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2月13日

昨日(12日)は原稿を2本仕上げ、気分良く下北沢に向かうことが出来た。
ライヴのまえに例によってフラッシュ・ディスク・ランチでレコ掘りを
ちょうど一時間。今回もまた7'sのコーナー、それもR&B・ソウルのみの
チェックに集中したせいか、かなりの収穫でした^0^
しかもお値段はすべて各500円!と、まさに良心的レコ屋の鑑!
以下、自己満足的に捕獲日誌を(笑)。

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下列左より時計回りに。
ウィリアム・ベル「Never Like This Before」リトル・リチャード
「Good Golly,Miss Molly」ジョー・テックス「Show Me」ラムゼイ・ルイス
「Wade In The Water」スティーヴィ・ワンダー「Uptight(Everything's All
right)」ウィルバート・ハリソン「Kansas City」

ベルの「Never〜」はミディアムで叩くアル・ジャクソンの粘り腰的なDsが
やはり感動的。
リチャードのはクリーデンスやミッチ・ライダーもカバーしたロックの基本。
テックス「Show Me」のアゲアゲ感はサイコーであり、ドラムのブレイク部など
Djであれば”抜きたい”ところだ。実際一時はフロア需要が凄かったと伝え聞く。
ラムゼイ「Wade〜」も「The In Crowd」とともにレア・グルーヴの定番的ナン
バー。スティーヴィ「Uptight」の頭打ちDsの気持ち良さは、テデースキのライヴ・
ルポで記述したばかりのことだった。ウィルバートは彼の代名詞的な「Kansas
City」は、グレアム・パーカー&ザ・ルーモアの熱いライヴ・ヴァージョンを
ロック・ファンであれば記憶に留めていることだろう。ウィルバート版は
スカ寄りのシャッフル・ビートであることが興味深く、また途中のアイク・ターナ
ーばりのギター・ソロも最高!

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中央下から時計回りに。
ヒュー・マサケラ「Grazing In The Grass」はピアノ・リフの高揚感が好き。
タイロン・ディヴィス「Turn Back The Hands Of Time」は言わずもがなの名曲。
The Sound Of Chicagoというロゴ表記さえ感動を覚えるほど。R&Bのコーナ
ーで初期のスカに貢献したロード・キチナーの「Neighbour」を発見出来る
喜びもレコード探訪の醍醐味だろう。ステイプルズの公民権讃歌「Respect Your
self」は71年の11月に全米で12位までに上った記念碑。映画『ワックスタックス』
のDVDの副音声ではラッパーのチャック・Dとカナダのソウル音楽研究家ロブ・
ボウマンによる価値ある対談も聞くことが出来る。脱線してしまったが、
フォンテラ・バスがボビー・アクルーアとデュエットした「Don't Mess Up
A Good Thing」をぼくはライ・クーダーのヴァージョンで知ることになった。
デルフォニックスのフィーリー・ソウル「Didn't I」はバラード。最後(中央)
のアル・グリーンはストーンズも(レコーディングはないが)演奏した「I Can't
Get Next To You」。アルにしてはかなりブルージーなナンバーだが、素晴らしい。

本日の格言:「7インチ 探し回せば いと楽し」

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こちらはすべて愛するレゲエの7s。ただいまレーベル別に整理中です!

by obinborn | 2012-02-13 13:09 | one day i walk | Comments(2)  

Commented by イチノセ at 2012-02-17 10:20 x
小尾さん、7インチも集められているのですね。7インチのキュートなルックスとなんといっても45rpmによると思われる音圧感がたまりません。とくに良い録音と良いモノカートリッジでの再生ときたら、どきどきしてくることもあります。
僕はかなりの後発組ではありますが、集め始めたものの、買って一度聴いた後、次に聴くのがかなり先になってしまい、レコードに申し訳ないなといつも思います。
7インチをとっかえひっかえ聴くというのは、LPやCDをかけっぱなしにして「ながら」聴きになれてしまっている僕には、少し儀式的な趣があります。だからこそいろいろな音や音圧を感じとれる、ということでもあるのでしょうが。
Commented by obinborn at 2012-02-17 11:20
イチノセさん、こんにちは。けっして金銭的に余裕があるわけではありませんが(笑)、シングル盤のダイナミックな音はやはり捨て難いものです
もんね。ここ数ヶ月の『レコードコレクターズ』を眺めてみても、フィレ
ス・レーベルの7sを集めている方、Sarレーベルの7'sも相当お持ちであ
ろう方など、世の中にはいろいろな人がいますね〜。曲数がやたらに多い
CDに資料的な価値を感じつつも、結局流しっぱなしになりがちなのとは
対照的に、おっしゃる通りシングル盤の取っ替え引っ替えには、この便利な時代には儀式的な側面があるかもしれません。あとYou-Tuでよく自分のシングル盤がぐるぐると回るのだけを撮ったものがあります。映像的には何も面白くはないのですが、気持ちが解るだけに結構好きでたまにチェックしてレア盤の疑似体験をさせて頂いています(笑)。そういう意味では
私の場合、どうしてもコンプリートにという志向はまったくなく、曲やアーティストによって好きなものとたまたま偶然出くわした時、ポツポツと購入するという具合の、そんな気楽な楽しみ方が好きですね。ネットオー
クションの強気な値段の付け方はあまり好きじゃないし。

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