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Greeting from UK

以前少しお伝えしたように、ロンドンからスリムチャンスの新作CD
とプレス資料が届きました。もう感激です。

アルバムはロニー・レインの作品を再演奏するという内容であり、
以前出たイアン・マクレガンのロニー集と同じような趣向ですが、
ゲラント・ワトキンスやニック・ペンテロウをゲストに迎えて繰り
広げるルーラルな香気がたまりません。

フェイシズ・ファンやパブ・ロック好きはぜひ!

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by obinborn | 2012-05-28 13:27 | one day i walk | Comments(2)  

マスル・ショールズDJ!@自由が丘バードソング・カフェ

お陰様で大盛況のうちに終了しました!^0^
来て頂いた皆様、DJの荘さん、奥山さんありがとうございました!!
(しかしその後メールで解ったのですが、荘さんの奥様がとある輸入レコード店
に入り浸っていた私のことを覚えてくださっていたとのこと。人の縁の不思議を
感じる今日この頃です)
以下、私の”マスル”リストです。

*     *     *

The Rolling Stones/You've Got Move
Ronnie Hawkins/Down In The Alley
Lulu/Feelin' Allright?
Staple Singers/I'll Take You There
Eddie Hinton/We Got It
Bobby Womack/One More Chance Of Love
Paul Simon/St Judy's Comet
Boz Scaggs/Might Have To Cry
Orleans/Tongue-Tied
Tony Joe White/If I Ever Saw A Good Thing
Jeanie Greene/Only The Chiidren Know
Percy Sledge/I'll Be Your Everything
Dan Penn/Let Them Talk
James & Bobby Purify/I'm Your Puppet
Levon Helm/Play Something Sweet
Barry Goldberg/Silver Moon

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シスコのCBSスタとシェーフィールド、アラバマのマスル。
ボズ72年作はその二カ所でロケーションが行われた。
後者ではピート・カーのオブリが”歌伴ギター”の極致を聞かせる。
その光沢のあるトーンといい、選び抜かれたフレージングといい、
思わずため息が出そう。
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by obinborn | 2012-05-26 00:07 | one day i walk | Comments(2)  

Big News From London Town

以前からメールのやりとりをさせて頂いているロンドン在住の知人
(チャーリー・ハートの友人)から、何とも嬉しいニュースが届き
ました。

再結成されたスリムチャンスがときどきゲレント・ワトキンスを加え
ながらギグを始めた様子はご存知の方も少なくないと思いますが、そ
んな彼らの新作が英国で5月末にリリースされ、またそれを記念する
ライヴが6月9日にロンドンのヴェニュー、Half Moonにて行われる
模様です。

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なお現在クリス・ジャガーとオーストラリアをツアー中のチャーリーは、
日本でロニー・レインやスリムチャンスの音楽が受け入れられているこ
とにとても嬉しい驚きがある様子で、いつかは日本にも行きたいとの旨。
楽しみになってきました! 


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by obinborn | 2012-05-22 22:03 | one day i walk | Comments(0)  

19日

19日は狭山フェローズのDJにお起し頂いた皆様、ありがとうございました!
お陰様で楽しく回せました!

以下”ギター達人”のプレイリストです。

(Prt:1)
1Rory Garagher/Cradole Rock
2 同/Going Back My Home Town
3 Rod Stewart/Gasolline Alley(Ronnie Wood)
4 同/Country Comfort
5 Ronnie Wood/Far East Man
6 仲井戸麗市/One Nite Blues (Chabo&春日博文)
7同/さらば夏の日’64
8荒井由実/何も聞かないで(鈴木茂)
9Staple Singers/I'll Take You There(Eddie Hinton)
10Wilson Picket/I'm In Love(Bobby Womack)
11 Little Milton/Baby I Love You

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(Prt:2)

1Bo Diddley/Bo's Guitar
2 同/Willie And Lillie
3 James Taylor/Nobody But You(Danny "Cooch" Korchmer)
4 Jackson Bronwne/Love Needs A Heart(Cooch! Now On This!)
5 The City /I Don't Belive (Cooch Talks Itself!)
6 Carole King/苺のジャム(Cooch With O'blien&Larkey!!)
7 Danny Korchmar/Ego Tripper(Rebel With Cause!)
8 Loggins& Messinna/Travelin' Blues(Jim Messinna)
9 Arex Chilton/There Will Never Be Another You
10 Warren Storm/Tennessie Blues(Sonny Landreth)
11 Arlo Guthrie/Cooper's Lament(Jesse Ed Davis)
12 Jesse Ed Davis/Natural Anthem
13John Lennon/Stand By Me(Jesse Ed Davis)

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~En〜
1Warren Zevon/Wild Ages(David Lindley)
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by obinborn | 2012-05-20 02:05 | one day i walk | Comments(0)  

やりたいことをやるだけさ。

ただいま”ギタリスト”を鋭意選曲中!

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ポンコツ・ロックの守護。あるいはロウ・ファイの先駆。
必要なことを歌い演奏するだけといった佇まいは、無駄なことは一切しまい
という心映えと同じ。

道はなかったが、不思議なことに彼が歩いた後には道が出来た。
それはまあどろんこ道であったりするのだが、何も舗装された道路だけが
好まれるわけではないだろう。

だから人々は今日もまた敬意を込めてその人の名前を呼ぶ。
「やあアレックス、元気かい?」


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by obinborn | 2012-05-19 12:38 | rock'n roll | Comments(2)  

語られてきたことすべてが、今そこに。

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左からチャールズ・ラーキー、クーチ、そしてキャロル・キング。

東海岸出身の彼らが初めて西海岸の空気に触れながら作った、68年のアルバムだ。
職業的作曲家からシンガー・ソングライターへ。
キングのキャリアにとってはそんな時代に向き合っていく橋渡し的な作品でもあるが、
けっして巧くはないソバカス声が、手探りのなかでむしろ多くのことを語りかけてくる。

『たんぽぽのお酒』を読み返すように、投函されなかった手紙をしたため直すように、
人々はやや顔を赤らめつつも「雪の女王」や「私は従うために生まれてきたわけじゃない」
を聞きながら、封印された昨日の自画像を今日も発見することだろう。
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by obinborn | 2012-05-19 01:41 | one day i walk | Comments(2)  

月と専制君主

「月と専制君主」クロスレビュー

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動き出していく言葉たち。輝き始める音楽たち。
小尾 隆

『月と専制君主』というアルバム表題がいいなあ、とまずは思った。月というロマンティックで普遍的な存在に対して、不気味で邪悪なイメージがある専制君主という言葉。そんな相反する要素をメタファーのように結び付けていくところに、佐野元春という詩人の天賦の才があると思う。月に関しては初期の歌に登場していた向こう見ずなカップルたちが大人になった姿を伝える近年の「月夜を往け」を思い起こしてもいいし、専制君主については奇しくもこの原稿を書いている時点でエジプトを追われつつあるムバラク大統領の圧政を連想してもいいだろう。「月と専制君主」のオリジナル・ヴァージョンを初めて耳にしたのはもう20年以上も昔のことだが、鋭角的かつ重厚だった89年版に対して、今回再録音されたニュー・ヴァージョンは、アコースティックかつソウルフルで柔らかい響きに包まれている。そのためか"歩いてゆこう"という聞き手たちへの呼びかけは、以前よりも優しく親しげだ。

 アルバムの全曲が過去の作品のリメイク、いわゆるセルフ・カヴァーとなった『月と専制君主』は、そのような発見に満たされた"新作"といっていいだろう。比較的新しい曲でも初めて世に出たのは11年前の「クエッチョンズ」であり、最も古いナンバーを探せば27年も前の「日曜の朝の憂鬱」となるが、佐野本人にとっても今の気持ち、現在の声で過去の自分の歌に再び向き合いたい、リアレンジしてみたいと思うのは極めて自然な欲求であったに違いない。古い歌に新しい息吹を与えるといった表現はいささか陳腐だとしても、彼はその行為にけっして臆することはなかった。最近行われた幾つかのインタヴューのなかで佐野は本作に関して、「最初は気楽にやってみようと思っていたのですが、途中からどんどん作業にのめり込んでいきました」との旨を語っている。その過程とは取りも直さず、彼が歌の意味を再発見しながら、改めてその歌の核心へと踏み込んでいった時間に他ならなかっただろう。そのようにして佐野元春はかつての歌を手元で温め直す。聞き手たちが馴染んだ曲を再発見する。そうしたサークル(円循)を経ながら歌が再び光を取り戻し、河口へと辿り着いていく。そうした"気付き"こそが『月と専制君主』という作品集の太い生命線ではないだろうか。互いにやり過ごしてきた歳月や、重ねていった試練を振り返ればなおさらのことだ。

 変化していった声に関していえば、佐野は多くのヴェテラン・ヴォーカリストと同じように戸惑った時期もあったようだが、近年やっと今の自分の声と歌い方に自信を持てるようになったと率直に語っている。それを何より証明するのが『The Sun』に『Coyote』といった傑作アルバムであることは言うまでもあるまい。年輪を感じさせるビター・スウィートなヴォーカルと思索的な方向性を深めた楽曲との拮抗。世紀が変わってからの佐野元春の新たな魅力とはそのようなものだが、その2枚の延長線上にこの『月と専制君主』を位置付けてみれば、視界はよりくっきりと晴れ渡っていくのではないだろうか。そう、21世紀という荒野をこの作品とともに"歩いてゆこう"。

 ご存じのように、ラヴ・ソングの文体を纏いながら歌に重層的な広がりを持たせる作風は、佐野元春というソングライターの大きな特徴のひとつ。そうした意味ではこのアルバムが「ジュジュ」に始まり、「レインガール」で幕を閉じることは、とても興味深い連鎖である。両者とも一見他愛ないアバウト・ア・ガール・ソングであり、ティーンエイジ・ロックンロールの体裁を保っているものの、前者の男の子は世界が静かに朽ちていくのを見つめながら"君がいない"と大切な何かの不在を嘆いているし、後者の青年はレインガールと踊ることを夢見ながら"同じ言葉を繰り返している愚かなひとたち"(政治家であれ宗教家であれ)を観察しているといった具合なのだ。スキッフル・ビートからモータウン・サウンドの黄金律へとリフレッシュされた「ジュジュ」。ファストなポール・マッカートニーといった風合いから寛いだワルツへとスロー・ダウンされた「レインガール」。どちらも"大人になった"ぼくたちにぐっと寄り添い、微笑みかけてくれるような仕上がりといえる。ちなみに「月と専制君主」を含めたこれら3曲のブラン・ニュー・アレンジは、2010年の秋に行われたコヨーテ・バンドとのクラブ・サーキットでも披露されたが、裏メロを見事に拾い上げた「ジュジュ」のコーラスや、ツアー終盤には各楽器のソロ・パートまで加えられた「レインガール」の響きが実に新鮮だったことを、ぜひ付記しておきたい。

 数多い元春クラシックスから比較的地味なナンバーが選ばれているのも本作の傾向といえるだろうが、「クエスチョンズ」「彼女が自由に踊るとき」そして「C'mon」がセレクトされたことには驚かされた。いずれも佐野の周りに不穏な空気が立ち込めていた時期の作品であり、彼のキャリアのなかでは必ずしも高く評価されてきたとは言い難いアルバム『Time Out!』(90年)と『Stones And Eggs』(99年)からの選曲だが、今回の新たなレコーディングによって、歌われていることの精度がいささかも損なわれていないことが逆に証明されたようなものだ。歌詞を拾ってみれば、ぼくたちはいつも部屋の壁際に追いつめられているし、この世界が今日もたそがれていくのを眺めているだけなのだ。希望が込められた「彼女が自由に踊るとき」でさえ、そこに彷徨っているのは不自由でうまく踊れないといった現実の気配である。3曲ともにオリジナルでのニュー・ウェイヴ的なエッジの立ったサウンドとは対を成すように、テンポを落とし言葉を噛み締めるようなニュアンスが醸し出されている。歳月を味方に付けたといった印象も間違いではあるまい。

 さて、音楽面でのクライマックスは何といっても「ヤングブラッズ」だろう。近年では「観覧車の夜」を思わせるような大胆なラテン・グルーヴに導かれた重心の低い演奏がとにかく圧巻であり、鋼のようなWisdom、輝き続けるFreedomというリフレインはついに永遠のものとなった。これは些細なことかもしれないが、同曲のオリジナル・ヴァージョンが同時代のスタイル・カウンシルとの類似を意地悪く指摘(不思議なことにそういうことをあげつらう人たちに限って、佐野がどういう言葉を選び取り、何をどう届けようとしているのかに関心を示さないのだ)されたことを思えば、まさに借りを返したと言わんばかりの力強い仕上がりだ。それでも佐野は音楽の継承が相互影響によって為されてきたことを熟知している音楽家である。今回もホーン・アレンジがスライ&ザ・ファミリー・ストーンの「エヴリディ・ピープル」に触発された旨を記すことを忘れず、ポップ音楽への切れ目のない献身を見事に表明しているのだ。69年に「エヴリディ・ピープル」が歌われたように、2011年には新たな「ヤングブラッズ」が奏でられ、同じように心の守護や人々の繋がりを訴えかける。素敵じゃないか!

 佐野らしい詩情と世界への考察は「夏草の誘い」「日曜の朝の憂鬱」「君がいなければ」でも遺憾なく発揮されている。ここら辺の選曲は、やはり最もファンの胸にすっと降りてくるような気がする。そして聞き手はやがて発見する。昔も今も佐野が一貫して"君"に語りかけていることを。彼は今でもときどきステージで思い出したようにハーモニカを吹く。先に少し触れた2010年秋のツアーでも、「サムディ」でハーモニカを吹き、ときに言葉以上の気持ちを伝えていたが、今回の「日曜の朝の憂鬱」でのハーモニカもまた感動を呼ぶことだろう。

 ボブ・ディランであれ、ルー・リードであれ、ブルース・スプリングスティーンであれ、キャリアを積んだミュージシャン/パフォーマーにとって過去のレパートリーとどう向き合っていくかは大きな課題であるが、佐野もまたそうした領域に足を踏み入れてきたかと思えば、ある種の感慨も湧く。どうか思い起こして欲しい。彼が長いキャリアの節目節目でヴァージョンの改編を大胆にも行ってきたことを。何よりもザ・ハートランドとの熱演がライヴの記憶のなかで焼き付いている「ガラスのジェネレーション」や「きみを探している」を、あえてザ・ホーボー・キング・バンドとともに再録音するなどのチャレンジングは、自らの肖像が錆び付いてしまわないための迂回であり決意だったのだ。そうした意味では今回のセルフ・カヴァー集も、けっして奇をてらったものではないことに思い至るはずである。そう、ロック音楽とは思い出という壁に張り付いている名詞ではなく、いつでも新しい季節に向かって動き出していくための動詞なのだから。

 レコーディング・メンバーについても書いておこう。ベイシックな固定メンバーは井上富雄、古田たかし、長田進、Dr.kyOnというもうすっかりお馴染みの人たちだ。ザ・ホーボー・キング・バンドから佐橋佳幸が参加していない点については、彼が奏でるギターの優しい音色や鳴りが好きな方には残念かもしれないが、ザ・ハートランド時代を支えた長田進のアグレッシヴなギターを久しぶりに聞ける喜びはけっして少なくない。あの黙示録的な「欲望」のイントロダクションから、今回の「クエッチョンズ」や「C'mon」まで、長田独特のギター語法は今日も健在だ。この4人による編成がライヴの場で最初に実現したのは、2010年3月に行われたアニヴァーサリーの第一弾"アンジェリーナの日"でのことだったが、佐野自身はこのバンド編成を、「ハートランドとホーボー・キング・バンドの合体なんだ」と簡潔に説明する。いずれにせよ、キャリアの長さ故にこうした贅沢な人選も可能なのだろう。

"がんばれベアーズ"にも喩えられた若く勇敢だったザ・ハートランド。成熟したテイストとともに柔らかいサウンドスケープを描き出していくザ・ホーボー・キング・バンド。そして最近では一世代若いコヨーテ・バンドを率いながら、あえて粗い目のザクザクとしたオルタナティヴ・ロックに挑戦する佐野元春。そうした側面から彼の旅を振り返ると、"いつもバンドとともに"といった姿勢がくっきりと立ち上がってくる。一緒になって腕を磨き、喜びも悲しみもバンドとともに分け合ってきた彼らの姿は、ぼくに友情とか信頼といった懐かしい言葉を思い起こさせる。

 プロ・トゥールズ一台あれば簡単に音が作れてしまう今の環境にあっても、佐野はバンドとともにスタジオで練習し、手振り身振りを交えながら以心伝心となるまで音を固め、録音テイクを重ねていく。演奏がうねりを見せ始めるまでをしっかりと見届ける。たとえランニング・コストが掛かろうとも、アナログの質感を大切にしたエンジニアを立てることで、彫りの深い音を響かせるのである。

 イメージの飛躍に溢れた歌詞の素晴らしさは勿論のこと、かくの如く音の建築士としてもけっして妥協することなく歩み続けてきたのが佐野元春という人だ。『月と専制君主』には埃を被った部屋の奥から古い歌を探し出し、新しい時代に向けてもう一度解き放とうとする気持ちが満ち溢れている。その息吹をどうか感じ取っていただきたい。

2011年

(佐野元春のオフィシャル・ページへの寄稿文を転載させて頂きました)
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by obinborn | 2012-05-18 20:54 | rock'n roll | Comments(0)  

人々はそう話すけれど

私のこのブログは同時にCDショップ・芽瑠璃堂さんのホームページにもUPして
頂いているのだが、その芽瑠璃さんにもページをお持ちの福岡英朗さんが、先日
私が紹介させていただいた森さんの本と照らし合わせるように思考されていた。

福岡さんは、自分がもし東電の社員だったら、自分がもしペットを置いていく
よう指導せざるを得ない市や村の職員だったら、と仮定しながら書かれていく。
普段私が言っていることの繰り返しになってしまうが、声高にノー・ニュークス
とか、東電を解体せよとか叫ぶことはカンタンだ。そこには被害者としての立場
はあっても、都市で享楽的な生活を送っている加害者としての視点は見事なまでに
スルーされてしまっているから。

実は福岡英朗さんの演奏は数年前に所沢のMOJOで一度だけだが聞いたことがあり、
また紹介もして頂いたのだが、それはまた別のハナシとして、もっと多くの人々が
一方的な立場からではなく福岡さんのように内省的に思いを馳せて頂ければ、と願
わずにはいられない。

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by obinborn | 2012-05-17 05:01 | one day i walk | Comments(0)  

ビートという共通分母〜相互影響のなかで音楽を考える

『レコード・コレクターズ』6月号でサエキけんぞう氏がストーンズ
「(I Can't Get No)Satisfaction」(65年6月に米チャート・イン)と
スティーヴィ・ワンダー「Uptight(Everything's Alright)」(66年1月)
とに共通項を見いだしていらっしゃったことが大変興味深い(幸いなこと
に先月号のような巣鴨プリズン級の噴飯モン発言はなかった)。

実は私もさる2月のテデースキ・トラックス・バンドのライブ・ルポでまった
く同じことに触れていたから(彼らが「Uptight」を演奏した故)。つまり
この2曲の共通点は”頭打ちビート”なのでした。

サエキ氏も対談で述べられているように、マーサ&ザ・ヴァンデラス
「Dancing In The Street」(64年9月)の頭打ちに影響されて「Satisfaction」
が生まれたというのも、あながち珍説とは言えまい。

もう少し飛躍させればオーティス・レディング「Respect」(65年10月)も
頭打ちであり、「Satisfaction」症候群と考える見方も出来るだろうし、逆に
同曲に影響を与えた曲として「Dancing In The Street」のみならず、私はフォー・
トップス「I Can't help Myself」(65年5月)辺りも入れたいのだが、
これはチャート・インの時期が「Satisfaction」とあまりに近すぎるかな?

いずれにしてもこの頭打ちスネアを4拍並べるというスタイルは、2拍めと
4拍めを強調したいわゆるバックビート(ロック・ビート)とは異なるだけに、
当時かなり画期的だったはず(後年「Miss You」で実践するディスコ・ビート
〜バスドラで4拍連続〜との表裏関係!)。

理屈ばっかり言っているようですが(笑)、こうした相互影響という観点から
音楽を定点観測する方法は、研究のうえで最もベーシックなものだと思う。
エルヴィスがすべてを始めた!とか、ビートルズが変革を先導したのだ! といった
ヒロイックな見方(英雄奇譚〜実は大嘘)ばかりをしていると、どうしても同時代の
横のつながりを見失いがち。

そうではなく、同時代のウネリとして何かを感じ取っていくほうが遥かに視野が広が
る。う〜ん、ベニー・ベンジャミンとチャーリー・ワッツとがようやく繋がったわい!
私も未だ勉強中です(笑)。

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65年の夏から66年の冬にかけて全米で大ヒットしたのがこの2曲。約半年の間
に起こったこの”化学反応”を感じ取りたい。

追記:『レココレ』のベーシスト特集では小山哲人さんのジャック・キャサディ評
が個人的には大ツボ! 小山さんとはストーリーズ@下北で昔よく飲んだなあ〜と
いう回想はともかく、ツナ「Sea Child」のエレベは凄いよ!!

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by obinborn | 2012-05-16 15:22 | one day i walk | Comments(0)  

Looks Like Rain

せっかくのバイト定休日というのに今日は朝からずっと雨だった。
前日のムーさん誕生日記念?のニシノユキヒサ・ライヴ@赤坂グラフィティにも
雑用で顔を出すことが出来ず我が身の不運を呪うばかりなのだが、こんな日だと
よけいに延々と続く長尺演奏でトリップしたくなるという次第。

というわけで久し振りに部屋のデッド・コーナー(と言うほどのもんじゃありませんが)
から引っ張り出してきたのがDicks Picksシリーズだったのである。多少の演奏ミスも
補正せず、とにかくその年その日の公演全容をありのままにフル収録しようじゃないか!
というデッドヘッズのコンセプトのもとに始まったこの大河シリーズだが、ひとまず終わり、
今はより音質が向上したRoad Tripsシリーズにとって代わられつつあるのだが、それは
ともかく私が今日ずっと放心状態で聞き入っているのが、73年10月19日にオクラホマ
のフェアグラウンド・アリーナで行われた公演を収録したvol.19の3枚組なのだった。

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ディスク:1
1. Promised Land
2. Sugaree
3. Mexicali Blues
4. Tennessee Jed
5. Looks Like Rain
6. Don't Ease Me In
7. Jack Straw
8. They Love Each Other
9. El Paso
10. Row Jimmy
ディスク:2
1. Playing In The Band
2. China Cat Sunflower
3. I Know You Rider
4. Me And My Uncle
5. Mississippi Half-Step Uptown Toddeloo
6. Big River
ディスク:3
1. Dark Star
2. Mind Left Body Jam
3. Morning Dew
4. Sugar Magnolia
5. Eyes Of The World
6. Stella Blue
7. Johnny B. Goode

73年秋のUSツアーであるからむろんミッキー・ハートは一時離脱しているわけだが、
あの名作『ヨーロッパ'72』にも近い時期のライヴだけに、インプロヴィゼーション・
パートはむろんのこと、いわゆる歌モノに聞き出せる鷹揚さが心に染みるんだなあ〜。
今日の天気ではないが、ボブ・ウェアが歌う「Looks Like Rain」なんてちょっとした
名曲だと思う。

各地の駅で旅人はデッドという長距離列車に乗り込む。
シスコ発のその列車はダラスにも行くし、ニューオーリンズにも向かう。
ときにレイク・チャールズまで走り、ときにトロントの雪のまえで立ち往生する。
乗車席ではガルシアがギターを弾いている。ビル・クレイツマンとフィル・レッシュ
がトランプに興じている。ボブ・ウェアがスティームの音を聞きながらもの思いに沈
んでいる。メンバーに加わったばかりのドナ・ゴドショウが隅っこでコーラス・パート
を兄のキースとともに確認し合っている。

グレイトフル・デッドとはおよそこんなイメージのグループだ。
あなたは今日もその列車に乗り込み、自由という音を聞き取る。
私もまた車窓ごしに揺れる稲穂を見ながら、収穫の季節を待ちわびている。
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by obinborn | 2012-05-15 21:00 | one day i walk | Comments(0)