青山陽一、ロックする心持ちのこと
いやあ、がんがんと押していく青山の姿が頼もしかった
ロックです、青山さん(笑)
たとえばキャッチーなメロディを意図的に回避していくようなところが
彼の音楽にはいつもあって そんな迂回は自然と間合いのあるグルーヴへと
向かっていくのだけれど 今夜の演奏はとくにそこら辺にフォーカスされていった
ような匂いが濃厚だった
終盤の「吉祥寺デイズ」「休符を数えて生きるには」 あるいはアンコールでの
「starlab」辺りでは もう後光が差し込んでくるほど
いやあ 行ってまじ良かったなあ
解りやすい音楽にあえて背いていく
それよりもリズムの語彙のことに思いを馳せていく
そんな心持ちが青山陽一が作っていく音楽にはあって
彼のそんなところにぼくは惹かれてきたのだけれど
あくまで演奏に賭けていく 間合いのあるグルーヴに賭けていく姿勢が
結果を自然と出していった
ジョン レノンの「マザー」をブルーズの語法へと引っ張って行く展開も
すごくいい 重い主題よりは「マザー」をもう少し手元で温めていくような
だからこそ佐藤が弾いていくハモンドB3のロングトーンがずっとずっと
余韻を残していく
中原由貴のドラムスはもう完全にオビン好みの きちんと風合いを持たせたそれ!
技に溺れず 手慣れに走らず
東京ローカル・ホンクの田中クニオが 彼女のドラムスを好きだと言った理由が
ぼくには解る
ロックな展開のなかで 二度目のアンコールは何と「クロスロード」!
佐藤のオルガンと青山のギターがそれぞれ確か2コーラスぶんのソロを弾き出していったのだが
完全な8で対応していくブルーズ(案外ないと思う)を叩き出していく頼もしさとニュアンス
それがこの夜にすごく見合っていた
むろん河野の堅実なベースがあってこそ
中原由貴とオビン 中原クン、いやあオビン照れるぞよ(笑)
バンドはいつも集合体 そのことがいかに尊いことか
by obinborn | 2010-10-10 01:37 | 青山陽一theBM's | Comments(0)