12月6日のイトウサチ&ブンケンバレエ団

清々しい夜だった。6日はイトウサチ&ブンケンバレエ団の
ワンマン・ライブを高円寺のJIROKICHIにて。ウッド・ベー
スとギターそして時折パーカッションを加えるだけの簡素な
バックが、かえってイトウの歌を際立たせる。一番いい時期
のリンダ・ルイスのような自由奔放な歌とフォーキーな演奏
には聞き手が自由に想像出来る余白の部分がたっぷり。音を
塗り込め過ぎない抑制感がハマりにハマった。歌われる言葉
にしても日々の暮らしを淡い色彩でスケッチしながら、自然
と風景が浮かび上がってくる。いずれもイトウが暖かい日も
寒い日も、いい時でも悪い時でも温めてきただろう歌の数々
だ。「CDを出すのは17年ぶりになります」そんな彼女のM
Cの彼方に長い歳月が横たわっていた。来年1月にはいよいよ
イトウサチの新作『きぼうのうた』が発売される。人の心を
動かすのは一体どんな歌なのだろう?そんなことを考えなが
ら帰り道の自転車を漕いだ。空には満月が昇っていた。


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# by obinborn | 2017-12-06 23:44 | one day i walk | Comments(0)  

冬の午後とリッキー・リー・ジョーンズ

町はすっかりクリスマス・モード。まあオイラには関係ないので
イブにはガラガラの日本料理屋か鰻屋にでも行こうかと自虐的な
ことを考えてみる。今年は会社を辞めてから10年目となる節目の
イヤーだった。その間に自分は書籍を4冊出したので他人にはう
まくやっているように映るのだろう。しかし印税なんて微々たる
ものであり、実際の私はそれこそ苦労の連続だった。まるで社会
から落ちこぼれ取り残されたような焦燥は、きっと職を失いハロ
ーワークに通い、毎日のように求人広告に目を通し、履歴書を書
きまくった経験のない者には解るまい。それでも今日も健康でこ
うして夕方のワインなぞ飲んでいるのだからシアワセなのかもし
れない。冬の午後はまるで追い立てられるように慌ただしい。こ
んな時にリッキー・リー・ジョーンズの『浪漫』を聞いていると
細胞が隅々まで温まってくる。若さ故に放埓だった頃をデビュー
・アルバムで振り返るという視点が良かったし、その日々はもう
戻らないという告白が名曲「カンパニー」で為されていたことに
も深く感動した。先日町で偶然にも会社時代の先輩に会い、せっ

かくだからと飲みに行った。彼の個人史も大変だったことが想像

出来た。私たちはいつもそんな風に暮らしている。                                      

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# by obinborn | 2017-12-04 17:29 | one day i walk | Comments(0)  

追悼:ロバート”ポップ"ポップウェル〜今まで本当にありがとうございました!

素晴らしいベーシスト、ロバート”ポップ”ポップウェルの訃報
を受けていささか動揺している。主にジャズ/フュージョン方面
で活躍した人であり、クルセイダーズのメンバーとして知られ
る。そこら辺は詳しい方々にお譲りするとして、ぼくがポップ
ウェルの死で真っ先に思い浮かべたのが、ロン・ウッドの79年
作『ギミ・サム・ネック』だった。本作でロンが選択したのは
ポップウェル=チャーリー・ワッツというちょっと意外なリズ
ム・コンビ。ところがこの起用がハマりにハマった!例によっ
てチャーリーのドラミングは”シンプル・イズ・ベスト”を地で
行くのだが、そこにやや洗練されたポップウェルのベースが柔
らかい輪郭を描いてゆく。そこら辺の匙加減がサイコー!なの
だ。

本作では面白いことにドラムスの名手、ジム・ケルトナーをあ
えてパーカッション役(しかも2曲のみ)に留め、チャーリー
とポップウェルのコンビネイションを特化させている。ここら
辺の審美眼というか直感的なサムシングに、ぼくはロニーなら
ではの見識を感じずにはいられない。『俺と仲間』『ナウ・
ルック』と傑作が2枚続いた後だけに、ロニーのアルバムの
なかではそれほど評価されていないけれども、粗めのグルーヴ
に賭けていくかのようなバンド・アンサンブルはここだけのも
の。ポップウェルの死を受け、普段よりもベースの動きを中心
に聞いていると、かなり美味しくレンジの広い艶のあるベース
を弾いていることがよく解る。

とかくウィルトン・フェルダーの陰に隠れがちだったポップウ
ェルだったけれども、この『ギミ・サム・ネック』での名演を
残してくれただけでもリスペクトに値することだろう。ポップ
ウェルさん、今まで本当にありがとうございました。オイラは
あなたのことを忘れません。


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# by obinborn | 2017-12-01 22:11 | rock'n roll | Comments(0)  

追悼:ロバート”ポップ"ポップウェル〜今まで本当にありがとうございました!

素晴らしいベーシスト、ロバート”ポップ”ポップウェルの訃報
を受けていささか動揺している。主にジャズ/フュージョン方面
で活躍した人であり、クルセイダーズのメンバーとして知られ
る。そこら辺は詳しい方々にお譲りするとして、ぼくがポップ
ウェルの死で真っ先に思い浮かべたのが、ロン・ウッドの79年
作『ギミ・サム・ネック』だった。本作でロンが選択したのは
ポップウェル=チャーリー・ワッツというちょっと意外なリズ
ム・コンビ。ところがこの起用がハマりにハマった!例によっ
てチャーリーのドラミングは”シンプル・イズ・ベスト”を地で
行くのだが、そこにやや洗練されたポップウェルのベースが柔
らかい輪郭を描いてゆく。そこら辺の匙加減がサイコー!なの
だ。

本作では面白いことにドラムスの名手、ジム・ケルトナーをあ
えてパーカッション役(しかも2曲のみ)に留め、チャーリー
とポップウェルのコンビネイションを特化させている。ここら
辺の審美眼というか直感的なサムシングに、ぼくはロニーなら
ではの見識を感じずにはいられない。『俺と仲間』『ナウ・
ルック』と傑作が2枚続いた後だけに、ロニーのアルバムの
なかではそれほど評価されていないけれども、粗めのグルーヴ
に賭けていくかのようなバンド・アンサンブルはここだけのも
の。ポップウェルの死を受け、普段よりもベースの動きを中心
に聞いていると、かなり美味しくレンジの広い艶のあるベース
を弾いていることがよく解る。

とかくウィルトン・フェルダーの陰に隠れがちだったポップウ
ェルだったけれども、この『ギミ・サム・ネック』での名演を
残してくれただけでもリスペクトに値することだろう。ポップ
ウェルさん、今まで本当にありがとうございました。オイラは
あなたのことを忘れません。


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# by obinborn | 2017-12-01 22:11 | rock'n roll | Comments(0)  

追悼:ロバート”ポップ"ポップウェル〜今まで本当にありがとうございました!

素晴らしいベーシスト、ロバート”ポップ”ポップウェルの訃報
を受けていささか動揺している。主にジャズ/フュージョン方面
で活躍した人であり、クルセイダーズのメンバーとして知られ
る。そこら辺は詳しい方々にお譲りするとして、ぼくがポップ
ウェルの死で真っ先に思い浮かべたのが、ロン・ウッドの79年
作『ギミ・サム・ネック』だった。本作でロンが選択したのは
ポップウェル=チャーリー・ワッツというちょっと意外なリズ
ム・コンビ。ところがこの起用がハマりにハマった!例によっ
てチャーリーのドラミングは”シンプル・イズ・ベスト”を地で
行くのだが、そこにやや洗練されたポップウェルのベースが柔
らかい輪郭を描いてゆく。そこら辺の匙加減がサイコー!なの
だ。

本作では面白いことにドラムスの名手、ジム・ケルトナーをあ
えてパーカッション役(しかも2曲のみ)に留め、チャーリー
とポップウェルのコンビネイションを特化させている。ここら
辺の審美眼というか直感的なサムシングに、ぼくはロニーなら
ではの見識を感じずにはいられない。『俺と仲間』『ナウ・
ルック』と傑作が2枚続いた後だけに、ロニーのアルバムの
なかではそれほど評価されていないけれども、粗めのグルーヴ
に賭けていくかのようなバンド・アンサンブルはここだけのも
の。ポップウェルの死を受け、普段よりもベースの動きを中心
に聞いていると、かなり美味しくレンジの広い艶のあるベース
を弾いていることがよく解る。

とかくウィルトン・フェルダーの陰に隠れがちだったポップウ
ェルだったけれども、この『ギミ・サム・ネック』での名演を
残してくれただけでもリスペクトに値することだろう。ポップ
ウェルさん、今まで本当にありがとうございました。オイラは
あなたのことを忘れません。


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# by obinborn | 2017-12-01 22:11 | rock'n roll | Comments(0)  

11月29日の佐野元春&ザ・ホーボー・キング・バンド

「レイナ」のような慈愛に満ちた歌があった。「インディヴィ
ジュリスト」のような切迫感ある曲もあった。そんな佐野元春
&ホーボー・キング・バンドのライブを29日は東京ビルボード
にて。5年目に入る恒例の”Smoke and Blue "のパフォーマン
スは、コヨーテ・バンドを率いた普段の荒ぶるロックとは対照
的にシックな編曲が施され、リラックスしたムードに包まれる
のが特徴的だが、今夜も新旧のナンバーを交えながら佐野元春
という稀有なアーティストのこれまでの歩みを照らし出してい
く。都会の情景をスケッチしたナイーヴなバラードもあれば、
ラップ的な言語感覚を生かしたシニカルなビート・チューンも
ある。それら全てが等しく届く。聞き手たちがやり過ごしてき
た歳月に寄り添うように響く。演奏面でのクライマックスはラ
テン・ビートを大胆に導入した「観覧車の夜」だっただろうか。
"Smoke and Blue”の企画で必ず準備される新曲に関しては、
今回は世相をややユーモラスに反映させた「迂闊なことは言え
ない」が初めて登場した。

終演後は佐野さんと談笑。彼との久しぶりの再会が私は嬉しか
った。「世知辛い世の中ですし、まるで早い者勝ちのように政
治的なメッセージを直截に投げかける人もいます。それでも佐
野さんは音楽が持つ抽象性や想像の領域に賭けていますよね」
そんな問いを発したら、満面の笑みが返ってきた。

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# by obinborn | 2017-11-29 22:11 | rock'n roll | Comments(2)  

11月28日の東京ローカル・ホンク

日本語のロックもここまで来たかと思わずにはいられない。
そんな東京ローカル・ホンクの今年最後のワンマン・ライブ
を28日は横浜のサムズアップにて、計19曲およそ2時間半に
亘って堪能した。自分が暮らす町から見える人々や風景をあ
りのままにスケッチし、ロックカルテットならではの含蓄あ
る演奏で弾みを付けていく。そんな彼らの音に酔いしれた。
洋楽のコピーから始まった日本のロックの大いなる到達。そ
んな風に言い換えても構わない。巻き舌英語の稚拙な表現で
はなく、月や手紙あるいは商店街といった単語が実感を伴い
ながら胸に染み渡り、まるで自分の埃だらけの心が浄化され
るかのよう。たとえ明日世界が終わったとしても、私はホン
クの音と言葉を愛でることだろう。

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# by obinborn | 2017-11-29 01:36 | 東京ローカル・ホンク | Comments(0)  

11月21日の双六亭

荒ぶるロックの心。こんな賛辞がもし今もあるとしたら
彼らに贈りたい。そんな双六亭のレコ発ライブを21日は
池袋の鈴ん子屋でとことん堪能した。ニシイケタカシの
ぶっきらぼうな歌いっぷりとレスポール・サウンド。あ
るいは中原由貴のパワー・ドラムス。そんな彼らの音は
いつも風景を飛び越え胸を直撃する。それも美辞麗句を
並べ立てるわけでも、AA'BA的なソングライティングの
起承転結に陥るわけでもない。そんな双六亭の”ロック”
に胸が熱くならずにはいられないメモリアルな夜となっ
た。彼らとは昔から仲が良く互いに苦汁を舐めてきたで
あろう東京ローカル・ホンクとのツーマンという”絵”も
最高の設定だった。いささか情けない歌の方が遥かに心
に染み渡る。ユーモアを伴いながら自分が予想もしなか
った地点へと誘ってくれる。そんな”ロック”を受け止め
ながら帰りの電車に乗り込んだ。


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# by obinborn | 2017-11-21 23:50 | rock'n roll | Comments(0)  

マーク・ベノの定点観測

マーク・ベノに関しては語り尽くしてきた感があるものの、
先日950円で『LOST IN AUSTIN』の英国盤を見つけたの
でまた買ってしまった。言いたいこともある。それはベノ
の過去3枚のアルバムがアメリカ西海岸で録音されてきた
のに対し、この79年作では初めてイギリスに飛び、プロデ
ューサーにグリン・ジョンズを迎えた点だ。レコーディ
ングはジョンズのお膝元であるロンドンのオリンピック・
スタジオ。こうした環境の変化がベノの音楽に新しい風を
巻き起こしているような気がする。さらに演奏陣は当時ア
ルバート・リーを新メンバーに迎えたばかりのエリック・
クラプトン・バンドだ。E.Cはこの頃『スロー・ハンド』
(77年)『バックレス』(78年)といずれもグリン・ジョ
ンズ制作のオリンピック・スタジオ録音というアルバムを
たて続けに発表していたが、ベノとE.Cとの結びつきをジョ
ンズに求めるのはごく自然なことだろう。

但し変化球もある。エリック以下、カール・レイドル(b)
ディック・シムズ(kbd)アルバート・リー(g)まではク
ラプトン・バンドからそのまま抜擢されているが、ジェイ
ミー・オルデカは当セッションに参加せず、ドラムスには
名手ジム・ケルトナーが採用されている。これまでもベノ
を支えてきたケルトナーを信頼したということだろうか。
この人選がベノによる意向なのかジョンズのアイディアな
のかは定かではないが、聞き手はクラプトン・バンドwith
ケルトナーという何とも贅沢な演奏を味わい尽くす結果と
なった。ミッドテンポでもスローでもケルトナーは絶妙の
タイム感を醸し出しているのだが、スネアの一振りだけで
もベノの歌と呼吸し合っている様がよく解る。ぼくはドラ
ムのテクニックに関しては無知だが、優れたドラマーが感
じさせる半拍遅れのワン・ショットやミュートの”間”を聞
いていると幸せな気持ちに包まれる。

このアルバムが発売された79年前後はパンク/ニューウェイ
ブが全盛を迎えつつあった頃で、昨日までアロハとジーパ
ンと長髪だった奴が、突如YMO風の人民服にテクノカット
へと切り替えるといった(ぼくには不可思議としか思えな
い)ファッションの変化も目立った。そんな戸惑いを覚え
ていた当時、ベノの『LOST IN AUSTIN』なり、アルバー
ト・リーの『HIDING』は数少ない伴侶だった。それぞれ
のアルバム表題は『オースティンで迷子になった』と『
隠れて』そこに現行のシーンと距離を置こうとするアーテ
ィストの暗喩が汲み取れる、と言ったら贔屓の引き倒しで
あろうか。それでも彼らの音楽は長い歳月に晒されながら
も色褪せなかった。きっと長距離ランナーの定点観測とは
そのようなものであり、その眼差しはまるで暗い海を照ら
し出す灯台の灯のようだ。


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# by obinborn | 2017-11-14 04:36 | one day i walk | Comments(0)  

11月4日のロス・ロイヤル・フレイムズとザディコキックス

日本シリーズ第6戦をテレビで観るかライブに行くか
大いに迷ったものの、4日は後者を選んで結果良かっ
たと思える夜になった。スワンプ・ポップのロス・ロ
イヤル・フレイムズと本格的なザディコにアプローチ
するザディコキックス。そんな相性の良いツーマンを
江古田倶楽部で久しぶりに堪能した。ビル・ドゲット
のオルガンR&Bをデュオ編成に改変し、先日亡くなっ
たばかりのファッツ・ドミノのBefore I Glow To Old
で故人を偲んだロスロイも、クレオール音楽に特化し
たキックスも本当にいいバンドだと思う。ライブの場
で縦横無尽に駆け巡る両者の姿は、まるでルイジアナ
州ラファイエット辺りのジューク・ジョイントで繰り
広げられる宴のよう。それも学究的な態度ではなく、
ルーツ・ミュージックをエキスとして取り込む発想で
もなく、R&Bやザディコに対する心からのリスペクト
が感じられる点が嬉しく、オイラは帰り道を清々しい
気持ちで歩いた。

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# by obinborn | 2017-11-05 09:30 | one day i walk | Comments(0)  

11月4日のロス・ロイヤル・フレイムズとザディコキックス

日本シリーズ第6戦をテレビで観るかライブに行くか
大いに迷ったものの、4日は後者を選んで結果良かっ
たと思える夜になった。スワンプ・ポップのロス・ロ
イヤル・フレイムズと本格的なザディコにアプローチ
するザディコキックス。そんな相性の良いツーマンを
江古田倶楽部で久しぶりに堪能した。ビル・ドゲット
のオルガンR&Bをデュオ編成に改変し、先日亡くなっ
たばかりのファッツ・ドミノのBefore I Glow To Old
で故人を偲んだロスロイも、クレオール音楽に特化し
たキックスも本当にいいバンドだと思う。ライブの場
で縦横無尽に駆け巡る両者の姿は、まるでルイジアナ
州ラファイエット辺りのジューク・ジョイントで繰り
広げられる宴のよう。それも学究的な態度ではなく、
ルーツ・ミュージックをエキスとして取り込む発想で
もなく、R&Bやザディコに対する心からのリスペクト
が感じられる点が嬉しく、オイラは帰り道を清々しい
気持ちで歩いた。

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# by obinborn | 2017-11-05 09:30 | one day i walk | Comments(0)  

11月4日のロス・ロイヤル・フレイムズとザディコキックス

日本シリーズ第6戦をテレビで観るかライブに行くか
大いに迷ったものの、4日は後者を選んで結果良かっ
たと思える夜になった。スワンプ・ポップのロス・ロ
イヤル・フレイムズと本格的なザディコにアプローチ
するザディコキックス。そんな相性の良いツーマンを
江古田倶楽部で久しぶりに堪能した。ビル・ドゲット
のオルガンR&Bをデュオ編成に改変し、先日亡くなっ
たばかりのファッツ・ドミノのBefore I Glow To Old
で故人を偲んだロスロイも、クレオール音楽に特化し
たキックスも本当にいいバンドだと思う。ライブの場
で縦横無尽に駆け巡る両者の姿は、まるでルイジアナ
州ラファイエット辺りのジューク・ジョイントで繰り
広げられる宴のよう。それも学究的な態度ではなく、
ルーツ・ミュージックをエキスとして取り込む発想で
もなく、R&Bやザディコに対する心からのリスペクト
が感じられる点が嬉しく、オイラは帰り道を清々しい
気持ちで歩いた。

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# by obinborn | 2017-11-05 09:30 | one day i walk | Comments(0)  

11月4日のロス・ロイヤル・フレイムズとザディコキックス

日本シリーズ第6戦をテレビで観るかライブに行くか
大いに迷ったものの、4日は後者を選んで結果良かっ
たと思える夜になった。スワンプ・ポップのロス・ロ
イヤル・フレイムズと本格的なザディコにアプローチ
するザディコキックス。そんな相性の良いツーマンを
江古田倶楽部で久しぶりに堪能した。ビル・ドゲット
のオルガンR&Bをデュオ編成に改変し、先日亡くなっ
たばかりのファッツ・ドミノのBefore I Glow To Old
で故人を偲んだロスロイも、クレオール音楽に特化し
たキックスも本当にいいバンドだと思う。ライブの場
で縦横無尽に駆け巡る両者の姿は、まるでルイジアナ
州ラファイエット辺りのジューク・ジョイントで繰り
広げられる宴のよう。それも学究的な態度ではなく、
ルーツ・ミュージックをエキスとして取り込む発想で
もなく、R&Bやザディコに対する心からのリスペクト
が感じられる点が嬉しく、オイラは帰り道を清々しい
気持ちで歩いた。

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# by obinborn | 2017-11-05 09:30 | one day i walk | Comments(0)  

11月4日のロス・ロイヤル・フレイムズとザディコキックス

日本シリーズ第6戦をテレビで観るかライブに行くか
大いに迷ったものの、4日は後者を選んで結果良かっ
たと思える夜になった。スワンプ・ポップのロス・ロ
イヤル・フレイムズと本格的なザディコにアプローチ
するザディコキックス。そんな相性の良いツーマンを
江古田倶楽部で久しぶりに堪能した。ビル・ドゲット
のオルガンR&Bをデュオ編成に改変し、先日亡くなっ
たばかりのファッツ・ドミノのBefore I Glow To Old
で故人を偲んだロスロイも、クレオール音楽に特化し
たキックスも本当にいいバンドだと思う。ライブの場
で縦横無尽に駆け巡る両者の姿は、まるでルイジアナ
州ラファイエット辺りのジューク・ジョイントで繰り
広げられる宴のよう。それも学究的な態度ではなく、
ルーツ・ミュージックをエキスとして取り込む発想で
もなく、R&Bやザディコに対する心からのリスペクト
が感じられる点が嬉しく、オイラは帰り道を清々しい
気持ちで歩いた。

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# by obinborn | 2017-11-05 09:30 | one day i walk | Comments(0)  

11月4日のロス・ロイヤル・フレイムズとザディコキックス

日本シリーズ第6戦をテレビで観るかライブに行くか
大いに迷ったものの、4日は後者を選んで結果良かっ
たと思える夜になった。スワンプ・ポップのロス・ロ
イヤル・フレイムズと本格的なザディコにアプローチ
するザディコキックス。そんな相性の良いツーマンを
江古田倶楽部で久しぶりに堪能した。ビル・ドゲット
のオルガンR&Bをデュオ編成に改変し、先日亡くなっ
たばかりのファッツ・ドミノのBefore I Glow To Old
で故人を偲んだロスロイも、クレオール音楽に特化し
たキックスも本当にいいバンドだと思う。ライブの場
で縦横無尽に駆け巡る両者の姿は、まるでルイジアナ
州ラファイエット辺りのジューク・ジョイントで繰り
広げられる宴のよう。それも学究的な態度ではなく、
ルーツ・ミュージックをエキスとして取り込む発想で
もなく、R&Bやザディコに対する心からのリスペクト
が感じられる点が嬉しく、オイラは帰り道を清々しい
気持ちで歩いた。

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# by obinborn | 2017-11-05 09:30 | one day i walk | Comments(0)  

追悼:ファッツ・ドミノ

オールド・ロックンロール色溢れる「レディ・マドンナ」
はポール・マッカートニーがファッツ・ドミノのために
書き上げた曲だと言われている。なるほどそういう耳で
聞いてみれば、あの特徴的なピアノ・サウンドはファッ
ツのそれを彷彿させる。面白いのは60年代末のカムバッ
ク作『FATS IS BACK!』でその「レディ・マドンナ」を
ファッツ本人が取り上げていることだ。ビートルズのこ
んな一例からも彼がどれだけ愛されてきたかが解る。

そんな彼が24日地元ルイジアナで亡くなった。享年89歳。
自然死というから大往生と言っても差し支えないだろう。
同じピアノ・ロッカーの系譜としてはリトル・リチャード
やエスケリータの名前が挙げられようが、エキセントリッ
クな彼らに対し、ユーモア溢れるゆったりとした語り口が
ファッツの持ち味だった。例えばボビー・チャールズが提
供した「ウォーキング・トゥ・ニューオーリンズ」やスタ
ンダードの「私の青空」あるいは「ブルーベリー・ヒル」
といったヒット曲がすぐに思い浮かぶ。また隠れた人気
曲「ビー・マイ・ゲスト」ではスカ・ビートの裏拍を強調
するなど、ニューオーリンズR&Bとジャマイカ音楽との近
さを感じさせた。ザ・バンドがカバーした「アイム・レディ」
やロニー・レインが歌った「ブルー・マンディ」、チープ・
トリックが武道館で取り上げた「エイント・ザット・シェイ
ム」などで本家ファッツに辿り着いた方々も少なくない。

多くの人々にとってそんな音楽的な故郷がファッツ・ドミノ
だった。個人的には今年9月に買った初めてのSP盤が彼の
「ブルーベリー・ヒル」だったことが良き思い出になった。
今までありがとうございました。謹んでご冥福をお祈り致し
ます。

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# by obinborn | 2017-10-26 06:14 | rock'n roll | Comments(0)  

江古田「おと虫」閉店に寄せて

かなりのショックである。江古田の老舗中古レコード/CD
店「おと虫」が11月いっぱいで閉店するらしい。今日久し
ぶりにお店へ伺ったところ、店主から直接その旨を聞いた。
僕が最初に同店を知ったのは開店したばかりの79年夏だっ
たと記憶する。始めの頃は中古盤と並行して輸入LPも扱う
お店であり、通っていた学校がたまたま江古田だったこと
もあり、午後の講義が終わるとほぼ毎日のように通い詰め
たっけ。おと虫で安く買ったキンクス『マスウェル』デッ
ド『ウェイク・オブ・ザ・フラッド』アーロ・ガスリー『
最後のブルックリン・カウボーイ』などを、まるで昨日の
ことのように思い起こす。なお今後は通販専門店として営
なまれるらしい。それでも店頭販売がなくなってしまう喪
失感は計り知れない。およそ38年間「おと虫」で売り買い
しなかった年は一度もなかった。今まで本当にありがとう
ございました。これでルイジアナ音楽専門店「クラン」と
ともに江古田の灯がまたひとつ消えた。


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# by obinborn | 2017-10-25 18:41 | one day i walk | Comments(0)  

立憲民主党とリッケンバッカー? なんじゃらホイ!

立憲とかけてリッケン。こんなダジャレから始まったのだ
ろうか。立憲民主党とリッケンバッカー社のギターを絡め
た選挙運動が一部で展開されているようだ。硬くなりがち
な政治をギターを通して身近にしたと好意的な感想もあれ
ば、一つの楽器を政治的に利用するな!という厳しい意見
も飛ぶ。ぼく自身は後者の立場を取る。リッケンバッカー
というファンにはお馴染みの個性的なギターやベースを、
ある特定の政党の選挙活動に用いるなどあってはならない
と思う。たとえ非公式の活動であっても、こうした安易な
結びつきだと、リッケンをシグネチャーとしてきたロジャ
ー・マッギンやトム・ペティあるいはポール・マッカート
ニーがまるで立憲民主党を支持しているような印象を与え
かねないからだ。いや、それは話が飛躍し過ぎるだろうと
いう声も聞こえそうだが、仮にぼく自身がリッケンの創業
者だったら、自分が丹精込めて作った楽器が政治利用され
ることに抗議するに違いない。その政治団体が立憲民主党
ではなく、自民党や共産党であったとしても自分は同じよ
うに対処する。自社ブランドってそういうものですよね?

そもそも音楽が放つ自由はいかなる党派性からも無縁だろ
う、というのがぼくの根底にある考えだ。ミュージシャン
が集会やデモに参加し、自分の政治的な見解を吐露するの
が自由であるのと同時に、その彼や彼女たちは自分とは違
う主義主張を持つファンを敵に回すというリスクを負う。
それでもオレは断固として◎◎党を支持するんだ!という
人はお好きにどうぞ、という他ない。でも大概の音楽家は
もっと音楽の持つ自由さ(抽象性)に賭けているんじゃな
いかな? 思えばあるバンドのライブで音楽的な高揚感や
一体感を得たとしても、集まったファンの生い立ちが違う
ように、政治的見解もそれぞれに異なるだろう。自分と同
じ考えだからその相手に親近感を覚えるというのはごく自
然な気持ちでぼく自身もよく理解出来る。でもだからとい
って自分とは真逆の発想をするファンを排除するような音
楽家には感心出来ない。

やや話が飛躍してしまったが、音楽とそれを奏でる楽器と
政治とのありようをちょっと考えてみました。


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# by obinborn | 2017-10-18 04:58 | rock'n roll | Comments(0)  

再訪:トラフィック『When The Eagle Flies』

マスル・ショールズの面々とのツアーを73年の4月に終えて
からのトラフィックは、まずスティーヴ・ウィンウッドがレ
ミ・カバカらとアイヤ・ケテなるプロジェクトを組み、アル
バム『THIRD WORLD』を7月にリリース。大胆にアフリカ
音楽にアプローチしたが、一般的にはそれほど認められるこ
となく終わってしまった。大いなる母船であるトラフィック
のほうは、ウィンウッド/キャパルディ/ウッド/リーボップと
いう71年春以降の基本フォーマットを維持しつつも、74年の
5月になるとリーボップが遂に脱退し、新たにロスコー・ジ           ー(b)が加わった。ジャマイカ出身のロスコーはそれまでも          ゴンザレスやココモといった英ソウル/ファンク・バンドに在
籍していたが、ウィンウッドの説得によっていよいよトラフィ
ックへと合流する。

そんな新体制で録音されたトラフィック最後のスタジオ・ア
ルバムが『WHEN THE EAGLE FLIES』(英ISLAND ILPS92
73)だ。これまでもデイヴ・メイソンやリック・グレッチに
よるベース演奏がなかったわけではないのだが、ウィンウッ
ド/キャパルディ/ウッドによる『JOHN BARLEYCORN MUST
DIE』の簡素(いい意味で不安定)なオルガン・トリオに比
べると、専任ベーシストを投入しただけにサウンドの輪郭は
随分はっきりとした。アルバムの冒頭を飾るSOMETHING N
EWを筆頭にしたメリハリのある突き抜けた演奏は、まさに
新生トラフィックの誕生を告げるかのよう。むろんウィンウ
ッド=キャパルディのソングライティング・コンビによる
湿性の宇宙は健在なのだが、そこに仄かな太陽が加わったよ
うな暖色とアメリカ南部の匂いを感じずにはいられない。

自由闊達なジャム演奏。ゆったりと漂うモーダルな音階。そ
うした二つのエレメントが交錯した本作でのトラフィックを
聞いていると、果たしてこれはロックなのかジャズなのか、
はたまた全く異次元の何かなのか、筆者は未だに戸惑ってし
まう。その混沌とした気持ちはけっしてネガティヴなもので
はなく、ロックというフォーマットから67年の4月に始まっ
たトラフィックが、これだけのフリーダムを獲得したことへ
の歓喜であり、驚嘆であった。未だ聞くたびに新たな発見が
ある『WHEN THE EAGLE FLIES』を前に音楽的な好奇心に
燃えるバンドやアーティストはきっと少なくないはずだ。そ
の素晴らしい果実をまえにぼくは今日も震えている。


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# by obinborn | 2017-10-17 16:09 | one day i walk | Comments(0)  

10月6日のガーランド・ジェフリーズ

    その男は突如New York Skylineを歌い始めた。そう、忘れも           しない77年のアルバム『Ghost Writer』A面の3曲めに収録さ
れていた曲だ。そして彼は茶褐色の艶やかな歌声を届けた。
遠巻きにニューヨークをスケッチしながら、主人公はこう歌
い始める「ベイビー・ジーンはヴァウデヴィルの女王様だよ/
彼女はラグタイムの夜を愛する/フラれるなんて解っているさ/
だって俺をあまりに軽く扱うから/ああ、ニューヨークの高速
道路が/俺を家へと連れ戻す/フィメール、フェリン、フェミニ
ン/そう、彼女は俺をそっと照らし出す」

激しい雨にもかかわらず、新宿のディスクユニオンで行われた
ガーランド・ジェフリーズのミニ・ライブ&サイン会は熱心
なファンたちで埋め尽くされた。筆者は開演の10分前に到着
したのだが、そこでは早くもジェフリーズが大盤振る舞いで
ルー・リードの Waitng For The Manを披露するわ、駆け付
けた多くの聞き手と会話をするわの興奮状態だった。私もい
つの間にか列に加わり、このロック詩人と抱き合った。こん
なにも嬉しいことは近年なかった。

ありがとう、ジェフリーズ! 大雨がむしろこの10月6日を
忘れがたいものにした。彼はミクスチュア・ロックの開祖で
あり、ラップが流行る遥か以前からトーキング・ブルーズの
手法をロックへと持ち込んだ優れたポエットであり、私たち
が普段見ぬふりをしている自分たちの暗い場所に光を当てる。
そう、まるで深夜の川べりに映る最後の灯火のように。



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# by obinborn | 2017-10-07 00:53 | rock'n roll | Comments(1)  

ガーランド・ジェフリーズ、再び

明後日ガーランド・ジェフリーズに会えると思うと、今から
ドキドキである。ぼくは得るものが少なかった80年代に『
エスケイプ・アーティスト』で彼を知り、その後遡るように
ジェフリーズのアルバムを中古盤で集めていった。たぶん90
年代の『俺を黒ん坊と呼ぶな〜DON'T CALL ME BUCKWHE
AT』までは全て聞いてきたんじゃないかな。その後CDの時代
になってからはやや遠のいてしまったが、先日彼の新譜から
リード・トラックを試聴して、過日と少しも変わらぬ姿勢(
弱い者への労わり、厳しい暮らし、ハイブリットな音楽性)
に心底打ちのめされた。そんな彼が今から44年前にリリース
したファースト・ソロが『GARLAND JEFFREYS』(Atlanti
c 73年)である。ジェフリーズはそれ以前にグラインダーズ・
スウィッチというバンドを組み、ヴァンガードから一枚のア
ルバムをリリースしているが、ようやく一人立ちした記念碑
としてこのアトランティック盤を忘れるわけにはいくまい。
彼の地元であるニューヨークのレコード・プラントでマイケ
ル・カスケーナ(ボニー・レイット、エリック・カズ、クリ
ス・スミザーなど)のプロデュースによって進められたレコ
ーディングには、ハック・ブラウン(g)ポール・グリフィン
(p)ドクター・ジョン(p、ogn)ラルフ・マクドナルド(
per)チャック・レイニー(b)、パティ・オースティン(cho)
パースエイジョンズ(cho)らが揃い踏みし、このシンガー・
ソングライターの門出を祝福している。裏ジャケットに書か
れた彼の言葉を引用してみる「ぼくは怖いよ/全ての友達とや
ら/未だ知り得ない人生のミステリーや/掌の中の人生が怖い
んだよ/蠍やモウジョや通りを歩く女王たちや屋上のまやかし
が怖いんだ(Ballad Of Meより)また後年の作品になって
しまうが、シスターローザのバス・ボイコット事件に触発され
たと思しきHail Hail Rock N Rollでは、こんな歌詞が飛び込ん
でくる「タクシーを待っていた俺は手を挙げた/ところが運転
手は俺を無視して走り去り/次の角で客を拾った/その客は白人
だったんだよ」

『エスケープ・アーティスト(表現者の隠れ場所)でぼくを
ノックアウトしたジェフリーズが新宿にやってくる。こんな
に嬉しいことはない。みんなでこの混血のロック詩人を暖か
く迎えよう。多くの歳月をコマーシャリズムと妥協せずに歩
んできた彼は、まさに賞賛に値する孤高のロッカーであり、
その価値はきっとあなた自身が感じているはずだ。


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# by obinborn | 2017-10-04 17:13 | rock'n roll | Comments(0)  

ガーランド・ジェフリーズ、再び

明後日ガーランド・ジェフリーズに会えると思うと、今から
ドキドキである。ぼくは得るものが少なかった80年代に『
エスケイプ・アーティスト』で彼を知り、その後遡るように
ジェフリーズのアルバムを中古盤で集めていった。たぶん90
年代の『俺を黒ん坊と呼ぶな〜DON'T CALL ME BUCKWHE
AT』までは全て聞いてきたんじゃないかな。その後CDの時代
になってからはやや遠のいてしまったが、先日彼の新譜から
リード・トラックを試聴して、過日と少しも変わらぬ姿勢(
弱い者への労わり、厳しい暮らし、ハイブリットな音楽性)
に心底打ちのめされた。そんな彼が今から44年前にリリース
したファースト・ソロが『GARLAND JEFFREYS』(Atlanti
c 73年)である。ジェフリーズはそれ以前にグラインダーズ・
スウィッチというバンドを組み、ヴァンガードから一枚のア
ルバムをリリースしているが、ようやく一人立ちした記念碑
としてこのアトランティック盤を忘れるわけにはいくまい。
彼の地元であるニューヨークのレコード・プラントでマイケ
ル・カスケーナ(ボニー・レイット、エリック・カズ、クリ
ス・スミザーなど)のプロデュースによって進められたレコ
ーディングには、ハック・ブラウン(g)ポール・グリフィン
(p)ドクター・ジョン(p、ogn)ラルフ・マクドナルド(
per)チャック・レイニー(b)、パティ・オースティン(cho)
パースエイジョンズ(cho)らが揃い踏みし、このシンガー・
ソングライターの門出を祝福している。裏ジャケットに書か
れた彼の言葉を引用してみる「ぼくは怖いよ/全ての友達とや
ら/未だ知り得ない人生のミステリーや/掌の中の人生が怖い
んだよ/蠍やモウジョや通りを歩く女王たちや屋上のまやかし
が怖いんだ(Ballad Of Meより)また後年の作品になって
しまうが、シスターローザのバス・ボイコット事件に触発され
たと思しきHail Hail Rock N Rollでは、こんな歌詞が飛び込ん
でくる「タクシーを待っていた俺は手を挙げた/ところが運転
手は俺を無視して走り去り/次の角で客を拾った/その客は白人
だったんだよ」

『エスケープ・アーティスト(表現者の隠れ場所)でぼくを
ノックアウトしたジェフリーズが新宿にやってくる。こんな
に嬉しいことはない。みんなでこの混血のロック詩人を暖か
く迎えよう。多くの歳月をコマーシャリズムと妥協せずに歩
んできた彼は、まさに賞賛に値する孤高のロッカーであり、
その価値はきっとあなた自身が感じているはずだ。


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# by obinborn | 2017-10-04 17:13 | rock'n roll | Comments(0)  

ガーランド・ジェフリーズ、再び

明後日ガーランド・ジェフリーズに会えると思うと、今から
ドキドキである。ぼくは得るものが少なかった80年代に『
エスケイプ・アーティスト』で彼を知り、その後遡るように
ジェフリーズのアルバムを中古盤で集めていった。たぶん90
年代の『俺を黒ん坊と呼ぶな〜DON'T CALL ME BUCKWHE
AT』までは全て聞いてきたんじゃないかな。その後CDの時代
になってからはやや遠のいてしまったが、先日彼の新譜から
リード・トラックを試聴して、過日と少しも変わらぬ姿勢(
弱い者への労わり、厳しい暮らし、ハイブリットな音楽性)
に心底打ちのめされた。そんな彼が今から44年前にリリース
したファースト・ソロが『GARLAND JEFFREYS』(Atlanti
c 73年)である。ジェフリーズはそれ以前にグラインダーズ・
スウィッチというバンドを組み、ヴァンガードから一枚のア
ルバムをリリースしているが、ようやく一人立ちした記念碑
としてこのアトランティック盤を忘れるわけにはいくまい。
彼の地元であるニューヨークのレコード・プラントでマイケ
ル・カスケーナ(ボニー・レイット、エリック・カズ、クリ
ス・スミザーなど)のプロデュースによって進められたレコ
ーディングには、ハック・ブラウン(g)ポール・グリフィン
(p)ドクター・ジョン(p、ogn)ラルフ・マクドナルド(
per)チャック・レイニー(b)、パティ・オースティン(cho)
パースエイジョンズ(cho)らが揃い踏みし、このシンガー・
ソングライターの門出を祝福している。裏ジャケットに書か
れた彼の言葉を引用してみる「ぼくは怖いよ/全ての友達とや
ら/未だ知り得ない人生のミステリーや/掌の中の人生が怖い
んだよ/蠍やモウジョや通りを歩く女王たちや屋上のまやかし
が怖いんだ(Ballad Of Meより)また後年の作品になって
しまうが、シスターローザのバス・ボイコット事件に触発され
たと思しきHail Hail Rock N Rollでは、こんな歌詞が飛び込ん
でくる「タクシーを待っていた俺は手を挙げた/ところが運転
手は俺を無視して走り去り/次の角で客を拾った/その客は白人
だったんだよ」

『エスケープ・アーティスト(表現者の隠れ場所)でぼくを
ノックアウトしたジェフリーズが新宿にやってくる。こんな
に嬉しいことはない。みんなでこの混血のロック詩人を暖か
く迎えよう。多くの歳月をコマーシャリズムと妥協せずに歩
んできた彼は、まさに賞賛に値する孤高のロッカーであり、
その価値はきっとあなた自身が感じているはずだ。


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# by obinborn | 2017-10-04 17:13 | rock'n roll | Comments(0)  

9月22日の捕獲日誌〜下北沢フラッシュさん!

本日は大阪出張前祝いとして、下北フラッシュさんでLP3枚
シングル12枚を購入しました。同店に伺うのは7月2日以来
と二ヶ月半ぶりでしたが、カード満タンの特権を活かし全品
50%OFFといい買い物が出来ました。約90分徹底的に掘りま
くり、合計金額は6,318円!これから聴きまくるぞ〜😃
(LP's)
◎ALBION COUNTRY BAND/BATTLE OF THE FIELD(ISLAND)
◎MARTIN CARTHY WITH DAVE SWARBRICK/BYKER HILL
(FONTANA)
◎V.A/AIN'T THAT GOOD NEWS!(SPECIALTY)
 (7's)
◎ERIC BURDON&THE ANIMALS/San Francisco NIGHT(MGM)
◎LINDISFARNE/LADY ELEANOR(CHARISMA)
◎JERRY REED/SHE GOT THE GOLDMINE (RCA)
◎BOBBY BLAND/ASK ME 'BOUT NOTHING (DUKE)
◎CLARENCE CARTER/PATCHES(ATLANTIC)
◎SLY& THE FAMILY STONE/FAMILY AFFAIR(EPIC)
◎LITTLE MILTON/I'MLIVING OFF THE LOVE YOU GIVE(STAX)
◎JIMMY REED/DON'T LIGHT MY FIRE(BLUESWAY)
◎BOBBY POWELL/QUETION(WHIT)
◎MERRY CLAYTON/SUSPICIOUS MIND(ODE)
◎BARBARA LYNN/SECOND FIDDLE GIRL(JAMIE)
◎DON&DEWEY/KOKO JOE (SPECIALTY)

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# by obinborn | 2017-09-22 18:42 | one day i walk | Comments(0)  

ロビン・トロワー『TWICE REMOVED FROM YESTARDAY』

ロビン・トロワーのファースト・アルバム『TWICE REMOVE
D FROM YESTERDAY』(Chrysalis CHR1039)を本日江古田
のココナツディスクで救出しました。念願のU.K.オリジナル盤
が地元の店でわずか900円(税抜)ですからね。笑いが止まり
ません。ご存知のようにトロワーは元々プロコル・ハルムのメ
ンバーだったのですが、ブルッカー=フィッシャー体制下では
存分にギターを弾くことが出来ず悩んでいました。そんな彼が
ハルムから脱退し、初めて自己名義のトリオを組んで発表した
のが73年の本作です。プロデュースがハルム時代の同僚フィッ
シャーであることに腐れ縁を感じずにはいられませんが、以前
フランキー・ミラーとジュードを組んでいたジェイムズ・デュ
ワーのソウルフルな喉と重いベース、ハミングバードのファー
ストでも叩いていたレッグ・イサドラのパワー・ドラムスを得
て、トロワーは水を得た魚の如く弾きまくっています。その世
界はやはり英国流の重厚長大なブルーズ・ロックで、思わずフ
リーやファミリーといった歴代の戦士たちを彷彿させます。
B.B.キング作のROCK ME BABY以外はデュワー=トロワーが
中心となったオリジナル曲ばかりで、I CAN'T WAIT MUCH
LONGERやDAYDREAMなど以降ライヴの場で定番となってい
く人気曲を収録しています。そんな意味でもトロワーの再出発
に相応しいマスターピースと言えるのではないでしょうか?
B面ラストのBALLERINAはまるでジミ・ヘンドリクスが憑依し
たかのような優しいバラードで、ヘンドリクスの最終作『CR
Y OF LOVE』の夢の続きを見ているかのよう。ストラトキャス
ターならではの繊細な音のかけら。それを骨太なロック・トリ
オで実践するチャレンジングな姿勢。ロビン・トロワーが奏で
るヴィヴラートやスクィーズのひとつひとつに今日もなお震え
る秋の夕暮れ時でした。

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# by obinborn | 2017-09-19 16:54 | one day i walk | Comments(0)  

音楽雑誌と自分

そういえば近年の自分はあまり音楽雑誌を読まなくなって
しまった。恐らく今はもうある程度の知識を得てしまった
ので読む必要性を感じなくなってしまったことが主な要因
だろう。10〜20代の頃は何でも吸収しようと『ミュージッ
ク・ライフ』のようなミーハーなものから硬派の音楽批評
誌『ニューミュージック・マガジン』まで熱心に目を通し
ていた。30歳になって音楽出版業界にデビューしてからは、
他の同業者がどういうことを書いているのかが気になり、
この時期からは今までの読者目線とやや違う読み方になっ
ていった。ある日編集者から「レコード会社からサンプ
ル盤を貰ってウチの会社で紹介してるんですから、あまり
批評的なことは書かないでくださいね」と遠回しに言われ
たことがある。「真剣に批評する」のが中村とうよう氏か
ら学んだ最大のことだったので、僕の気持ちは萎えてしま
った。ただ、以前とうようさん自ら告白していたように、
広告主やレコ会社との付き合いは商業誌にとって生命線。
そういう関係がイヤならどうぞ勝手にミニコミでも作って            ください、というのは彼の偽らざる本音だっただろう。

このFBなりBLOGを読んでくださっている方々にとって、
今もそれなりに関心ある音楽雑誌というと『レコード・
コレクターズ』『ブルース&ソウル・レコーズ』『ギター
・マガジン』『CDジャーナル』くらいしか残っていない
のではないだろうか?この20年の間に『アドリブ』『
クロスビート』『The DIG』『ストレンジ・デイズ』『
ロック画報』などが相次いで廃刊になった背景は、言わ             ずもがなインターネット(音源のダウンローディング)             の普及やレコード会社の斜陽化と歩を一にしている。他
ならぬ僕自身も音楽雑誌や(ときに一般週刊誌)に記事
を書きまくっていたのは主に90年代のワン・ディケード            であり、以降は自分の単行本(これまでに計5冊)に軸
足を移していった。今はたまに再発CDなどでライナーノ
ーツの依頼がある時に執筆するくらいかな〜。

それにしても思う。音楽雑誌が読者の知的好奇心を刺激
する存在だった昔に比べると、昨今は随分広告主に気兼
ねした紙面作りが目立つようになってしまった。とある
同業者は「表4(裏表紙)に広告されているミュージシ
ャンがそのまま特集になっている。そんな露骨なタイア
ップにお金を払おうとする読者は少ないでしょうね」と
鋭く指摘する。またあるバンド関係者はとこう言い切る
「ウチのレーベルが広告を載せれば、今月に弊社所属の
ミュージシャンのインタヴュー記事を載せてもらえる!」

どちらも本当のこと。現実を知るにつれ”萎えていってし
まった”僕の気持ちを解って頂けるだろうか?またとくに
同業でない一般読者の方々でも年に何度もビートルズや
ストーンズの特集ばかりが組まれる現状にうんざりされて
いるのではないだろうか?そんな気持ちで心塞がれる時、
僕はまだ一般的には無名のバンドをライブハウスに聞き
にいく。心が解き放たれるのはいつもそんな時間だ。そ
のバンドは今夜も入念にサウンド・チェックをしている。
エンジニアとともに音響をチェックし、バンドマンは「
もう少しフロントのモニターを拾ってください」と言っ
ている。

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# by obinborn | 2017-09-13 17:06 | one day i walk | Comments(0)  

スティーリー・ダン、再び

1973年に発売されたアルバムだが、まるで今日リリースされ
た新作のようにフレッシュな音楽だ。ベッカー=フェイゲン
が当時どこまで”未来まで残る”ことを意識していたかどうか
は知る由もない。ただ昨今のポピュラー音楽がジャンクフー
ドの如く消費されている現状を思えば、この生命力は奇跡に
も近い。スティーリー・ダンにとっては『CAN'T BUY A TH
RILL』に続く二作めであり、創設期のメンバーだったデニー
・ダイアスとジェフ”スカンク”バクスターのめくるめくギタ
ーが存分にフィーチャーされている。フェイゲンの「I.G.Y」
を予見させるBODHISATTVAの精緻なサウンド・デザイン、
「リキの電話番号」の前哨戦とも言うべきジャジーなRAZO
R BOY、ゲストに招かれたリック・デリンジャーが糸を引く
ように濃密なスライド・ギターで貢献したSHOW BIZ KIDS
など印象に残る演奏が多い。とくにMY OLD SCHOOLでの
スカンクのギター・ソロは圧巻であり、彼がドゥービーズに
移籍してから発表したマーヴィン・ゲイのDEPENDED ON
YOUでのプレイと同じくらいフレージングには閃めくアイ
ディアが満載されている。

もともとスティーリー・ダンはロック音楽の辺境から生まれ
てきたグループだった。いわゆるロック・バンドの汗くささ
やメッセージ性とは無縁。いや、むしろそうした態度と距離
を置くことで彼らはシニカルさや皮肉やユーモアを携えてい
ったのだった。いささかスタジオでの作業が細かすぎるとい
う弱点はあったものの、それも体育会系のノリに対する反発
と見ていけば彼らのラジカルさがよく解る。ベッカー=フェ
ィゲンのソングライティングにしても、僕は悲しいとか俺は
寂しいとかの自己吐露は殆ど見受けられない。その代わりに
ちょっと俯瞰してみる第三者的な視点がSHOW BIZ KIDSやM
Y OLD SCHOOLには活かされている。近年のボズ・スキャッ
グスが取り上げたPEARL OF THE QUARTERはどうだろうか
?僕はボズのヴァージョンでこのベッカー=フェイゲン作の
素晴らしさを改めて知ることになる。単純なラブソングには
求められない”四分の一の真珠”というメタファーが、聞き手
の心を捉え、夜明けに見る痛い夢のように想像力を刺激する。

まるで浮遊するような不可思議なメロディの置き方。ペンタ
トニックやブルーノートには決して回収されない独自のスケ
ール(何しろBODHISATTVAのエンディングに至っては東洋
的ですらある)それらのひとつひとつの価値、気まぐれな勝
算、生意気な盛りな青年時代の気取り、あるいは照れや恥と
いった秘めやかな感覚。私にとって73年の『COUNTDOWN
TO ECSTASY』はそのような音楽であり、出来ればそのこと
をずっと覚えておきたい。


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# by obinborn | 2017-09-12 17:42 | one day i walk | Comments(0)  

スティーリー・ダン私感

スティーリー・ダンは初期の3枚くらいまでは熱心に聞いて
いたけれど、最高傑作と呼ばれる『エイジャ』辺りになると
ぼくとの距離はどんどん増していってしまった。それはバン
ド・サウンドを切り捨て、ベッカー=フェイゲンが強権体制
を敷き、プレイヤーを駒のように扱うことへの反発だったと
思う。この件に関しては「バンドにどこまで幻想を持つのか
の感覚の違い」と以前金澤さんから意見を頂いたことがある          けれど、実際スティーリーの音楽は以前の温かさやホノボノ
とした部分が希薄になり、バンドというより目的を遂行する
精緻なチームといった要素を強めていった。ただ彼らのこの
プロジェクト的な意識が従来の音楽に風穴を開けたことは認
めよう。今迄裏方だったスタジオ・ミュージシャンが表舞台
へと羽ばたいていくフュージョンの時代の先駆がベッカー=
フェイゲンに他ならなかった。ウォルター・ベッカーの訃報
を耳にして涙は出てこなかった。ただ『さわやか革命』が大
好きだった二十代の頃の自分を振り返ったら、ふと寂しくな
った。ベッカーさん、今までありがとうございました。

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# by obinborn | 2017-09-04 19:10 | one day i walk | Comments(2)  

我が家に日本コロンビアのポータブル・プレイヤーがやってきた!

我が家に新たなポータブル・プレイヤーがやってきました!
日本コロンビアが80年代に制作したカセット/CD/カラオケ
用のマイクを同時に装備したもので、学校や公民館や温泉
旅館などに流通していたらしいです。オイラの目的は勿論
LPとシングルのモノラル再生!スピーカひとつのロウ=フ
ァイ音響なので、50〜60年代のブルーズ、ゴスペル、R&
B、アーリーR&Rなどの音楽と相性がピッタリなのです。
この中古品をわずか4,000円で販売してくださった民謡ク
ルセイダーズの水野さん、お手配ありがとうございます!
最初はまず絶対ジュニア・パーカーのデューク盤を聞くの
だと心に決めていました。次をスリム・ハーポのエクセロ
盤にして、今はロンサム・サンダウンを回しています。今
度はジミー・リードにしようかな!オイラの生活に新たな
オーディオ環境が備わりました(なおCD及びカセットが

現状機能しないのでこの値段になりました。通常の小売り

価格は6,000円です。あしからずご了承くださいませ)


e0199046_15123083.jpg😋



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# by obinborn | 2017-08-30 15:12 | one day i walk | Comments(0)  

8月27日のホンク

27日は東京ローカル・ホンクを柴崎のCampickにて。彼らの
ライブに接するのは6月22日以来のことだったが、無駄のな
いバンド・アンサンブルに心奪われた。四人それぞれの音が
緊密に連携し、それぞれのパートを補完し合いながら、日本
語の歌詞をくっきりと、いわし雲のように澄み渡らせていく。
平易な言葉に光と影が加わり、ビートという弾力を付けてゆ
く。このようなロック・バンドと出会えた喜びを今夜もまた
噛み締めずにはいられない。そういえば今年はぼくがホンク
と出会ってちょうど10年めになる。

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# by obinborn | 2017-08-27 22:43 | 東京ローカル・ホンク | Comments(0)