お知らせ

再度の告知をさせてください
今週はなんと2回もぼくのDJがあります

まず明日23日は大井町のグルパラことグルーヴァーズ・パラダイスにて
文屋章さんと新井崇嗣さんをお招きして三人で回します
”ぶっといグルーヴで行こう”というテーマのもと各自が解釈するグルーヴ
の妙味をたっぷりご堪能ください!
オビンのスポークンワーズ(註1)は果たして出るのか出ないのか?

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次は27日に狭山のマックスウェル・ストリートにて
個性派揃いの狭山ロックンロール コンベンションの皆さんと一緒に盛り上げます!
こちらはよりロック色の強い選曲になるかと思いますが オビンのDJは当日まで
予想不可(笑) 意外な展開になるかもしれません 

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なお2回とも通しでご来場いただいた方にはプレゼントも考えていますが
それはともかくお時間がある方は ぜひ遊びに来てください^0^

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UKレゲェの先駆となるリントン クエイシ ジョンソンとリコ ロドリゲスの
代表的な名盤(80年と77年) スピリチュアルな黙示録としてレゲェ音楽
の未来を羅針盤のように照らし出していった

註1:「スポークンワーズ spoken words」
放たれた言葉たち 朗読詩のこと かつてはポエトリー・リーディングとも呼ばれた
言葉を書物に書かれたものとしてではなく語りかけるといういわば”動詞”として
捉える運動体であり ギンズバーグの詩やケラワックのビート文学にその源泉が求め
られる 80年代にはレゲェ音楽家がダブの手法を交えながら歌詞を読むという
方法論がリントン・クェイシ・ジョンソンらによって確立された ジェシエドディヴィス
が詩人ジョン トゥールデルと遺したカセットなども忘れられない なお日本では
佐野元春が通常のポップフィールドとは別に井上鑑を音楽監督にしてスポークン
ワーズ活動を続け”言葉”の可能性を追求している

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UKレゲエのガールグループ、ブラウンシュガー出身のキャロン ウィラーはヒップホップ
以降の文体で自らのソウルを輝かせてみせた稀有な存在 これは「livin in the light」
のミックス違いの12's 2種 むろんアルバム『UK Blak』(90年)のルーツを俯瞰して
いく姿にも知性の迸りがある 美しい 本当に美しい
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# by obinborn | 2010-11-22 19:15 | one day i walk | Comments(2)  

世界がまだ残っている

宮部みゆき『ブレイヴ・ストーリー』(角川文庫 初出03年)をやっと読み終えました
全3巻で約1,500ページの大河ファンタジーでしたが 読んで良かったと思える本
今年42,43,44冊めの読書でした

優れた表現者は音楽であれ文学であれ 結論を急がずに迂回し続けるための辛抱
を恐れません たとえばディランの「廃墟の街」「ローランドの悲しい目をした貴婦人」
「リリー、ローズマリーとハートのジャック Lily ,Rosemary and The Jack Of Heart」
といった曲を聞くと 奔放なイメージの連鎖にくたくたになってしまうのですが 聞き終
えたときの充実感には得難いものがあります(愛やら平和やらを平べったい言葉で歌
うJ−POPにはない魅力)

そんな方法論を宮部みゆきという作家もきちんと心得ているんですね
「本筋と関係ないところもしおしおと書くことが大事」と本人も以前取材で語っていま
したが 細部や局部を描くことで物語を構築していく推進力が生まれ 結果的には
登場人物たちの造形にも陰影が出てくるのです 以前バシコちゃん(本日の写真を
参考に)が「宮部さんの人の描き方が好き」とこのBlogにコメントをしてくれましたが
そういう陰影も言い含めてのことでしょう

この『ブレイヴ ストーリー』にしても 何も変わらない現実を受け止めるために壮大な
旅(現世と幻界をワープしながらの)を用意するという手法が冴え渡ります
ファンタジーといっても絵空事を束ねるのではなく 現実と二重映しとなる構造に
よって俄然説得力が出てくるのです

ホロコーストやオウム真理教を言い含めるような場面もあるし 北の帝国と南の連合国
の対立といった図式は容易に現実世界を仄めかすものですが
”誰もが邪悪なものを抱えている”という捉え方に宮部みゆきの人となりがきちんと
映し出されていきます

あとがきで大原まり子さんが言っています「アニメ映像の美しさとともに 小説の文章の
美しさも味わってほしい さまざまな体験を重ねてゆく(主人公の)亘の気持ちと成長が
言葉でつずられることではっきり伝わってくる」と

「世界はまだ残っている」という言葉が終盤に語られます
いわば現代版『青い鳥』のような宿し方 それがずっと余韻を残していきます

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# by obinborn | 2010-11-22 15:56 | 文学 | Comments(0)  

11月21日

21日は江古田Buddyにて池袋フリーフロウランチの10周年を祝した
ライヴ パーティが行われました
出演バンド計5組のなかにはレッドウッド ブラザーズやザディコキックス
といった贔屓のグループもいて 最後まで楽しく過ごすことが出来ました

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レッドウッズの成田安宏と 
ここ最近ドラマーが固定しなかった環境もありましたが ”8”をきちんと叩ける
若いドラマーが入り演奏がリフレッシュされていたのが印象的でした

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ニューオーリンズ マーチング バンドに倣ったロックンロール ガンボには
ゲストにあの東京ボブ ディランが登場!
「雨の日の女」が見事にハマリました

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料理長がギターのロッキン ブルーズ バンドも好演します
ピアノはブギウギ鍵盤の達人として知られるケンタローです
(写真がなくてすみません)

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ザディコキックスでは会場が一斉にダンスフロア状態に(笑)

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飲み放題 食べ放題のパーティでしたが 抑制を覚えた私は飲み過ぎず
今朝の体重も増えず ほら今朝もバイトの出勤まえぎりぎりに
こうして書き込みをすることが出来たのです(笑)

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フミカに清き一票を!^0^

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フミカ「あんたも好きねえ」
オビン「いあや いやあ」(笑)

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オビン「西田さんはなんで黄色のギターを使ってるの?」
ニシダ「バンド全体の配色を考えて。ね、バカっぽくていいでしょ(笑)」
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# by obinborn | 2010-11-22 07:37 | one day i walk | Comments(0)  

11月20日

今日のウォーキングは朝と夕方の2回行い 計18,676歩でした
というのも昼にダイエットの天敵ともいうべきラーメンを久しぶりに食べて
しまい(美味いっすね〜涙) その仇を夕方果たさなければならなかったか
らです  それでもこういうリベンジの習慣が付いたことはいいこととだと思っ
ています かつて会社員時代に飲み会〜バー〜締めのラーメン〜就寝とい
った行為を繰り返していたことが今振り返ると恐ろしい(笑)

さて 今日もしつこくダグ サーム3連発といきましょう
つい聞き惚れてしまうのは彼の音楽が奇抜であったり実験精神に富んでい
るからでもなく 何気に南部音楽の核心を捉えているからでしょう
そしてあえて言えば批評家のえじきに成りにくい音楽だとも感じています

本日取り上げるのは73年の『Texas Tornado』(atlantic)です
前年に行われたニューヨーク セッション『Doug Sahm&Band』は言わずと
知れた名盤ですが そのセッションの残りと新たに行われたサンフランシスコ
での録音4曲との折衷となるのがこのLPです もしかしたらその中途半端さ
がこのアルバムの立場をやや弱くしているのかもしれません

しかしながら内容は流石!   ダグのアイドルであるボビー”ブルー”ブランド
の「Ain't That Loving You」ではデューク/ピーコック サウンドを再現する
かのような分厚いホーンズ(3管)に乗ってダグの歌の上手さが際立ちます
し パンチョ モラレスのパーカッションを活かしたジャジーな「Blue Horizon」
もダグの意外な側面といったところ のちにファビュラス サンダーバーズが
未発表曲集で取り上げていた「Someday」は メロディメイカーとしてのダグ
の才能が遺憾なく発揮されている、、、そんな塩梅です

ニック ロウやジョン”キャメロン”フォガティもカヴァーしたカントリー古典「I'll
Be There」(レイ・プライス)やボビー チャールズの「Tennessee Blues」も
悪くありません そしてシングル カットされた「Nitty Gritty」ではオーギー
マイヤーズならではのピーピーオルガンも効果的なリフを奏でていて これは
60年代のサー ダグラス クィンテットを蘇らせたような力強さで迫ってくるの
です フラーコ ヒメネスのアコーディオンが舞うノルテーニャ「Chicano」も
ダグが育った土地〜環境への敬意に溢れているのでした

かつて河村要助さんの名言に「お勉強しなくても ピンと来るのが本物のポ
ピュラー音楽だ」というものがありましたが そんな言葉を思い起こしてくれる
のがダグ サームです

なおこの時期のダグを未発表曲/アウトテイクも満載にコンパイルした
『the genuine texas groover』(03年 rhinohandmade)にも驚愕させら
れましたが やはりベースとなるLPをきちんと聞き込んでからのご褒美といった
ところでしょうか

あと1,5Kg減の目標に半ばおののき畏怖さえする今日この頃ですが
焦らずに体重計と遊ぶような感覚でこれからもウォーキングの続行を誓う
11月の終わりのオビンでした(笑)

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90年代の名盤が『The Last Texas Blues Band』(antones 94年)のライヴだ
ジャック バーバー&ジョージ レインズという旧友のリズムセクションに支えられて
ダグはまるで昨日と同じように歌を届けていく  ロッキーモラレスのサキソフォ
ーンにも友情の証しが溢れ出す
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# by obinborn | 2010-11-20 23:48 | one day i walk | Comments(4)  

11月19日

今日のウォーキングは12,989歩でした
中野・哲学堂の銀杏並木が綺麗なのですが あと1,5kg減らすことの
壁に突き当たってもいます 夏までは順調に体重の推移があったのですが
停滞期なのでしょうか あと一押しが足りないような気がします(笑)

昨日からダグ サームを聞いています
新人の”青田買い”はとくに今に始まったことではありませんが
イアン デューリーとかダグのようなスケールの大きい天才は
もう二度と現れないのかと思うと寂しい限り

今日聞いているのはHIP-Oセレクトが05年にリリースしたサーダグラス
クィンテットの5枚組CDです  68〜73年までのダグの活動を網羅した
このボックスは まさに私の宝というべきもの
最盛期のSDQがここに凝縮されているのです

土埃舞うダグの歌が今でもすぐそばに聴こえてくるようです

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# by obinborn | 2010-11-19 20:14 | one day i walk | Comments(2)  

Late Great Sir.Doug〜ダグ・サーム11回忌

今日はマイ マン、ダグ サームの命日です
早いものです もうあれから11年の歳月が流れていったのです
いつも隣でへらへらと笑っているような人の急逝は
その不在があとになってから染みてきます
私にとってダグがそんな人でした

とにかく体じゅうが音楽だらけ
学習とか理屈で音楽する人はゴマンといますし そういうアプローチ
もいいと思います
でもダグの場合は もう天然というかナチュラル ボーン ジーニアス
なんですね  
借り物ではない強さが彼の音楽には脈打っています
音楽に一切の嘘がない そんな人でした

Late Great Sir.Doug!
Catch The Man On The Rise!

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「Just A Moment」など50〜60年代のハーレム録音をコンパイルした
シングル集(80年リリース) 若き日のダグは早くも才能の片鱗を伺わせ
ている

ここのページをご覧になられているような方は
ダグのレコードを必死で探して来たような人も多いと思います
今日は奇しくもヴォジョレ ヌーボの日なので
みなさんダグに乾杯しましょう!
Keep Your Soul !

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オーギー マイヤーズ(kbd)らとクィンテットを組んでからの4作目は
69年12月発売  サンフランシスコのロードハウスで圧倒的な実力
を見せていた頃の名作は「Nuevo Laredo」で幕を開ける



この投稿者は65年録音のAB面両方を聞かせたがっているようだ
B面のオリジナルはむろんガレージの帝王、アンドレ ウィリアムズ
ジェシ エド ディヴィスのカヴァーも有名である 


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# by obinborn | 2010-11-18 17:30 | rock'n roll | Comments(2)  

いいときもあれば 悪いときもある

ウォーキングを5月に始めてからちょうど半年が経ちました
ちなみにその初日の成果は7,678歩
それでも当時は体がひいひい言っていたのですから格段の進歩です(笑)

休んだのは大雨だったわずか数日
そういえばビニール傘をさしながら歩いた日々も数知れず 
今夏の酷暑のなかも(無論ミネラルウォーターを持参しながら)歩いた歩いた
さすがに頭がクラクラ来る日もありました

ほぼ毎日のようにウォーキングのことばかり書いていて「けしからん!」と思う方
もあるいはいらっしゃるかもしれません
でもどうでしょう?  ここはあくまで”ぼくの日誌”なんですよ^0^
幸いにも同志である『国境の南』の羽田野さんと『ベアーズ・カフェ』のミックさん
という大先輩にも賛同して頂き なんだか嬉しい52歳のオビンです(笑)

こうして毎日歩いていると 競争原理とか上昇志向とか勝ち組とか負け組とか
無駄な最新情報とかが どうでもよくなってきます
あくまで大事なのは”自分との戦い”なのだと
”自分と世界との関係”なのだと
それを出来たとき きっと他者に思いを巡らせることが出来るのでしょう

これから冬を迎えて いよいよ毎日のウォーキングは厳しさを増します
もしかしたら雪のなかを歩くことになるかもしれません
しかし体は知っているんですね ものの30分も歩けば自然に暖まっていくことを
どうでもいい悩みから解き放たれていくことを

とある作家が言っていました
「人生を変えた書物があるなんて嘘だ」と そんなに都合がいいものじゃないと
でも「本を読むことによって いいことも悪いことも当たり前に訪れるのが人の道
なんだな そんな当たり前のことが解ってくるのです」と

ぼくも読書に関して あるいは音楽に関して”人生を変えた”なんていう大袈裟
なことはありません むしろそんなことを声を大きくして語る人々を疎ましくさえ
思ってきました
なぜなら 自分の影というのは変わろうと変わらずともずっとそこにあるから

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# by obinborn | 2010-11-18 01:58 | one day i walk | Comments(0)  

ゼム〜ベルファストからロンドンR&Bの渦中へ

今日は夕方になってからやっと雨が止みましたので それから
ウォーキングをしました 今日の成果は10,286歩
目標の体重まであと1,5kgです がんばれオビン(笑)

またもやエル・テッチさんに刺激されて今日はゼムのCDを引っ張り出して
きました 究極のアンソロジーとして97年にポリドールにて編纂された2枚組
『The Story Of Them Featuring Van Morrison』がそれです

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65〜67年少しとわずか2年足らずの活動期間でしたが スペンサーディヴィス
グループ、アニマルズ、ジョニー キッド&ザ パイレーツ、ダウンライナーズセクト
プリティ シングスらと並んでゼムは まさに英ビート バンドの粋を伝えたのです 
そしてヴァン モリソンのグルーミーなヴォーカルの味!

彼らの所属したデッカ レーベルといえばすぐさまストーンズにスモール フェイシズ
が浮かんできますが そんなレーベルメイトとしてゼムを捉えてみるのが案外一番
自然な姿なのかもしれません

カヴァー曲もビッグ ジョー ウィリアムズ「Baby Please Don't Go」からディラン「
It's All Over Now Baby Blue」まで様々ですが 全体的にもボビー ブランド、
クリスケナー、レイチャールズ、ファッツドミノ、Tボーンなどブラックミュージック
のアラカルト  個人的にはジョンリーフッカーの「Don't Look Back」やジミー
リードの「Bright Lights,Big City」と「Baby What You Want Me To Do」が白眉
かな むろんビート古典の「Gloria」やバート バーンズ作の「Here Comes The
Night」も収録 またトーキング ブルーズ調の7分長尺曲「The Story Of Them
Vol.1&2」での荒々しいヴァンのヴォーカルは覇気に溢れていて最高の出来映え
を示します

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97年には恩師であるジョンリーフッカーとともに「Gloria」を再録音したヴァンですが
それまでには30年以上の歳月が流れていたのでした
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# by obinborn | 2010-11-17 19:27 | rock'n roll | Comments(5)  

祝! 青山陽一the BM's

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スティーヴ ウインウッド主催の「Can't Find My Way Home」をカヴァーしてみよう
コンテストで青山陽一the BM'sの演奏が堂々の第2位へと輝きました!
世界が広いなかでの2位ですよ^0^
おめでとうございます!

個人的には中原さんの間合いのあるタイコも実にオビン好みでありまして
そんなニュアンスもウィンウッド先生は汲み取ってくれたのでしょう!



ちなみに1位に輝いたのはフィッツジェラルドさんです
最後まで見て頂ければお解りのように弾き語り→鍵盤→(鍵盤とギターを
同期させながら)→ヴァイオリンという展開を見せます

青山さんたちとはアプローチが異なりますので比べることに意味はないで
しょう  両者ともに遜色ない出来だと思います



最後にオリジナルに敬意を表して


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# by obinborn | 2010-11-17 00:06 | 青山陽一theBM's | Comments(0)  

残してきたもの、辿ってきた道のり

「幸いにもバート バーンズはヴァンの可能性を諦めていない人間の一人だった
レコード会社がことごとく(ゼム解散後の)ヴァンを振っていた頃 ニューヨーク行
きの片道切符がバーンズから送られてきた 100万ドルの前払金は払えないも
のの 新しい国 新しいレーベルで 新しいチャンスを切ることが約束された切符
ヴァン モリソンは心を決め アメリカへと旅立った」

(ジョニー ローガン著 丸山京子訳『魂の道のり』 大栄出版より)

こうしてゼム解散後のヴァンのキャリアは始まります ゼム時代から名曲「Here
Comes The Night」をプロデュースするなど バート バーンズはヴァンと接点を
持っていましたが そんなバーンズがアトランティック レーベルのアーメット アー
ディガンの出資協力のもとに興したのがBangレーベル そこに招き入れられた
のがヴァンでした

Bangセッションとして知られているのは67年3月にニューヨークのA&Rスタジオ
で行われたものです エリックゲイルやヒューマクラケン あるいはスウィートイン
スピレーションズらを配したこのセッションに関して ヴァン自身は必ずしも満足し
ておらずこの際のレコーディングを3枚のLPに振り分けた『Blowin' Your Mind』
『Best Of Van Morrison』そして『T.B Sheets』に関してヴァンは 「あれはバーン
ズたちが勝手に出したものだ 第一俺は友だちが俺のアルバムを買ったよ、と言
うまでそれが発売されたことも知らなかったのさ!」と憤慨さえしています

そんな経緯があったとはいえ 若き日のヴァンの姿を記録したものとしてこれらの
録音はけっしてクォリティが低いものではありません  ハバネーラのリズムを援用
したヒット曲「Brown Eyed Girl」が最も有名な曲でありますが 他にも68年の名
作『Astral Weeks』に収録される「Beside You」と「Madame George」の素朴な
初期ヴァージョンもいい感じですし「エリック!」との掛け声にエリックゲイルのギ
ターが応える「He Ain'r Give You None」 と結核を患いながら死んでしまった女
友だちのことを歌った「T.B. Sheets」といった長尺曲は その後のヴァンの音楽性
を指し示していくような力感に溢れているのです スウィート インスピレイションズ
の面々と掛け合いながら熱唱を繰り広げていく「It's Allright」にもあの「Tupero
Honey」にも通じる雄大さが感じ取れます

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これが”勝手に発売された” 『T.B. Sheets』ですが 翌68年の『Astrall Weeks』
の前哨戦としても新鮮に響くのです

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ゲイトフォールドには22歳前後という若き日のモリソンが映し出されています
ヴァンのような”大河ドラマ”の如き音楽家の場合 彼がその時その時で発表す
る曲は ヴァンモリソンという人の壮大な人生組曲のワンパートとして聴こえてくる
ことが私にはあります

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そんなBang時代のすべてのセッションを纏めたのが97年にリリースされた
『The Complete New York Sessons '67』というLP(Getback)だったのです
本人の意志とは関係なく不本意に世に出た音源をどう受け止めるか という
問題は常に付きまとうものですが ベルファストあるいはロンドンを遠く離れて
アメリカに新しい環境を求めたヴァン モリソンの息吹が伝わってくるといった点
でも忘れたくないかけがえのない記録だと思います

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今日のアヒルさん 秋の陽射しが気持ち良さそうです
私のウォーキングは12,478歩でした
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# by obinborn | 2010-11-16 18:03 | one day i walk | Comments(1)  

ドラマーがいない3人がバンドを目指す

今日は天気予報で夕方から雨が降ると言っていましたので
午前中にウォーキングを済ませました 本日は天気が悪くて残念でしたが
15,191歩とまずまずの成果を上げました

さて 巷で話題の『Band On The Run』拡大&リマスター盤ですが
そんな状況もあって私は久しぶりに自分のLPを聞き直しています
私の興味は以下の2点に絞られるといっていいでしょう

1 ナイジェリアのラゴス(レゴス)でベーシック トラックを録音した
2 バンドという体を成さない当時の状況にもかかわらずバンドサウンドを指向した
以上です

1に関してはポールの思いつきと一般的には言われていますが
好奇心旺盛な彼のこと アフリカ音楽に興味があったことは間違いないで
しょう フェラ・クティに「俺らの音楽を盗むんじゃない!」と抗議されたせい
もあって 楽器の選択も含めてアフリカ的な意匠はとくにあるわけではない
のですが 「ピカソの遺言」や「マムーニャ」での打楽器はそれっぽい雰囲気
を醸し出していますし 何より全体のレイドバックした空気感にこのロケー
ションの成果を感じます(実際には強盗に遭ったり 雨期ということでスタジ
オに込もっていたそうですが)

2に関してはやはり専任ドラマーの不在は大きいです そうした耳でドラムス
にフォーカスして収録曲を聞き直すと 代表的なロック曲「ジェット」なども
ドラムスは弱いのです ただビートルズ時代にポールが叩いた「バック イン
ザ USSR」や「ジョンとヨーコのバラード」でのヘタウマの妙味を解る方なら
ば アマチュア ドラマー=ポールのそれを味わえるという意味でも価値ある
アルバムではないでしょうか?

2の問題をもう少し続けましょう

ドラムスのこととも関係しますが  パーカッションが効果的な「ブルーバード」
や「マムーニャ」などはドラマーがいないというハンデを逆手に取ったような
逸品ですし 本来ならもっとダイナミックな仕上がりになったであろう「ジェット」
や「バンド オン ザ ラン」の手探りっぽいノリこそは ポールが求めたものでは
なかったと想像してみるのです

少なくともここでの演奏はドラムズが支配的〜威圧的に響くことはありません
今年始めに行われたシェリル クロウのライヴ評で「バスドラがキツ過ぎる」と
いった意見を幾つか耳にしましたが 私が言いたいのもそこら辺に関係する
思いなのかもしれません

もともとポールは『ラム』でも明らかなように アマチュアっぽい質感を大事にす
る音楽家です 演奏家としてはシロウト同然だったリンダをウィングスのメンバー
にしたことも当時は酷評されたものですが この問題はロック音楽を考えるうえ
でとても大きなテーマだと私は思っています(ウィルバート ハリソンのsue録音
『Let's Work Together』がロウ=ファイの聞き手たちによって再評価された
という事実とも繋がっていきます)

トータルな構成〜展開があっぱれ! なことからウィングス版『アビーロード』と
も評価されるこの『バンド オン ザ ラン』(73年)ですが どこか当時流行して
いたスワンプ ロックの鷹揚さとも響き合っていたりして、、、
くどいようですが この作品はドラムス専任奏者がいないバンドがロックし
たお手本でもあるのです そのぶんベースがグイグイ引っ張るニュアンスもた
っぷり味わえるのでした

というわけで中毒性のあるリフが素晴らしい「レット ミー ロール イット」の彼方
にラゴスの大地が見えてくるようです

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# by obinborn | 2010-11-15 21:14 | rock'n roll | Comments(0)  

11月14日

昨日は朝と夕方の2回歩いたので23,121歩でした 今日は昨日の
ぶん 8,600歩と軽めに調整しました 目標の体重まであともう少し
自分で言うのもなんなんですが 体がすごく軽いです

読売ジャイアンツの原監督が今季を振り返って「慢心があった」と正直に
語っていたように 自分の体重が増えてしまったことも ぼくはどこかで
気持ちの緩みがあったのだと思っています  フリーになった時点で自分を
プロテクト(保護)してくれてきたものはあっさり無くなるわけですから 会社員
のとき以上に自制が求められるにもかかわらず です

これだけの物質文明に生きている以上 すべては「選択」にかかっているのだ
と思います ろくに聞き込んでもいないのに延々と新しいCDを買い続けるとか
自分の味覚も確かでないのに流行のレストランに行ったりとか そんな消費
生活には以前から疑問を感じていましたが そうした”情報”を自分なりに咀嚼
しなければ 行き着く先はまさに消費の時代の落とし子のような匿名性かも
しれません( ルー リードの「Strow Man」という曲にはそのことが克明に告発
されています)

今年もまた自分は東京ローカル・ホンク、中村まり、佐野元春のライヴを見続け
ながら 読書(いまのところ43冊)をするというものでしたが このくらいのペース
が自分には理想です もともと自分は一時のエンターテイメント(娯楽)よりは
ライヴのあとの余韻に浸り その後いろいろ考えるのが好きなタイプ 毎日の
ウォーキングともどもこのペースを維持していくには 逆にどれだけアルバイトで
働ければいいのか どれくらいの依頼原稿があればいいのかを判断出来るよう
になりました 

エル・テッチさんが以前書かれていた ベン E キングの編集盤『What Is Soul』
が 棚から出てきました 桜井ユタカさんのライナーを読むと ドン ディヴィス制作
のシカゴ録音があるし マスル ショールズ吹き込みもあり60年代後半のベンE
の充実ぶりが伺えます 彼の場合(手垢に塗れた)「スタンド バイ ミー」がいつの
間にか名刺代わりになってしまいましたが もっと優れたソウルシンガーであった
ことを如実に物語るのがこのコンピレイションLPなのです なかではD.D.シャープ
との共演なんていう場面も素晴らしい!

まさに「部屋を整理したら 忘れていたものが出てきた」という心境です

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# by obinborn | 2010-11-15 01:51 | one day i walk | Comments(6)  

年内の予定です

今年もあっという間に終わりそうですが 年末までの予定を一応
自分の整理のためにも書いておきます

◎11月21日(sun) @江古田Buddy  17時〜
池袋フリーフロウランチ10周年記念パーティ
出演:ザディコキックス、レッドウッドブラザーズ、ロックンロール ガンボほか

◎11月23日(holiday)@大井町グルーヴァーズパラダイス 19時〜
DJショウ”ぶっといグルーヴで行こう”
出演:小尾隆 文屋章 新井崇嗣
果たしてオビンのレゲエ/スポークンワーズは飛び出すか?!

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オビンと文屋さん

◎11月27日(sat)@狭山マックスウェル ストリート 19時〜
DJショウ”Rockin' In The Freeworld "
出演:小尾隆&狭山ロックンロール コンベンションの皆さん

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◎12月3日(fri) @渋谷BYG 19時半〜
東京ローカル・ホンク ワンマンライヴ

◎12月11日(sat) @渋谷lipo  17時〜
天辰保文氏のトークショウ”Joyful Noise "vol.10
今回は忘年会を兼ねて1年を振り返る内容です
今年出会ったCDやDVDの持ち込みもO.K !です^0^

◎12月14日(tue) @横浜Britz 19時〜
佐野元春&コヨーテ バンド
全国21カ所を回った今回のクラブ サーキット ツアー
いよいよこの日が大団円です!

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◎12月18日(sat) @藤沢 Bar Canes
DJショウ 
出演:フタミジュン、小尾隆 ほか
オビン初めてとなる藤沢への出張DJです

◎12月19日(sun) @下北沢Monaレコード
中村まり 年内最後のライヴです お見逃しなく!

以上だいたい現在のところこんな感じです 
それではみなさん 会場でお会いしましょう!

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# by obinborn | 2010-11-14 06:21 | one day i walk | Comments(3)  

UKレゲエが過去と微笑みを交わし合う

ヴィンテージなオケをバックトラックにして新しく歌う
そんな方法論の優れた成果がビティ マクリーンの04年作『On Bond Street』だ

ベーストラックとなったのはトミー マクック&スーパーソニックのスカ/ロックス
テディ  むろんスカタライツのサキソフォーン奏者マクックが率いた分派的な60
年代のグループである
そこにまるでサム クックのように澄んだ歌をマクリーンは響かせていく

つまりこういう発想の転換が 新旧の新たな出会いとなった
そんなことが喜ばしい
クラブ音楽やDJカルチャーが運び込んできたそんな息吹をぼくは大切にしたい

こんなUKレゲエに出会えた幸せを噛み締めてみた

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ロンドンのジャマイカン コミュニティの町、ブリンクストンに行ったとき
地元のレコード屋のおじさんが薦めてくれたのが きっかけ
過去を溯ることで新しい歌を生み出していく 
そんな謙虚と覇気に溢れたマクリーンの歌たち

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バックトラックとなったソニックのアルバム
ロイド ニブズのしなやかなワン ドロップに何度打ちのめされたことだろう


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# by obinborn | 2010-11-13 22:47 | one day i walk | Comments(4)  

東京ローカル・ホンクのリマスター盤に寄せて〜音楽という祈りのこと



セカンドアルバム『生きものについて』(07年9月)が 久保田麻琴のリマスター
&リミックスによって粒立ちも鮮やかに逞しく蘇りました
初めての方もぜひ この名作を聞いてみてください
11月15日に全国で発売されます

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東京ローカル・ホンクの木下弦二さんから初めて電話をもらったのは もう二年ほどまえの夏だったろうか その時にどういう会話をしたのかは忘れてしまったが 僕たちのバンドを知って欲しい 聞いてみて欲しいという彼の気持ちだけはまっすぐに伝わってきた これも何かの縁(えにし)かと思いその後の僕は彼らのライヴに幾度となく足を運び またこれからも もっとライヴに行ってみようという思いは募るばかりだ 東京ローカル・ホンクの良さをどう表現すればいいのかはよく解らないのだが 今日もまた僕と同じように東京の空を眺め 同じような街並を歩き 戸惑いながらも呼吸をしていることは間違いなかった そんな風に自分の側にいるという親しみを持てるバンドに出会ったことに奇跡にも近いような感慨を抱いた まるで広告代理店が書いたような気取った歌詞や 見せかけのポーズや虚勢 あるいは英雄的な態度に終始しがちな日本の音楽シーンのなかで 彼らはいつもの商店街を行き交う人々を観察し 各駅停車の窓から流れる雲を追いかけたりしていた 彼らの織りなすサウンドスケープもまた大向こうを張るのではなく 微妙な感情や陰影そして日向の匂いをデリケートに運び込んできた ときには伊豆半島まで遠出したり草の燃える匂いを嗅ぎながら 結論を急がない心のありようみたいなものは形になりにくい でも僕は東京ローカル・ホンクの答えとか結論を求めない音楽のあり方に惹かれ続けている そうまるで池に投げられた小石のように (小尾隆 2009年6月23日:記)

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「飢えた子供たちのまえで音楽は有効か」
そんなテーゼがある

でもそんな論議の行き着く先にあるのは何?
不毛なだけのクリシェであり
痩せ細っていくだけの光景だろう

そんなテーゼの問い詰めを
少なくともぼくは好きになれない
共感することも出来ない
暗い情感には与しない

東京ローカル・ホンクの音楽はいつも
小さなものや 形にならないものを見つめ 慈しみながら
淡い色彩を携えて
逞しい像を描き出していく

(小尾隆 2010年10月11日:記)

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# by obinborn | 2010-11-13 14:14 | Comments(0)  

中村まりの歌はいつもぼくの背中を伸ばしていく

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中村まりと 今年3月下北沢440にて
う〜ん、オビン、顔も体もでかいぞよ(汗)

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5月 下北沢leteにて
この月から徹底的なトレーニングが始まりました

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9月 吉祥寺Mandala 2にて
デッカのTシャツがやっと似合うようになりました
炎天下のウォーキングと食事の管理 その成果あり(笑)

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10月 渋谷クラブ クアトロにて  ジェフ&エイモスと客演した中村を労うオビン
まるで野ウサギのようなこの人の曇りのない歌をまえにすると
ぼくはいつも 自分もしっかりしなきゃな、と思う


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# by obinborn | 2010-11-12 21:19 | one day i walk | Comments(0)  

11月12日〜one for the road

今日は17,966歩のウォーキングをしました
ホンクライヴの翌日に歩くのはまた格別なのです
しばらくは他の音楽が聞きたくないくらい

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今日のアヒルさん  丘に出て日向ぼっこをしています
キンクスの「日向ぼっこが俺の趣味」を聞きたくなってきます

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物を言わない者に惹かれるのは きっと自分が要らない言葉まで喋っているから
だと思う

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宮部みゆきの言葉に一瞬ハッとさせられた

「言葉が語る筋書きではなく 言葉に込められた明るい力が邦子に伝わり始めて
いた 邦子の心に染み込み始めていた」 (『ブレイヴ ストーリー』より)

相変わらずダラダラと読んでます(笑)

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いつの間にか秋が深まっていました

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こんな日は世界で一番好きなレコードを聞くのです
ときに人々と
ときに一人で

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自由が丘 バードソング カフェにて

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自宅にて

Ronnie Lane & the band "Slim Chance" /Anymore For Anymore
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# by obinborn | 2010-11-12 17:33 | one day i walk | Comments(0)  

手を伸ばせばそこにある歌

11日は東京ローカル・ホンクを六本木の新世界にて
ぼくにとっては京浜ロック フェス以来 約一ヶ月ぶりのことだ

本日は対バン形式での先発ということもあり 初めてホンクを聞くような
お客さんを配慮してか 最近のステージでいい感じに固まりつつある二つの新曲
「目と手」「はじまりのうた」の出番はなく  お馴染みの曲を持ち時間を考えつつ
披露するという ホンクのありようを凝縮したような内容だった

それでも長尺ジャム曲「社会のワレメちゃん」と「カミナリ」をじっくり据えるなど
この四人ならではの演奏家としての実力も遺憾なく発揮  対照的に「ききたいこと」
ではどこまでもソング オリエンテッドな木下弦二のあり方を際立たせた

巻き舌英語から遠く離れた日本語の歌詞が 運び込まれていく
歌の上手さとは何もスクリーミングやシャウトだけにあるのではない
そんな当たり前のことを 今日もホンク・メンたちは伝えていく

彼らの素直さは たぶんこれから歴史がくっきりと証明していくことだろう
風のなかに 雨のなかに 草のなかに  雲のなかに
ホンクの歌がある
きっとある

手を伸ばせばすぐそこに


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# by obinborn | 2010-11-12 01:58 | one day i walk | Comments(0)  

素晴らしい記念撮影

「リスペクトの感情なしにものを書くことは出来ない」
さる有名な作家がそんなことを語っていたが
どんな表現者であれ そんな気持ちを忘れてはならないだろう

先日ルポにも記したコーガンズの東京ツアーだが メンバーの山田Cakeくん
からお礼のメールとともに送られてきたのが以下の写真
そう 帰りの羽田空港で彼は何とあのスティーヴ・クロッパーと遭遇したのだった

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普段はめったにそういうことをしないというCakeくんだが 思い切って声を掛ける
と 笑みとともにクロッパー氏は向こうから手を差し伸べてきたという
父と息子の邂逅にも似たその光景が
どんなに尊く感動的なことかをどうか想像してみてほしい
とくにCakeくんのようなリズムコンシャスなギタリストにとってクロッパーの演奏
スタイルは いつも立ち戻るべき源泉のようなものだ

『あの頃ペニー・レインと』や『ラヴ・アクチュアリー』といった優れた映画でも描き
出されていたように 空港という場所は駅と同様に出会いと別れのメタファーであり
人々の交差点でもあるだろう
そんな一瞬を見事に捉えたナイス ショット! 2010年11月7日

何だかこっちまで嬉しくなってしまうような清々しさが思いっきり伝わってきた

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# by obinborn | 2010-11-11 14:23 | one day i walk | Comments(2)  

お知らせ

来る11月23日(祭/火曜)に大井町のグルーヴァーズ・パラダイスで
DJ会をすることになりました

今回のテーマは”ぶっといグルーヴで行こう” というものでDJたちが解釈する
”ぶっといグルーヴ”をジャンルを超えて厳選し回しまくります

なお今回は文屋章さんと新井崇嗣さんというその道のスペシャリストお二人を
お迎え致しますので 楽しみは三倍増かと思われます
もしよろしければ 遊びに来てください

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〜メンバー紹介〜

文屋章(ぶんや あきら)
ブルーズ/R&Bに造詣が深い音楽ライターとして人気が高い
主な媒体は『ブルーズ&ソウル レコーズ』 07年には『ニューオーリンズ 
ミュージック ガイド ブック』を監修し好評を博した

新井崇嗣(あらい たかつぐ)
音楽ライター/翻訳家 メンフィス大学英語学科卒業
主な媒体は『ブルーズ&ソウル レコーズ』『Rolling Stone日本版』など
『スウィート ソウル ミュージック』や『スタックス レコード物語』の翻訳で
音楽ファンの信頼を勝ち得た
最新の翻訳書に『ポスト パンク ジェネレイション』がある

小尾隆(おび たかし)
ポンコツ〜B級ロックの守護者
いつかアレックス・チルトンに取材を、、、と意気込んでいたら本人が
今年3月に急逝してしまう 
人生いいことばかりじゃないっすね
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# by obinborn | 2010-11-11 04:11 | one day i walk | Comments(0)  

あなたが次に聞く声は あなた自身の声でしょう

今日のウォーキングは14,159歩だった
そして嬉しいことに今日はまた500gも減っていた
自分の体がふとした瞬間に軽く感じられる、、、そんなときは
やはり嬉しいものだ

小さなものを愛でることと 自分のことしか歌わないこととは違う
名もない人々(Short People)の営為を物語へと紡いでいくことと
愛やら平和やらを声高に振りかざすことも まったく違う

ジャクソン ブラウンの『ラヴ イズ ストレンジ』でぼくが一番嬉しかったことは
この演奏が行われたスペインで彼の音楽が愛され 育まれてきたという
まぎれもない事実だった スペイン各地の音楽家が次々とステージへと呼ばれ
音楽が奏でられていく
歌が歳月を超えて 別の見知らぬ土地へと響き渡っていく
その結晶のようなものがこのライヴ盤だと思う

もともとスペインではジャクソンの歌を集めた『Cantame Mis Canciones』が
98年に作られるなどの土壌があった
自分のことだけを歌うのではなく 他者へと視線を降り注ぐような彼の歌
への共振 それがすべての答えかもしれない

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あなたが得て来た叡智を束ねなさい
英雄たちのまやかしの伝説には惑わされずにね

奪われるだけ奪われてきた
でも神はそれを許さないでしょう
あなたの価値が闇に葬られることを

あなたが夜明けに聞く声は
きっとあなた自身の声でしょう

「the next voice you hear」
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# by obinborn | 2010-11-10 20:32 | one day i walk | Comments(0)  

11月9日

今日のウォーキングは20,226歩でした
調子が良いときは朝と夜の2回歩くのでこういう結果になるのですが
国境の南の羽田野先生は先日 横浜市青葉区から渋谷まで30,000歩いた
そうです いやあ先輩、負けました
しかし一度に3万も歩くなんて正気の沙汰ではありません 好きな女の人でも出来た
のでしょうか(笑)

確かにウォーキングに中毒性があるのは事実です
馴れてくると1日でもサボるとまずいのでは? という強迫観念に捕らわれてしまうのです
まあ互いにヒザや腰を痛めない程度にがんばりましょう

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今年もあと8週間を切ってしまい 1年の早さに愕然とする今日この頃ですが
お陰さまで週末の予定が12月まで順調に埋まりつつあります
美味しいお酒を呑むためにも これからも摂生とウォーキングの継続を誓う
11月初旬のオビンでした

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# by obinborn | 2010-11-09 21:30 | one day i walk | Comments(0)  

ブルーズ・バラディーアの至宝

エル・テッチさんのblog『部屋を整理していたら、忘れていたものが出て来た』
にはいつも刺激を受けています

ぼくは現在の家にあるストック以外にも所沢の実家にレコードを保管しているのですが
今日は さっきまで実家のレコード棚を漁っていたのです
まさに「忘れていたものが出て来た」状態なのでした

チャールズ ブラウンの90年作『All My Life』(Rounder~Bullseye Blues)も
そんな一枚です
1922年にテキサスで生まれた彼は言わずもがなブルーズ ピアニスト/シンガーとして
膨大な録音を残してきましたがこの作品は元ルームフルオブザブルーズの鍵盤
奏者ロン リヴィが制作し ゲストにドクタージョンやルース ブラウンを迎えたもの

やはりこの人のブルーズ・バラードは豊潤な味わいがあります
このようなタイプにはあの偉大なレイ・チャールズもいます 彼と同じくナット
キング コールのジャズに憧れて初期のキャリアを積み上げていったのがチャールズ
なのです

エル・テッチさんが思い起こしてくれたことには ドクター ジョンが彼の『In A sentimental Mood』
(Warner Bros 89年)に記載したコメントのこともありました
それは 以下のようなものです

「私がこのアルバムを作るために 真にインスパイアされたのはレイ チャールズと
チャールズ ブラウンです 彼らに特別な謝辞を捧げます」

ちょうど制作時期も前後したドクターの盤とチャールズの盤  ドクターが
思い切りムーディなブルーズ・バラードに焦点を当てた音楽を作ったことも やはり
チャールズから何らかの刺激を受けたのでしょう さらにこの三人はともに鍵盤奏者だ
という共通点でもしっかりと結びついているのでした

秋の夜長を こんな二枚のアルバムとともに過ごすのもいいかもしれません

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# by obinborn | 2010-11-09 17:47 | one day i walk | Comments(2)  

1968年という重い宿題

全共闘〜団塊の世代の闘争を「何も生み出さずに終わった稚拙な自己表現だった」
と総括する人もいる でも「表現と運動の垣根がなかったからこそ 単なる政策
提言ではない文化、文明的な転換点が生まれた それが68年の偉大さだ」
という解釈を編集者の平沢剛さん(35歳)は貫く

(毎日新聞11/7『1968年文化論』に関する取材にて)

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つまりそれだけ重い宿題なのだ
にもかかわらず肝心の当事者たちは ぼくが思うに二通り
それは”何もなかったと死んでいるふりをしている”か
あの時代を勲章のように溺愛しているか

そんな意味では実にタチが悪い連中なのである
二者対立という構造のなかでしか発想を出来なかったり
喧嘩そのものに喜びを見出すような もう論理はめちゃくちゃ(苦笑)
あんたら 終わっているよ

出来の悪い兄貴を見るように彼らを冷静に判断出来ただけ
ぼくは”遅れてきた世代”で良かったと思っている
本当に68年のスピリットを生きようとしている人は
つるまず 派閥も作らず 今も一人できちんと歩いているのである

戦後の荒廃(父の時代)
     ↓
高度成長時代
      ↓
学園闘争の季節
      ↓
無関心と諦観
      ↓
オウム真理教
      ↓
バブルの崩壊
       ↓
勝ち組と負け組の二極化

こんな風に追っていくだけでも精神の荒廃が透けて見えてくる
そしてこれは他人の物語なんかではない



佐野が通常のポップフィールドとは別に深めていったのが黙示録的な
スポークンワーズだった この映像はそのダイジェスト版(1から3まである)だが
いずれも詩を書かれたものとしてではなく 動き出していく言葉として捉えるという
運動だ 象徴的なリリックと陰影のある音が光となり影となり 聞く者の想像力を
押し広げていく
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# by obinborn | 2010-11-08 21:35 | one day i walk | Comments(0)  

ジャンル別では見えてこない音楽の光景

たとえばトニー ジョー ホワイトとロリー ギャラガーが
ロリーとリンク レイが繋がっているということは
ジャンルに特化して聞いていると意識出来ないことかもしれません

トニー ジョーはスワンプ ロック  ロリーはブルーズロック
リンク レイはガレージロックという括りで語られがちですが
当人同士は案外もっと自由な交流をしているからです

ロリーはトニー ジョー「カラスが飛ぶように」をカヴァーする一方で
レイの「トゥーソン、アリゾナ」も演奏(『タトゥー』アルバム
のアウトテイクでCD時代になって発掘された)していました
現実的にはロリーとレイは当時同じポリドールのレーベル メイトだった
というのも大きいでしょう

タビアス ウッド ヘンダーソンなんかも プロデュースしたハロルド
バティステ ジュニアがニューオーリンズR&Bシーンの牽引者であること
を知っていれば もっと広い見方が出来ます
つまりドクタージョン同様にニューオーリンズを追われて西海岸に移った
流れの一環としてニューオーリンズR&Bを捉えるということなんですね

そんな匂いみたいなものを感じ取っていくと
本当にいろいろなものが見えてきます
それもまた音楽の楽しさだと思います

本来の好奇心みたいなものを失わないようにしたいものですね

以前トニー ジョーに取材したとき嬉しかったのは
こんな言葉でした
「ロリー ギャラガー、、、彼は浮ついたところがなく 南部気質のような
ものを持っていて 本物だと思ったよ」

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# by obinborn | 2010-11-08 19:33 | one day i walk | Comments(0)  

news from electric obinland

共同通信によると ロッキンオビンこと小尾隆が都内のさるスタジオで
練習していることが判明した

これは彼が温めてきたスポークンワーズ(朗読詞と音の融合)をより
アップトゥデイトすべく行われているもので およそのアウトラインは
彼が敬愛するレゲエ音楽家、リコ・ロドリゲスに触発されてのものらしい
レゲエのリディムとリリックの超克は リントン クェンシ ジョンソンなどの
ダブ ポエットでも実証されてきただけに今後の展開が楽しみだ

現在オビンはCDRを制作中だが その4曲のなかには自作に混ざって佐野元春
「ふたりの理由」のカヴァーも収録される予定 初披露は早ければ
今月23日のDJ会(大井町グルーヴァーズ・パラダイス)にて行われる
らしい

なおバックトラックをより充実させるために DJ/ミキサーも募集中とのこと

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# by obinborn | 2010-11-08 16:14 | Comments(4)  

時代はきしむ 言葉はその羽根を伸ばしてゆく

ジャーナリストたちに背を向ける音楽家もいる

でもどうだろう?
そこに対話(ダイアローグ)という余地は残されていないだろうか
会話という行為から何かを実らせていくことは出来ないだろうか

佐野元春の場合を振り返ってみる
彼は辛抱強く ジャーナリストたちと言葉を交わしてきた
取材に関する積極的な態度は
別にプロモーションのためだけではない
佐野はむしろ切迫した気持ちで
自分の音楽を解って欲しかったんだな と思う

ずっと初期から彼は自分のLPレコードに音楽評論を書かせてきた
どうか思い起こして欲しい
ザ・ハートランドとの頂点を克明に記録したライヴ盤に寄せられていた
ライナーノーツのことを
あるいは『The Circle』や『Sweet 16』の解説のことを

言葉を扱う表現者が 人の言葉に耳を傾ける
素敵じゃないか?
結果 佐野は日本のロック ジャーナリズムを一歩一歩押し上げていく
それは”俺様”的な地平からは見えて来ない柔らかな水平線だ

自分自身のことを振り返ってみても
同じ母国語を使う音楽家とのやりとりは気安い反面 キツいとも感じる
ぼくらは素晴らしいとか感動したということを
別の表現で伝えなければいけないから

音楽評論は体裁のいいレコメンド シートではない
フリーペーパーに書かれた浮つきでもない
『This』などで試みられてきた佐野の言葉への関心やメディアへの模索は
言うまでもないだろう

だから ぼくも言葉を積み重ねていく

乖離や誤認を恐れずに
言葉の強さに怯えながら 言葉の弱さに躓きながら


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「ぼくのフィロソフィーは もしそこにいい音楽があるのなら いい紹介者もいなくて
は というものです 音楽家が堕落したら批評家やDJも堕落する 批評家やDJが
堕落したら 音楽家も堕落するでしょう ぼくはそんな風に思っています」

(佐野元春:拙者による取材時に)
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# by obinborn | 2010-11-08 00:13 | rock'n roll | Comments(0)  

These Days〜最近思うこと

コーガンズのライヴが終わったあと 自由が丘で新装開店したバードソング カフェに
行きました  なんと5日、6日と連続で(笑)

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入り口はちょっとおサレな感じ
中身はコテコテのスワンプ ミュージック(笑)

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中目黒時代とはまた違う客層を早くも開拓されたとか
う〜ん 商売上手!

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今度23日 大井町のグルパラでDJを一緒に行う文屋さんや新井さんの本に
混ざってぼくの本もありました 嬉しいにゃあ^0^

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トモコさんとも久しぶりにお会いしました

マニアの巣窟にはならずに フレンドリーな空気が以前から変わらぬ持ち味の
お店です いろいろな職業の人が1日の仕事を終え 労をねぎらい語り合います
ロック バーは個人の嗜好に左右されますが 今のぼくはこういう明るさを求めて
いるのかもしれません 自己探求の旅が会社を辞めた時点で一区切りついたか
らかなあ?

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店主の梅澤くんとオビン

トニー ジョー ホワイトの話しをしていてトニーが尊敬するロリー ギャラガーのレコード
をすぐに回す そんな臨機応変も心憎いウメザワ流のお皿回しです

内装はホワイトを基調にしたエイジングで 実にセンスが素晴らしい
その内装を手掛けたのが寺田さん(写真:左)

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場所柄もあって有名な音楽家や各種アーティストたちも出入りしますが
不思議と業界チックにならないのもいいことだとぼくは思っています
それは梅澤くんのキャラとも関係するんだろうな 豆腐職人のKさんとも再会を果た
すことが出来ました

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最後はお店とは関係ないのですが
未だに鼓舞され続けているCDを
佐野元春『The Circle』(93年)です

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亡き父の故郷、茅野にて 今夏

青年期 父の目に映っていたのは戦後の荒れ果てた光景だけだった
そこから彼の長い旅が始まった
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# by obinborn | 2010-11-07 16:23 | one day i walk | Comments(4)  

一応

旧blog経由で見れる掲示板も生きていますので よろしく^0^

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# by obinborn | 2010-11-07 13:01 | one day i walk | Comments(0)  

ざっくりとした実感 溢れ出すロック

6日はコーガンズを渋谷Lushにて

サードアルバム『Golden Soul』を携えてのツアーだけに
その集中力は凄まじいほど
新作を録り終えた高揚感 そんなヴァイヴが自然に会場を満たしていく

ジンロウの不器用な歌がまっすぐに届いた
山田のギターがそれにきちんと応えた
リズム セクションの二人がどんどんビートを押し上げていった

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8からの16へのアプローチにしても  彼らのそれは切なく ぎこちない
それでも伝わってくるものの大きさは
まさにロック バンドならではの ひりひりとするようなそれ

考えてみてほしい
スタジオで16に染まっているひとたちが8に戻るのとは真逆のアプローチ
その匂いのようなものがぼくを激しく惹き付けていく

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そんな信頼感はラモーンズの一節を挟んだ瞬間にあった
そんな親しみはジンロウがブルーズハープを混ぜて足元を確かめた時にあった
大切なユーモアの感覚もあった

これは単に個人的な音楽体験に過ぎないが
ぼくはかつてこう書いたことがある
「ラモーンズが出て来て ぼくは再びロックが好きになった」

やんちゃでワイルドな心 幾つかの迷走と逡巡
この時代ではロック バンドであり続けること自体が とても難しい
それでもコーガンズは それを成し遂げていく

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死体たちの山を超えて
墓地の沈黙から抜け出して
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# by obinborn | 2010-11-07 06:11 | rock'n roll | Comments(0)