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青山陽一、ロックする心持ちのこと

9日は青山陽一&BM'sを沼袋のオルガンジャズ倶楽部にて
いやあ、がんがんと押していく青山の姿が頼もしかった
ロックです、青山さん(笑)

たとえばキャッチーなメロディを意図的に回避していくようなところが
彼の音楽にはいつもあって そんな迂回は自然と間合いのあるグルーヴへと
向かっていくのだけれど 今夜の演奏はとくにそこら辺にフォーカスされていった
ような匂いが濃厚だった

終盤の「吉祥寺デイズ」「休符を数えて生きるには」 あるいはアンコールでの
「starlab」辺りでは もう後光が差し込んでくるほど
いやあ 行ってまじ良かったなあ

解りやすい音楽にあえて背いていく
それよりもリズムの語彙のことに思いを馳せていく
そんな心持ちが青山陽一が作っていく音楽にはあって
彼のそんなところにぼくは惹かれてきたのだけれど
あくまで演奏に賭けていく  間合いのあるグルーヴに賭けていく姿勢が
結果を自然と出していった 

ジョン レノンの「マザー」をブルーズの語法へと引っ張って行く展開も
すごくいい 重い主題よりは「マザー」をもう少し手元で温めていくような
だからこそ佐藤が弾いていくハモンドB3のロングトーンがずっとずっと
余韻を残していく

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中原由貴のドラムスはもう完全にオビン好みの きちんと風合いを持たせたそれ!
技に溺れず 手慣れに走らず
東京ローカル・ホンクの田中クニオが 彼女のドラムスを好きだと言った理由が
ぼくには解る

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ロックな展開のなかで 二度目のアンコールは何と「クロスロード」!
佐藤のオルガンと青山のギターがそれぞれ確か2コーラスぶんのソロを弾き出していったのだが
完全な8で対応していくブルーズ(案外ないと思う)を叩き出していく頼もしさとニュアンス
それがこの夜にすごく見合っていた
むろん河野の堅実なベースがあってこそ

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中原由貴とオビン 中原クン、いやあオビン照れるぞよ(笑)

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バンドはいつも集合体 そのことがいかに尊いことか 

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by obinborn | 2010-10-10 01:37 | 青山陽一theBM's | Comments(0)  

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