイス時代の曲を並べ
ることで今回の共演をまず祝し、3と4でトラフィックへと遡っていきま
す。とくに4ではECとウィンウッドのギターの対比が際立ちます(デイ
ヴ・メイソン『情念』での同曲のライヴ演奏を参照に)。5~9はクラプト
ンの時間。手垢に塗れた名曲群は遠慮して頂き、『ファースト・ソロ』
及び『バックレス』といったアーシーな芳香が漂うアルバムからの佳曲が
歌われます。対するウィンウッドは10と11で最高の見せ場を。この人
ならではの非凡なリズムのさざ波がくっきりと伝わる2曲だと思います。
そしてやはり二人のキーワードはブルーズでしょう。12〜14でたっぷり
とインプロヴァイズされていくギターを堪能しましょう。15と16で再び
ブラインド・フェイスを意識するような効果を呼び込み、いよいよ終盤の
クライマックスに突入します。17も18も、e1もe2も説明不要ですね。
燃え尽きるような「Little Wing」の余韻を引き継ぎながら最後の最後に
「 Low Spark~」が20分以上に亘って繰り広げられ、この意義深い共演は
幕を下します。以上かなり妄想的なことを書いてきましたが、こんな気持
ちは私だけではないはず。クラプトンという人は優れた共演者がいる時に
こそ燃える。そんなイメージをぼくはずっと抱いてきました。現実のリス
トはたぶんかなり異なるものでしょうが、それでも期待せずにはいられま
せん!

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by obinborn | 2011-11-29 18:52 | one day i walk | Comments(0)  

11月28日

南米ツアーを終えて日本にやってきたエアロスミスを東京ドームにて

何だかんだで70年代から親しんできたバンドだけにすっかり貫禄が付いた
昨今の彼らには一抹の寂しさを覚えるし その音楽性もスタジアム・ロック
的な大振りなものと ルーツとしてのブルーズ/R&Bとの落差はかなり激しい
それでもこうしたライヴでは理屈抜きに楽しめることもまた事実だ

けっしてNWHMの文脈で評価されることはないし むしろ90年代以降のエアロは
ボン・ジョヴィ的な大衆路線に歩み寄っていった部分も否定出来ないのだが
アメリカで第一級のビッグになるって善くも悪くもこういうことでしょう

やはり聞きものは「Mama Kin」「Last Child」「Lick And A Promise」といった
ミディアムに振れた腰のあるロックンロールであり そんな意味ではオープニン
グに「Draw The Line」が選ばれたことや 中盤にビッグ・ジョー・ウィリアムス
の「Baby Please Don't Go」が演奏されたことも スタジアム級バンドなりの
原点回帰と言えそう スティーヴン・タイラーはブルーズ・ハープを懸命に吹いたし
ジョー・ペリーのコーナーでは何と!「Combination」が飛び出して
オールド・ファンのツボを押さえまくった そういえばブルーズ・ナンバーでサポート
の鍵盤奏者がハモンド・オルガンのようなアーシーな音を模していたことも 
「俺たち、本当はこういうことをやりたいんだよな〜」という風にも聞こえてくる

ともあれ70年のデビューから41年 得たものも失ったものもあっただろう
ぼくはそれを他人事のように言う気にはなれない
果たしてあなたはどうだろうか? あるいはぼく自身はどうだろうか?
つまり歳月とはそういうものであり 味方になることも逆風になることも
すべてを言い含めている

終盤では「Train Kept A Rollin」に「Walk This Way」を連ねながら
エアロスミスは今晩もその役割をまっとうした

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by obinborn | 2011-11-28 23:58 | rock'n roll | Comments(0)  

11月27日

言葉と自分の実感とが離れそうなときには ただ黙って酒でも呑めばいいのさ
ただいまワンカップの黄桜を呷っている わずか190円の飛び道具さ!(笑)

判りやすい敵を見つけて攻撃するのはカンタンさ
でもその前にアンタ自身はどうなんだ? っていう奴らが多すぎるよ

晴耕雨読 昔の人はいいことを言ったもんだ
お日様が出たら働き 雨が降ったら本でも読めばいいのさ

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黙ってヘロン(鳥類のさぎ、あおさぎ)を聞いています

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by obinborn | 2011-11-27 20:23 | one day i walk | Comments(0)  

11月26日

久し振りに聞いたロスアンジェルス・サウンドのアルバム
それが『グレンダ・グリフィス』(77年 aliora)だ

グレンダ自身による自作ナンバーはわずか2曲なので
恐らくリンダ・ロンシュタット・ライクなヴォーカリスト像が目指された
のだろう 制作はドン・ヘンリー&ジム・エド・ノーマンのシャイロ出身組で
LAのサウンド・ファクトリーでのレコーディングをマイアミのベイシュア・
スタジオでビル・シムジクがミックスダウンするというイーグルス人脈が濃厚
な仕上がり マスタリングには今をときめくバニー・グランドマンの顔も見える

と まるで出来の悪いライナーノーツのようなことを書き始めてしまったが
何と言っても注目したいのはダニー・オキーフのナンバーを4曲も取り上げてい
ることなのだった その曲とはアルバムの収録順に言うと「all my friends」
「angel spread your wings」「the valentine pieces」「quits」であり 
「the valentine pieces」以外はぼくにも馴染み深いものだ

オキーフとの接点を探していけば 彼の西海岸録音『So Long Harry Toulman』
(75年 warner bros.)にドン・ヘンリーを始めとするイーグルス一派が参加して
いたこと オキーフのソングライターとしての力量をこの時点でヘンリーが認めた
故に オキーフの曲が候補に選ばれていった可能性は極めて高いのではないだろうか

ヴォーカリストとしてのグレンダはロンシュタットよりは 同時期にデビューした
ニコレッタ・ラーソンを思わせる素直さが魅力だと思うし ジェシ・ウィンチェスター
の曲を双方ともに取り上げているところも似ている

アルバムのメニューは他にもトム・T・ホールやマーティン・ロビンスのカントリー・
ソングやキャロル・キングの佳作「eagle」などがあり飽きさせない トム・T作の
「i can't dance」をグラム・パーソンズのヴァージョンで親しんできたという方も
少なくはあるまい

制作を担当したドン・ヘンリーにしてみれば 当時のイーグルスが抱えていた重圧
から逃れて ここに収録された全10曲を心から楽しみたかったのではないだろうか
今はもうめったに聞かないアルバムだが そんな含みを持たせていたことを考え合わ
せると 何だか切なくなってしまった

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by obinborn | 2011-11-26 22:06 | one day i walk | Comments(2)  

11月25日

ティム・ハーディンのアルバムにエディ・ゴメスのベースやマイク・マイネエリの
ヴィヴラフォンが聞けると書いたら 食指が動くジャズ・ファンはいるだろうか?
いわばフォークの弾き語りとジャズ的な語法との出会いだが ティム・ハーディン
という人はそれを60年代から実践してきた先駆者だと思う

たとえばジョニ・ミッチェルがジャズのミュージシャンと共演していくことで視界
を押し広げていったのが70年代だとすると ハーディンのそれは60年代版だ
要は早すぎた天才であり その人生もまた破滅型だったが それでもキャリアの初期
となるヴァーヴ・フォーキャスト時代には若さ故の輝きがあった

68年の4月10日にニューヨークのタウンホールで収録された『Live In Concert』
は ゴメスやマイネエリを含むジャズのスモール・コンボを従えたライヴ作であり
ハーディンは内向きな自作曲の数々を歌う 個人史を歌にすることのキツさを身を
もって示していった人であり 晩年の作品などは他人の日誌を覗いてしまったような
後味の悪さも残る またジョン・レノンが凶弾に倒れた80年の寒い12月に殆ど話題
に上らずにひっそりと死んでいったことも 何やらハーディンの歩みを象徴するかの
ようである

以前ジョン・セバスチャンにインタヴューした時のことが忘れられない
「60年代のヴィレッジでティムは特別な存在だったよ。でも彼は常にドラッグの
問題を抱えていたんだ」

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ジョビン的な「Misty Roses」や寓話に題材を求めた「Black Sheep Boy」などに
ハーディンの静謐な世界が溢れ出す レニー・ブルーズに捧げた「Lenny's Tune」
では自らピアノを弾きながら7分近くの熱演を聞かせる
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by obinborn | 2011-11-26 12:20 | one day i walk | Comments(0)  

11月24日

「人の興味は、それが真実かどうかということよりも、面白い
かどうかということに反応する」(伊坂幸太郎『モダンタイムス』)

これは文中でネットに関して会話する場面なのだが 今さらながら
に核心を突いた見解だと思う 

「減らず口叩くんじゃねえよ」(Talk Is Cheap)とキースが言って
いるような気がする この人はギターを弾く時以上に 弾き終えた
時の余白に ただならぬ気配を漂わせる

結局 ぼくは自分の人生に対してエクスキューズをしない人が好きなんだな
それが男であれ 女であれ

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by obinborn | 2011-11-24 21:16 | rock'n roll | Comments(0)  

11月21日


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デモに参加しない人間に対して原発を容認しているのと同じだと主張するのは
言い過ぎだと思う
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by obinborn | 2011-11-21 11:59 | one day i walk | Comments(0)  

11月20日

中村まりと塚本功のジョイント・ライヴを所沢のMOJOにて

その日その時の共演者によって細かく演奏のニュアンスや選曲を微妙に
変えていくのが中村の”一期一会”を体験する醍醐味のひとつであり
彼女はオープニングにいきなり「Invisibleman's Blues」を持ってきて
その後も「There's No Point」に「Bye Bye Streeet」を続けるなど
何気にブルージーな曲へと振れていく
こうした曲では中村の強力にシンコペイトする低音部のギターがなお一層
映える そうしたブルーズ曲に於ける語彙の豊かさ 表現力
中村を聞いてきて本当に良かったと思える瞬間がこれだ

こうしたジョイントではやはりカヴァー曲が多くなり 「I'll Follw The Sun」
「Hey Joe」「Mr.Tumblinman」「All Togetger Alone」といった曲群が続々
と繰り出されていくのだが 秀逸だったのは「Freight Train」に於けるギター
の鮮やかな対比だった 中村のフィンガー・ピッキングに塚本がフル・アコな
らではのトーンで応えていくその演奏こそは この夜最大の収穫だったと思わ
ずにはいられない

塚本らしいダイナミズムはマジック・サムの記念碑的な「Feel So Good」で
極まるが その一方でヴィブラートを活かした繊細なフレージングも秀逸で
あり その柔らかいトーンに息を呑んだ聞き手たちも多いはず
エンディング間際のたった一音のひと絞りに会場がどよめく 

いわば静と動が互いの接点を見つけ出していったジョイントであり
「Take The A Train」や「Caravan」といった手垢に塗れがちなジャズ曲が
それを乗り越えていったのも ひとえに塚本のザクザクと高揚していく奔放
なギター故であり 心のままに共振していく中村まりの姿も
ぼくにはまるで最初に始まったばかりの音楽のように聞こえた


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by obinborn | 2011-11-21 01:29 | 中村まり | Comments(0)  

いろいろな発見があります

たとえば「冬眠」はポルトガル語で歌われてもおかしくない響きがある
それこそアントニオ・カルロス・ジョビンやカエターノ・ヴァローゾが
歌ってもそっと染み渡っていく そんな抑制された情感だ 

これは東京ローカル・ホンクの新作『さよならカーゴカルト』に収録され
た曲のひとつであり クラベスの合いの手も際立つ
ぼくはてっきりドラムス担当の田中クニオが叩いているものだと思ったの
だが パーソネルを見たらべーシストの新井健太によるものだった

たとえば夕焼け楽団の「初夏の香り」だったらオン・クラーベのパターン
で自分もなぞることが出来るのだが 「冬眠」のクラベスは未だに真似
出来ない どういう裏拍があるのだろう そもそもどこを起点にしながら
アラケンさんは叩いているのだろう

相変わらず深いな、ホンクは
音の迷宮に彷徨ってしまいそうでクラクラしてくる

今度アラケンさんにお会いしたら訊いてみよう

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by obinborn | 2011-11-20 12:37 | one day i walk | Comments(3)  

11月19日

今日は終日原稿書き デラニー&ボニー&フレンズの70年作
『デラニーからボニーへ』のライナーノーツである

ワーナー・ミュージック・ジャパンはタワー・レコードのみに流通させる
限定的なリイシューを行っているが そのなかの一枚となるのだろう
それはとりもなおさず タワレコ以外に需要が見込める小売店が現在殆どない
ということであり 気持ちはそれなりに複雑でもあるのだが
それでもこうした名作が再発売されることに良心のようなものを感じる
夕方までに手持ちのLPを計10回くらい聞き直した
デュエイン・オールマンのスライド・ギターがとくに圧巻!

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(レオン・ラッセルの反目やクラプトンの離脱などでメンバーを持ち去られ
まさに”庇を貸して母屋を取られる”状態だったデラニー&ボニーの起死回生
作 録音セッションはマイアミのクライテリアとニューヨークのデッカで行わ
れた リトル・リチャードの「ミス・アン」では本人も参加し8ビートに転ぶ
ことのない絶妙なグルーヴを聞かせる)

夜になってから近所の西友に行き本日ぶんのビールと日本酒を購入し
気分転換のためにデッド『アメリカン・ビューティ』を聞き始める
お酒が入るともう原稿を書く気は完全に失せます(笑)

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ピッグ・ペンが作った鷹揚なブルーズ「オペレイター」はヨーマ・コウコネン
が素晴らしい最新作『River Of Time』で演奏していたことも記憶に新しいが
その曲以外はロバート・ハンター=ジェリー・ガルシアのソングライター・
コンビが果てることなく貢献した

ロバート・ハンターの歌詞は50年代のビートニク運動に共振したものであり
自然との共生や遥かなる旅が書かれることが圧倒的に多く いわゆる
”10代の消費王国”からは遠い世界にあるのだが そこら辺の意識を
ガルシアのメロディや歌がどこまでも優しく受け止めている
「ブロークダウン・パレース」など 今更ながらに感じ入ってしまう
むろんボブ・ウェアらしい快活なヴォーカルは「シュガー・マグノリア」や
ロード讃歌「トラッキン」で十全に活かされた

このアルバムも一枚でひとつの絵なのだと思う
全部で10曲のパーツがそれぞれに響き合い 補完しながら一枚の絵を描いていく
どうしてもそんな感覚に捕われてしまう
前作『ウォーキングマンズ・デッド』(70年)と連鎖した果てることがない旅

あたふたと時流に合わせて音楽を消費するのではなく
自分という窓の外にはこんなにも多くの河があることにある日気が付く
ぼくにとってグレイトフル・デッドとはいつもそんな伴侶であり
もはや遠くなってしまった記憶のよすがであり続けている
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by obinborn | 2011-11-20 02:52 | one day i walk | Comments(0)